マーケティング・マネジメントの基本に戻る必要性
Webマーケティングというと、SEOやリスティング広告、LPOやSMOなど、アクセスログ解析やCGMマーケティングなどといった手法に関するキーワードばかりが注目されています。なんとなく状況としては、Webマーケティングって既存のマーケティングとは違うの?という印象すら与えていそうですが、実はそんなことないですよ、というお話を。
もうひとつの市場としてのWeb現在の市場におけるWebマーケティングの動向を整理してみましょう。
まず、企業が積極的にWebでマーケティングを行うようになった背景としては、以下のようなWeb環境の変化を挙げられると思います。
Web利用人口の増加(高齢者層の利用増)情報検索、オンラインバンキング等の各種手続き、商品の購入・予約、動画の閲覧など、利用用途の多様化。それにともなうユーザー一人あたりの利用時間増テクノロジー利用コストの低下Webデザインの標準化とリッチクライアント化CGM(ブログやSNSなど)を舞台としたユーザー間での口コミやアフィリエイトの普及リスティング広告やアクセスログ解析など、Webマーケティング関連サービスの市場浸透
こうした環境の変化を背景として、マーケティングを目的とした企業のWeb利用も積極的になり、Web環境そのものがもう1つの市場といえるほど成熟しています。
ここで「もう1つの市場」というのは、リアルで力のある企業が必ずしもWebでも力をもつとは限らないという面があるからです。これはユーザー側のバラツキというよりも企業側の…