ガラスケースに杉浦さんデザインの作品が並べてありましたが、そうやってみてみると、あらためて杉浦さんのデザインってよいなって思いました。
それだけで本を買いたくなる魅力があります。
自分でも本を書かせてもらったりもしているので感じることですが、文章ってただPCとかでテキストを打っただけでは本ではないんです。DTPで割り付けしてもらってきたゲラを校正のときにみても、まだ本じゃない。やっぱりダブルページで印刷されて綴じられてはじめて本になる。その意味で本というのはデザイン次第で大きく印象が変わるものです。読みたくなるか、買いたくなるかも結構、デザインに左右されるところはあると思います。
杉浦康平さんのブックデザイン
その中でも杉浦さんがデザインした本というのは、どれもギラギラした印象があります。アクが強くて本自体にとても存在感がある。ちょっと体調が芳しくないと、もたれる感じをうけるような濃いめの料理といった印象。たとえば、家にある杉浦康平さんデザインの本としては、まず杉浦さん自身が著者でもある『宇宙を叩く―火焔太鼓・曼荼羅・アジアの響き』

どれも文章だけでなく、図版も扱っているので見ていても楽しい本です。フォントの使い方も独特な感じがあって、読みやすさはないけど、好きです。『芹沢銈介の文字絵・讃』
それ以外には、高山宏さんの『表象の芸術工学』

『人間人形時代』
ちなみにこの本のブックデザインはまさにアクの強さの真骨頂といった感じ。

上の写真見てわかりますか? 本の中心に全ページを貫いた穴があいてるんです(箸を刺してみました)。
とうぜん、文章もその穴をよけなきゃならないので、文章の途中で途切れたりもするし、穴のまわりに挿絵がはいっていたりして文章はそこをよけて印刷されています。もちろん、読みにくいw
そして、残りのもう1冊は、杉浦さんの作品集『疾風迅雷―杉浦康平雑誌デザインの半世紀』

これ買ったのはいいけど、まだじっくり中身を楽しめてないんですよね。ただ、パラパラめくってみただけでも濃いですw アクが強くてプンプン臭いが漂ってきます。杉浦さん独特のアジア臭が。
この機会にでもゆっくり味わってみようか、と。
関連エントリー
この記事へのコメント