本棚の歴史/ヘンリー・ペトロスキー

『失敗学―デザイン工学のパラドクス』に続いて、ヘンリー・ペトロスキーの『本棚の歴史』を読みました。 本という主役の背後に隠れて見落とされがちな、縁の下(本の下?)の力持ちである本棚の歴史的な進化を追った一冊です。本棚と本の共進化、そして、それらを収める図書館などの建物の進化を「パピルスから作られた巻物」の時代から現代まで綴った本です。 本棚の話は本の話なくして語ることはできない。本が巻物からコデックス本[冊子]、印刷本へと進化していった過程とからめて眺める必要がある。本や本棚は二十一世紀には無用の長物となる秘伝ではない。これらは文明の基本資料の一部であり、現在における科学技術の発展をよりよく理解し、未来図を描く手段となる。未来は、私たちが期待しがちな姿よりもっと現在や過去に近いかもしれないのだ。 ヘンリー・ペトロスキー『本棚の歴史』 過去の本、「ローマ時代の文書は主にパピルスから作られた巻物、すなわち巻子本の形に丸められ」ていました。それは手書きで1つ1つ生産され、いまより当然、貴重なものでした。ラテン語やギリシア語の巻物はいまと同じように左から右へ読むようにできていて、読むときはすでに読み終えた部分を左手のなかへ巻き取られていたそうです。巻く向きは読み終えた部分を表側にする場合もあれば裏側にする場合もあったそうですが、「向きはどうあれ、コンピューター画面をスクロールするという用語は、かつての巻物 scroll に由来している」のだそうです。

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失敗学―デザイン工学のパラドクス/ヘンリ・ペトロスキ

必要は発明の母である。 この僕たちが抱くあまりにもロマンチックすぎる幻想を、著者のペトロスキはのっけから破壊してくれます。 「必要は発明の母」というが、発明の母になるのは必要ではなくて欲望である。新しい事物や、事物についての考えは、現存する事物に対するわれわれの不満から、また、われわれがかくなされてほしいと思うことを満足になしとげてくれる事物がないことから、発している。より正確に言えば、新しい人工物や新しい技術の発展は、既存の事物や技術が、約束通りに、または当初希望され想像されえた通りに働いてくれないことから生じるのである。 ヘンリ・ペトロスキ『失敗学―デザイン工学のパラドクス』 新しいものは何の前触れもなく突然舞台に現れるのではないということです。 創造に対するあまりにロマンチックすぎる思い込み新しく舞台に登場したものは、所詮かつて舞台にあがっていた役立たずをリニューアルしたものでしかありません。ただし、それが再び舞台に登場する際には、かつての僕たちが感じていた不満点が改善されて、以前浴びせられていた罵声を賞賛に変える形で再登場するということなのです。 それは僕たちはまったく新しい必要性を感じるよりも、既存のものへの不満を改善する欲望のほうが強いからです。僕らは何かにつけ不満をいうのは得意ですが、まったく新しいアイデアを思い浮かべるのは苦手です。さらに既存のものの改善はわりとすんなり受け入れられますが、まったく見たことのない新しいものに対する理解力もそもそも欠けているので…

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本能はどこまで本能か―ヒトと動物の行動の起源/マーク・S・ブランバーグ

すでに「学習や経験の力をなめてはいけない」をはじめとするエントリーで何度か紹介してきたこの本。読了からすでに何日もたっていますが、あらためてご紹介。 最初に、著者のマーク・S・ブランバーグはアイオワ大学心理学部の教授を務める神経科学者で、心理学や動物行動学における行動と認識を研究している人です。著者は、本書の目的を「行動と認識に関心をもつ読者のために、適切な視点を提供すること」と記しています。 ここでいう「適切な視点」とは、あえて僕なりに解釈して簡潔にいうなら「行動と認識の起源を探ることがいかに本能という言葉を理解する上でも重要か」ということだと思います。 この「適切な視点を提供する」という目的を達成するために、本書で著者は既存の、適切ではない視点に関する誤解をとく作業を進めていくのです。 本書が「適切な視点を提供する」ためのターゲットとした主要な誤解は、以下の4つだといえるでしょう。 人間の性向の1つとしてのデザイン論遺伝における遺伝子機能の正確な概念本能における個体発達段階の関与進化心理学や生得論者の本能に関する誤謬 こうした誤解がとかれたのちに残るのが「さまざまな生物種が種に特有の好みを示すのは、その種が種に特有の環境の中で育てられるからである」などの生物の行動や認識などの特性の起源を、複雑なベールに包まれた発達過程のなかで考えていこうという姿勢です。 このあたりは昨日紹介した、内田繁さんの普通のデザイン―日常に宿る美のかたち/における、日本という自然環境に育てられ…

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普通のデザイン―日常に宿る美のかたち/内田繁

『普通のデザイン―日常に宿る美のかたち』は、インテリアデザイナーである内田繁さんの4つの講演を収録した1冊。ふつう好き(「「ふつう」の価値」「ふつうの山の登り方」)の僕としては、この本のタイトルをみて思わず買ってしまったのでした。 この本を読んで「これだ!」と思ったのは、「コラボレーションにおける"仮設の場"の活用」でも書きましたが、日本に根付いた仮設文化とそれを集約した茶道-茶室における共同作業の身体性や空間-時間性です。 何ごとにもとらわれることのない自在な空間の創造は、社会の束縛から逃れ、個人の内面だけにはたらきかける空間の創造でもあります。日本の空間とは、そうした自在な変化を前提としたものでした。 内田繁『普通のデザイン―日常に宿る美のかたち』 『新訳・茶の本―ビギナーズ日本の思想』によれば、茶室では、「ある茶会のために特別な美術品が運びこまれると、それにあわせて、ほかの一切のものは、この中心主題の美しさを引き立てるよう選ばれ、整えられ」るそうです。 茶室の中にその時々で運び込まれるもの、そして、その時々で顔ぶれの変わる客人によって、茶室という空間は自在に変化します。茶会では、個々人が自身の内面に働きかけると同時に、普段の社会的身分を越えて繰り広げられる共同作業によって場が創造されます。 こうした場のあり方に、これから必要になるはずの新しいワークスタイルとしてのコラボレーションのヒントがあるように思うのです。 先に書評を書いた岡倉天心著、大久保喬樹訳『新訳・茶の本…

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新訳・茶の本―ビギナーズ日本の思想/岡倉天心著、大久保喬樹訳

たまには古典を読むのもよいですね。 岡倉天心の『茶の本』については訳書もいろいろ出てるくらいだし、特にここで内容の説明はしなくても他にもいくらでも紹介されている気がしますので、特に僕の気になったところをピックアップしながら、都度、考えたことをコメントしていくことで書評に変えさせていただきます。 茶室におけるコラボレーションまず、僕が急にこんな古典を読もうとしたきっかけは、「コラボレーションにおける"仮設の場"の活用」でも書いたように、<組織において固定化された部門を越えて、仮設の場であるワークショップなどを通じて、ホストがゲストを交えて、「純粋と調和、たがいに相手を思いやる慈悲心の深さ、社会秩序への畏敬の念といったもの」をはぐくむ場を創出すること>ができる場として、茶室における茶会について学ぶことが、組織におけるコラボレーションの重要なヒントになるのではないかと考えたからでした。 私たち日本人にとって茶道は単に茶の飲み方の極意というだけのものではない。それは、生きる術を授ける宗教なのである。茶という飲み物が昇華されて、純粋と洗練に対する崇拝の念を具体化する、目に見える形式となったのであり、その機会に応じて主人と客が集い、この世の究極の至福を共に創り出すという神聖な役割を果たすことになる。 岡倉天心著、大久保喬樹訳『新訳・茶の本―ビギナーズ日本の思想』 「主人と客が集い、この世の究極の至福を共に創り出す」。茶室における茶会の役割はこうした主人と客によるコラボレーションであるとみ…

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ワークショップ―偶然をデザインする技術/中西紹一編著

いかにして組織(といってもチームレベル)の創造性(生産性ではない)を高めるかが僕の中ではいま一番ホットなテーマだったりします。 それは「組織の創造性を向上する技法」というエントリーにも書きましたが、そこで考えたブレインストーミングとワークショップという手法のうち、ブレインストーミングは「コラボレーションのプラクティスではない」のだそうです。 何人か集まってのブレインストーミングはプロトタイプをつくるためのプラクティスであってコラボレーションのプラクティスではないのだ。 奥出直人『デザイン思考の道具箱―イノベーションを生む会社のつくり方』 上記の引用に連なる話を読んでてなるほどと思いましたので、ちょっと「コラボレーション」という意味を捉えなおさないといけないなと思いました。 で、もう1つの手法であるワークショップ。こちらが今回、紹介する『ワークショップ―偶然をデザインする技術』の主題です。

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Think最新号の特集は「デザイン思考力」

Think最新号の特集は「デザイン思考力」でした。 気になった記事は、奥出直人さんの「実践トレーニング:デザイン思考の哲学と作法」、A.T.カーニーの方による「未来を切り拓くデザインの「突破力」――3つのスキルと意志の力」でしょうか。 ほかはまだペラペラとしか見ていませんが、それほど僕にとっては刺激的ではない印象。 というのも、ほとんどが概念論的で、実践的だったり、方法論的なところが見えてこないんですよね。扱われてる図版や商品写真だったりで、デザインするという動詞、利用するという動詞が見えてこない。 これをトム・ケリーのIDEOの本なんかと比べると一目瞭然で、あっちには動きがある! 「動きの中にしかデザインはない」といったのは深沢直人さんですが、このへんが「デザイン思考」といいつつ、まだまだ従来のデザイン観から抜け出せていない印象を受けますね。 従来のモノの側から見るアプローチではなく、人(利用者)の側からデザインを考えるアプローチによる人間中心のイノベーションやその手法が語れる人が日本にも出てこないといけないなと思います。 でも、逆にこういう状況をみると、自分たちもがんばっていかないとって思いますね。 関連エントリー つまらない日常のなかに何かを見つけるスキルユーザーエクスペリエンスとイノベーションのデザイン人間中心設計(Human Centered Design=HCD)で使う主な手法

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最近買った本 070729

失敗学―デザイン工学のパラドクス 本棚の歴史/ともにヘンリー・ペトロスキーマーク・S・ブランバーグ『本能はどこまで本能か―ヒトと動物の行動の起源』で紹介されていたので知った、日常のモノのデザインの進化を研究するヘンリー・ペトロスキーさんの本2冊。『失敗学―デザイン工学のパラドクス』のほうは、もう名前を見ただけで即ピンと来ちゃいました。失敗こそが成功をつくるんだってね。そして、成功を追いかけると失敗するんだって。  

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ユーザーエクスペリエンスを考える上でのおすすめの15冊

Web標準の日々のセッションでも何冊かご紹介しましたが、あらためてここでユーザーエクスペリエンスのデザインを考える上でのおすすめの本をいくつか紹介しておきます。 さっき「ユーザーエクスペリエンスとイノベーションのデザイン」なんてエントリーも書きましたが、ユーザーエクスペリエンスだとか、デザインによるイノベーションなどを考えている方は、このあたりはいちおおさえておいたほうがよいかと。 ビジネス書まずはビジネスサイドで経験価値、ユーザーエクスペリエンスがどのように注目かを知るための3冊。 経験経済/B・J・パインII、 J・H・ギルモアコモディティ、製品、サービスに続く第四の経済価値としての経験について取り上げたビジネス書。顧客の体験を「演劇」というメタファーを用いて説明しているあたりは経験というものを捉える上では非常にわかりやすい。ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代/ダニエル・ピンク左脳的な分析主体の時代から、右脳的な統合の時代を生き抜くための6つの感性として「デザイン」「物語」「全体の調和」「共感」「遊び心」「生きがい」を紹介している。トム・ピーターズのマニフェスト(1) デザイン魂/トム・ピーターズこの本が実はこのブログの名前、DESIGN IT! w/LOVEの発想源。相変わらずトム・ピーターズらしい熱い語り口で、デザイン、ブランド、経験について語ってます。   

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生きていることの科学/郡司ペギオ-幸夫

ずっと前(というのはたぶん今年のはじめ)に読了していたこの本。いまさらながら書評を書く気になったのは、ずっと書評を書く切り口に迷っていたのが、ようやく「情報デザイン」という切り口を見つけられたからであったりします。 世界から受ける受動的な刺激と、私が能動的に創り上げる表象。この二項対立は、モノと言葉、トークン(個物)とタイプ(類)、世界と観測者の対立です。ここにあるのは、もちろん、一方が他方の言葉で置き換えられるような単純な一元論ではないはずです。かといって、まったく無関係で通約不可能な二種類の概念装置が、対を成している、というだけでもない。これら二つの概念装置は、互いにうまい翻訳関係を持たないのに、なんらかの形で関与しあっている-とまぁ、多くの場合、話はここで終わる。それ以上でも以下でもない。 郡司ペギオ-幸夫『生きていることの科学』 といった、わかったようなわからないような問題系を対象に展開される、非常に難解(でも、読みやすさはある)本書がどうして「情報デザイン」という切り口で語れるのか? これまたむずかしい問題をこのエントリーで整理できるかどうかというのが、僕がたったいま関わっている問題です。

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デザインと感性/井上勝雄 編著

感性工学についてちょっと勉強しようと思って手に取った2冊の本のうち、こっちはなかなか興味深かった(長町三生さんの『感性工学―感性をデザインに活かすテクノロジー』は残念ながら僕にはいまひとつピンと来ませんでした)。 たぶん、こっちは感性工学そのものを扱っている本ではなくて、インダストリアルデザインの中での感性とデザインの関係を広範囲にわたって考察している本だから僕も興味をもてたのかなと思います。

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デザインの輪郭/深澤直人

意識的なものを対象にしたデザインと身体的なものを対象にしたデザインがあると思う。 前者は、パッと見てわかる、ある意味での派手さやはなやかさをもったもの。 後者は、使っていくうちにじんわりと良さがわかる一見すると地味なもの。 料理でたとえると、子どもにも人気なハンバーグと、大人にならないとわからない大人な味? 別にハンバーグが嫌いになったわけじゃないんだけど、やっぱりここ何年かは大人な味にひかれてます。 そういう意味で深澤直人さんのデザインしたものやデザインへのアプローチってひかれるものがあります。

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認知科学への招待―心の研究のおもしろさに迫る・大津由紀雄、波多野誼余夫 編著

認知科学とは何か? その名前を聞いただけでも人の認知を扱う科学の一分野だということくらいは想像できると思いますが、実際はどんなものか、よくわからないという人が多いでしょう。 実際、そのわからなさは認知科学のある意味「なんでもあり」的な雑多性、領域横断性から来ていると考えられます。 例えば、以下の一文でもそれは表れてます。 (前略)認知科学は初期の単純なコンピュータメタファーを放棄するようになってきた。そして人間の認知と生物システムとの類比をベースにした研究が盛んになってくる。こうした動向は、脳と認知機能との関係を探る認知神経科学、脳の構造と親和性がより高いモデルを可能にするコネクショニズム、人間の認知を進化の所産と捉える進化心理学、生物が必ず有する身体と認知の関係を解明しようとする身体性認知科学に顕著に現れている。 板倉昭二「創発的認知から見た問題解決」 大津由紀雄、波多野誼余夫『認知科学への招待―心の研究のおもしろさに迫る』 ※太字は筆者 認知神経科学、コネクショニズム、進化心理学、身体性認知科学。 そして、身体性認知科学はさらに、J・J・ギブソンらのアフォーダンス研究、ロボティクス、ダイナミックシステムズアプローチなどに細分できます。 そして、このほかにも、本書で扱われているような、認知発達、学習科学、比較認知科学、神経心理学、神経生理学、動物行動学、言語の認知科学、心の哲学など、さまざまな分野を認知科学は含みます。

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ここ数日で買った7冊の本

ここ最近買った7冊の本をご紹介。 これまでなんとなく敬遠していた感性工学ですが、最近、あらためて興味をもちはじめたので手始めに下記2冊を購入。 デザインと感性/広川美津雄ほか 感性工学―感性をデザインに活かすテクノロジー/長町三生  

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Amazonアソシエイト・プログラムの第2四半期の注文数ベスト10

すこし遅くなりましたが、Amazonアソシエイト・プログラムの第2四半期(4月~6月)に注文の多かった本のベスト10を紹介します。 今回もやっぱりデザイン関連の本が相変わらず売れています。 このベスト10のラインナップを2006年の年間注文数ベスト10のラインナップと見比べると、いかにこのブログで紹介する本の傾向(つまり僕自身が読んでる本の傾向)が変わったかをあらためて思い出させてくれますね。 さて、では、まず1位から3位までを紹介。 1位:ペルソナ戦略―マーケティング、製品開発、デザインを顧客志向にする 2位:発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法 3位:デザイン思考の道具箱―イノベーションを生む会社のつくり方    1位はなんと『ペルソナ戦略―マーケティング、製品開発、デザインを顧客志向にする』でした。紹介してる回数が多いので、当然といえば当然の結果かもしれませんが、ちょっと意外な感じもあります。この本を読んだのがきっかけで実はペルソナデザイン・コンソーシアムの理事なんかをやらせてもらったりもしています。 2位、3位は相変わらず好調に売れ続けています。思い起こせば、3位の『デザイン思考の道具箱―イノベーションを生む会社のつくり方』こそが、このブログがいまのようにデザインの話ばっかりになった元凶(?)になった本です。

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ソフトウェアの達人たち―認知科学からのアプローチ/テリー・ウィノグラード編著

インターフェイス・デザイン、いや、デザインそのものを考える上で、この本はとても示唆に満ちたアイデアの宝庫といえます。 現在ではすでに確立されたものといえる人間中心のデザイン手法、ユーザー体験を重視したデザイン・アプローチがこの本の書かれた当時ではまだ萌芽期ともいえる段階で、ここに収められた論文の数々がそのアイデアの原石をうまく表現していて非常に興味深かったです。 それにしても『ソフトウェアの達人たち―認知科学からのアプローチ』という邦題はあんまりだと思います。 原題は"Bringing Design to Software"で、ソフトウェアのデザイン・アプローチについて1992年にスタンフォード大学で行われたワークショップ「人、コンピュータ、デザイン・プロジェクト」をベースに生まれています。 本書の目的は、デザインをより広い視点からとらえ、他の領域の教訓がソフトウェアにどう活かされるかを探求し、それを通してソフトウェア・デザインの現状を改良することである。 テリー・ウィノグラード『ソフトウェアの達人たち―認知科学からのアプローチ』 編纂者のテリー・ウィノグラードが「はじめに」で上のように語っているとおり、この本のテーマはデザインにあります。そのテーマが見えない邦題はいかがなものか?と感じます。

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包まれるヒト―〈環境〉の存在論/佐々木正人編

最近、本を読み終わってから書評を書くまでのスパンが空いてしまうことが多い。忙しくてなかなか書評みたいなエントリーは書きにくくなってるようです。 この佐々木正人さん編纂による『包まれるヒト―〈環境〉の存在論』も読み終わってからすでに1週間以上経ってしまいました。まったくなんでこんな時間がないんだろ。 さて、この本、ユーザビリティとかユーザー・エクスペリエンスみたいなもの、情報デザインみたいなものを考えてたり、仕事にしている人にはぜひ読んでもらいたい一冊です。

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デザインの生態学―新しいデザインの教科書/後藤武、 佐々木正人、深澤直人

建築家の後藤武さん、アフォーダンス理論の研究で著名な佐々木正人さん、そしてプロダクトデザイナーの深澤直人さんらの共著による、3人の対話と個々の論文からなる『デザインの生態学―新しいデザインの教科書』。 読了からすでに10日あまりは経ってしまいましたが、この本については、ぜひ書いておきたいと思います。

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このブログで過去1年間でよく売れた本・ベスト10

なんとなく気になったので、今日からさかのぼること過去1年分のamazonアソシエイトで注文の多かった本のトップ10を見てみました。 結果はこんな感じでした。 やっぱりこのブログのアクセス数が増えてきた最近、紹介した本がよく売れてますね。 1位:デザイン思考の道具箱―イノベーションを生む会社のつくり方 2位:マーケティング2.0 3位:発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法  

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