昨日の「アイトラッキング」というエントリーで、Webユーザビリティを考える上で、ユーザーがサイトを利用するシチュエーションを把握することが、ユーザー中心デザインを行なう上ではとても重要だと感じたと書きました。
で、今日、気づいたのは「シチュエーション」って、まさにISO13407で定義されている「利用の状況の把握と明示」そのものだってことです。
ISO13407はユーザビリティに関する国際規格ISO13407は、前に紹介したISO9241-11と並ぶユーザビリティに関する国際規格で、正式な規格名は"Human-centred design processes for interactive systems"(インタラクティブシステムの人間中心設計プロセス)です。
「人間中心設計」という言葉を一度はお聞きになったことがある方もいるのではないでしょうか? 基本的には、この言葉はユーザー中心デザインと同義です。ISO13407が労働現場の仕組みも視野に入れていることで「ユーザー」という言葉よりも広義の「人間」という言葉を選んだのではないかといわれています。
人間中心設計プロセスこのISO13407では「インタラクティブシステムの人間中心設計プロセス」という名が示すとおり、人間中心設計のプロセスが定義されています。そのプロセスの中に先の「利用の状況の把握と明示」が含まれているのです。
そのプロセスは次のようなものです。
人間中心設計の必要性の特定利用の状況の把握と明示ユーザ…