片平秀貴さんのブランド論:脳の皺と反復

丸の内ブランドフォーラムのWebサイトにある片平秀貴さんのブランド論に関する資料がなかなかおもしろいです。
特に興味をひかれたのが講演資料としてあがっている「AIDEESが強いブランドをつくる」というドキュメント。

AIDEESが強いブランドをつくる(PDF)

以下、その資料から気になった箇所を抜粋。

ブランドをつくるということ
顧客の頭の奥深く、ブランドの名前とそれを
聞いたときの格別の存在感を刻印すること

脳の皺= 驚き×感情的起伏× 反復
脳の皺= 圧倒的品質×哲学× 反復

創る人、作る人、伝える人、届ける人、使う人がすべて一体化


「脳の皺」「反復」というのは、今読んでいるジル・ドゥルーズの『差異と反復』の次のような言葉とも関連していて、なかなか面白い。

頭脳は交換の器官であるが、心は、反復を愛する器官である。
ジル・ドゥルーズ『差異と反復』

反復は一般性ではない。
同上

もろもろの個別的なものの交換ないし置換が、一般性に対応するわたしたちの行動の定義である。
同上

極端に簡便化して言ってしまうと、ドゥルーズが問題にしてるのはオンリーワンであること。で、オンリーワンだからこそ、替えが効かないので、反復するしかないってことです。

ようは「反復」は違うものの反復であって、一般的な法則性をベースにした代入によるコピーの生成とは一線を画していて、そのあたりがコモディティ的な商品の取替え可能性とオンリーワンとしてのブランドとの決定的な差異となるわけです。

そんなことを思ったので、ブランドを考えるにあたってドゥルーズを読み始めていたわけだけど、我ながらなかなか勘が働いたなと感じてます。

 

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