提案書は紙じゃない

「提案書は紙じゃない」。かつての同僚がたまに口にしていた言葉を不意に思い出しました。

お客さんは紙を選ぶのではない

もちろん、字義通りにとると、この言葉はおかしいです。
でも、彼が言っていたのは、提案書を紙に(あるいは電子ファイルとして)きれいにまとめることが提案ではないということでした。

お客さんは紙を選ぶわけではないということです。選ぶのは提供される商品、サービスです。
もっと言えば、その商品、サービスを提供する人の想いです。
だからこそ、その商品、サービスを提供する人は強い思いをその商品、サービスにこめなくてはなりません。自分が自信をもって提供する商品、サービスをお客さんに提案する姿勢こそが重要だと、彼は言い続けていたのでしょう。

思いまで標準化してはいけない

コンペ用の提案書が標準化されたとき、忘れてはいけないのはそのことなんだろうなと感じました。
紙は標準化されたとしても、お客さんに提案する思いは標準化されてはいけないのではないか、と。

そして、サービスを提供する人は自分のサービスに自信をもってほしい。
愛情をもってほしいと思います。

自分のサービスに自分で愛情をもてなかったら誰がそれを守ってくれるのでしょうか?
そして、サービスオーナーにも愛されていないようなサービスを誰が欲するというのでしょうか?

思いをプレゼンする

企画者としての、僕の仕事は提案書を書くことです。
でも、決してそれは紙を書いて終わりではないことは、彼に教えられてから忘れたことはありません。プレゼンの場で思いを伝えてこそ、その紙は生きてくるのだと思っています。そして、実際にサービスを提供する人の思いを伝えることこそ、僕の役目だと思っています。

でも、できれば、サービスを実際に提供する人がその思いを伝えたほうがもっとよいはずです。
サービス提供者が自信をもって、そして、愛情をもって自分のサービスを伝えるときにこそ、そのサービスが育ち、お客さんに受け入れられるのではないかと思っています。

人前で話すのは苦手という人でも、がんばって自分のサービスにかける思いを伝えてほしいと思うのです。

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