2006年04月22日

Web2.0を2020年に向けた準備としてとらえる

Web関係者の中でのWeb2.0デバイド」については、いろんな方から心強い反応(トラックバック、はてブ)をいただき、ありがたく思う。

そんな反応をみながら、ふと考えたのは、"Web2.0"がBuzzWordとしてこれほど影響範囲が大きくなったのも、僕が"Web2.0デバイド"という言葉で表現した格差そのものが十分条件としてあったのではないかということだ。
つまり、ここでもスケールフリー・ネットワークにおけるべき乗則が機能していて、単にネットワークがつながっているという必要条件に加えて、それぞれのノードにおけるリンク数にべき乗則を描くという格差があることが、ネットワーク内をある情報(BuzzWord)が爆発的に広まるための十分条件ではないかと思うのだ。

この格差を視覚的に表現すればおなじみのロングテール型の曲線となる。
もちろん、この曲線を描くためにプロットした数値は"どれだけWeb2.0を実感しているか"を数値化したものだ。
それが「Web関係者の中でのWeb2.0デバイド」のエントリーで「Web2.0とかブログって体験してみないとわからない」と表現したものだったりする。

「Web2.0を2020年に向けた準備としてとらえる」の続き
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2006年04月20日

Web関係者の中でのWeb2.0デバイド

激しく同意する。

コンサルとか経営者の雄弁なブログのほうがまだ面白いのは言うまでもなく、同じ技術者でもWEBに携わるSEやプログラマなんかの方がずっと面白い。まあ、面白いというのは主観なわけですが、影響力や人気という点でもWEBデザイナーのブログってやはり希薄というか陳腐というか。

という意見には前半(コンサルとか経営者の〜)はともかく、後半は激しく同意である。

加えて、Webデザイナーより、さらに悪いのはWebディレクターではないかと思う。
さらに下記の意見にも、+Webディレクターとしておきたい。

で、Web 2.0の話題とかに無関心でいられる人が多いというのもWEBデザイナーならではというか。
引用同上

とはいえ、WebデザイナーやWebディレクターの中にも上記の論にあてはまらない人はいる。
したがって、問題はその数が圧倒的に少ないということだ。

コンサルとか経営者との比率でいえば、そんなに少なくはない気がする。
しかし、「同じ技術者でもWEBに携わるSEやプログラマなんかの方」に比べれば、感覚的にも圧倒的に少ないし、何より、Web2.0とかブログって君たちの仕事の一部じゃない?っていう思いが強い。

そして、それが問題なのは何より、Web2.0とかブログって体験してみないとわからない部分が多いのだ。
例えば、それはいわゆる祭りだったり、あるエントリがはてブでたまたま人気エントリになったりした際のアクセスの集中だとか、amazonのアフィリエイトがどれだけ労力がいって、どうすると売り上げが上がるかとか。

貴方たちはそういうこと実感としてわかっているだろうか?
そして、もし貴方が知らないとしたら貴方が仕事で関わるクライアントをどれだけWeb2.0的な世界への入り口から遠ざけてしまっているのか、わかっているだろうか?
そう。ブログやRSSやAjaxなどを技術的にわかっているだけではダメなのだ。
Web2.0を実感していなくては。


「Web関係者の中でのWeb2.0デバイド」の続き
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2006年04月07日

Webマーケティングはまだまだ2.0じゃないでしょ

Web2.0は確かに2.0だと思っているが、Webマーケティングはまったく2.0ではないと個人的には思っている。

その理由は、
  1. 1.0から2.0へのヴァージョンアップを感じさせる技術や手法、戦略の進化が見当たらない
  2. そもそもがようやくマーケティングツールとして機能しはじめた段階

の2つだ。

SEOにせよ、行動ターゲティングにせよ、ロングテールにせよ、ユーザー参加型マーケティングにせよ、まさしくビジネス的視点でみれば、ようやく俎上にのった段階で、本格的なマーケティングを語るにはまだまだ心もとない。

もちろん、自分自身がWebマーケティングを仕事にしている立場から、たとえそれがいまだ1.0であっても、現在はようやくそれを「マーケティング」という名で呼んでもおかしくない効果をあげられるくらいには成熟してきていると断言できる。
しかし、繰り返すがその成熟度はしょせん1.0もしくは1.5とかそういうレベルであり、マイナーなバージョン・アップ・レベルの成熟でしかないと思っている。
その成熟度は明らかにWeb2.0が1.0からバージョン・アップしたのとはレベルとして大きく異なっている。

「Webマーケティングはまだまだ2.0じゃないでしょ」の続き
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2006年04月06日

Webマーケティング10.0

いまだに(つまり『ウェブ進化論』以降もという意味で)Web2.0以降の変化に疑問をもっている人は、以下の文章を噛み締めるといい。

将来には、コンピュータのメモリが小さく安価になって、原子や、もしかしたら原子核の大きさにまで到達するかもしれない。また、信号の伝達方式が電気から光へと移行することで、情報を送信できる周波数やチャンネルの範囲、すなわち「帯域幅」が広がり続けるはずだ。そして、量子コンピュータといった革新的な装置の力によって、計算処理量は加速度的に増大するだろう。こうして、我々を取り囲む情報の雲は、遠くが見通せないほどに厚くなることだろう。
ハンス・クリスチャン・フォン=バイヤー 『量子が変える情報の宇宙』より


ムーアの法則はいまも有効どころか、その指数関数的増加はその性質にあらわれているとおり、むしろ、ますます脅威となっている。
指数関数的な増加とは現在の値がそれ以前のすべての値の合計よりも常に大きくなるような増加、つまり、16は1+2+4+8よりも大きく、1028は1+2+4+8+16+32+64+128+256+512よりも大きいのだ。

じゃあ、80億以上のURLで構成されるGoogleのインデックスが指数関数的に増加したらどうなる?

SEO?(鼻で笑うね)
マスマーケティング(WHAT?)
コメント、トラックバックがついてます(だから、何?)

「Webマーケティング10.0」の続き
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2006年04月01日

SEOスパム

普段、Webでのマーケティングを仕事としている立場からはっきり言っておこう。

昨日のエントリ「「最初の2秒」と「みんなの意見」が正しい」でもすこし触れたが、集合知という観点から検索エンジンのことを考えると、SEO業者のやっているSEOスパム的な行為はほんとにウザイ

業者に発注する企業の側も、ちゃんとアドワーズ広告なんかが用意されてるんだから、スパム的なSEO対策にお金を出すんじゃなく、広告の側にお金を払うように業者をきちんと選定すべきだと思う。

いくらコンプライアンスに力を入れていますなんて、いってもオンライン上ではそんなことをしてればコンプライアンスも何もあったものではない。

■いまどきプチ整形・プチ豊胸だけではモテません


リンクポピュラリティをあげるためだけの大規模なリンクネットワークの構築を行って(ペナルティを与えられて)いる一方で、ぐちゃぐちゃでまったくセマンティックな意味での整形がなされていないhtmlソースコードをそのまま放置しておきながら、プチ整形・プチ豊胸よろしく見栄えだけをどうにか工夫して、ブランド力やユーザビリティを確保しようなんて、甘い考えは捨てたほうがいい。

そんなにモテたいなら見栄えもいいが、中身もちゃんと磨いてほしいし、外部とのコミュニケーション力も磨いてほしい。

個人ブロガーがこれだけ毎日頻繁に情報の発信を行っているのに、企業のWebサイトといえば、よくて一週間に1回なんの身にもならない当たり障りのない情報発信を行うだけ。

■話し上手、聞き上手になりましょう


SEOに戻っても「タイトルタグが重要」とか「アンカーテキストとリンク先のタイトルタグ内のキーワードの一致が重要」とか、「ページ内およびサイト内のキーワード頻出度が重要」とか言ってるわけで、それって端的に情報量を増やせ!すなわちちゃんとコミュニケーションしろ!ってことをいってるのがわからないのだろうか?
あるいはリンクポピュラリティを考えても、外部からのリンクを本気で増やしたければ、ソーシャルブックマークでも個人ブロガーに引用・参照されるにしても、Webの記事そのものの魅力を向上するってのが何より正しい手段なんじゃない?

つまり、それは自分からも積極的に話すし、人の話もちゃんと聞くっていう、話し上手かつ聞き上手になろうってこと。

それとも御社のもっている情報価値ってそれも目指せないほど、貧弱なのでしょうか?
それとも、ただの怠慢?

いまどき、そんなことで人を惹きつけられるわけがないですよね!
がっかりです。


「SEOスパム」の続き
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2006年03月30日

ばらばらの部品の組み立て方

複雑系の自己組織化とWeb2.0的集合知の活用って類似?

宇宙を理解するために原子や超ひも理論を学び、生命を理解するために分子を調べ、複雑な人間行動を理解するために遺伝子を探り、(中略)いまやわれわれは、部品について知るべきことはほとんど知ったと言える段階に近づいた。しかし全体としての自然を理解するにはまだまだほど遠い状況である。(中略)還元主義に乗っかって突っ走ったあげくに、われわれは複雑性という分厚い壁に突き当たったからである。
アルバート=ラズロ・バラバシ『新ネットワーク思考』

「ばらばらの部品の組み立て方」の続き
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2006年03月29日

microなmicroなもののネットワーク

昨日の「「境界」から「関係性」へ」エントリーでは、今後のWebを考えると、下記のような流れがあるのではないかと書いた。

Webのネットワークが、先端科学の分野が極小化されたパーツ個々を対象とした還元主義から、極小なパーツ同士の複雑なネットワーク性へという流れに同調するように、より小さなパーツ=モジュール化(RSS/Atom Feedやmicroformatsとか)とそのモジュール相互の同期やリンクをいかに構築するかというネットワーク的思考が重視されるのではないか、と。

似たようなことがfeedpathの小川さんのブログにも書かれていたので、ご紹介。
個人個人のメディアとかソーシャルなWebであるということは、Web2.0の一つのトレンドではあるけれど、本質的な方向としては、もっと一方通行的な情報|データの流れで、その最小単位が極端に細小になっていくことと思っている。細かいので小さく緻密にリンクしていくし、その結果ネットワーク化していくのだ。

「microなmicroなもののネットワーク」の続き
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2006年03月28日

Amazonのアフィリエイト

さっきのエントリーに関連してだけど、Amazonのアフィリエイト経由の売上って全体の何割くらい占めるんだろうね。
誰か、知ってます?

その割合によっては、さっき書いた「境界」より「関係性」って話はより重要になってくるよね。

たとえECサイトじゃなくても。


posted by HIROKI tanahashi at 20:29| Comment(0) | TrackBack(0) | Web | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「境界」から「関係性」へ

ざっくりとした言い方をするなら、量子やゲノムなど個々の部品をおおよそ研究つくしてしまった現代の科学は「分解する」ことから「組み立てる」ことへ視点を移している。
それは個々の部品を知ることで全体としての機能を理解しようとしていた還元主義から、「複雑系」という言葉やネットワーク科学の分野の発見に代表されるような個々の部品の関係性も考慮する方向への移行だといえる。

こうした還元主義から複雑なデザインのつながりを重視したネットワーク思考への転換は、Webサイトのデザインを考える上でも重要な示唆を含んでいるように思う。

  • RSS/Atom FeedやオープンAPIによるサイトの垣根を越えたシンジケーション
  • 検索エンジンやFolksonomyなどによる集合知の利用
  • AjaxやマイクロソフトのASP.NET 2.0のWebパーツ・フレームワークを用いて実現されるページ遷移のなくシームレスなユーザーエクスペリエンスを実現する技術
  • ブログやSNSによって日々成長するユーザー間のネットワーク

など、Web2.0的ミームは、サイト単位での閉鎖的な境界を越えて、インターネットあるいはWebのネットワーク全体が1つの大きなネットワークとして、情報単位の関係性のリンクにより、これまでとは異なるクラスターを生み出しているのではないだろうか。

情報デザインおよび組織デザインにおけるツリー構造とリンク構造」でも示唆したように、この話は単にサイト間のリンク構造やクラスターの話というだけではない。
サイト内のリンク構造やクラスターも既存のツリー構造型のデザインを行うだけでは、もはや十分ではないものと思われる。

「「境界」から「関係性」へ」の続き
posted by HIROKI tanahashi at 19:22| Comment(0) | TrackBack(1) | Web | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「みんなの意見」を生かしたユーザー導線

これまでWebサイトのユーザー導線の設計は、Webサイトを構築する側が決めるのが当然のように思われていたと思う。

でも、今後はその考え方ってかならずしも「当然」ではないはずだ。

情報デザインおよび組織デザインにおけるツリー構造とリンク構造」では、

ファイルをベースに考える還元主義的発想から、ユーザー行動をベースにとらえるネットワーク的発想に切り替えていかないと、この膨大な情報を処理可能なWebサイトの設計なんてできないんじゃないかと思うのだ。


なんて書いたが、この発想をもう一歩進めると、情報間のユーザー導線を決めるナビゲーション=リンクの設定をそのものに、ユーザーの行動結果や意見を反映する機会をもっと増やしたら、どうかと思うのだ。

「「みんなの意見」を生かしたユーザー導線」の続き
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2006年03月26日

パンくずリストはツリー構造か?

さて、ひとつ前のエントリーでヤスヒサさんからコメントをもらいました。
こんな風に元の記事を書いた方からコメントをいただけるのはありがたい。

さて、そのコメントを読んで、ふと思った。

パンくずリストって本当にツリー構造なの?ってことだ。
これは自戒をこめた疑念。

僕らみたいにWeb制作に関わる人間はよく、パンくずリストは現在位置を示すのでユーザビリティを高めますと言ったりする。

確かにその通りなんだけど、でもその理由ってファイルあるいはディレクトリがツリー構造になってることとは関係ないんじゃないか。

「パンくずリストはツリー構造か?」の続き
posted by HIROKI tanahashi at 00:20| Comment(0) | TrackBack(0) | Web | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月25日

イントラネットのリンク切れ

昨日、今日と出張で、会社のネットワークから離れた環境で仕事をして、あらためて企業のイントラネットってWeb2.0的なものと比べて遅れているなと実感した。

とにかく必要な情報にアクセスできなくて仕事の効率がきわめて悪くなる。
もちろん、それをイントラネット一般の問題ととらえるのは行きすぎだろう。

でも、いわゆるWeb2.0的なサービス(はてな、mixi、Bloglinesなど)からはいくらでも必要な情報を取り出せるのに、本来ならもっと透明度が高くてよいはずの自社の情報へのアクセスがほぼ不可能なのを実感すると問題視したくなる。

「イントラネットのリンク切れ」の続き
posted by HIROKI tanahashi at 00:37| Comment(0) | TrackBack(0) | Web | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月21日

私有から共有へ、と、Web2.0的議論に関する最近の気持ち悪さについて

CNETの渡辺聡のブログで、先日の「従業員はオープンソース化しないのか?」や「イントラネット2.0と「私有」ベースのビジネスモデル」などでメモ的に触れたイメージと似た(と僕が思う)内容が、よりうまく、かつ踏み込んだ形で展開されていたので、ちょっとご紹介。

会社経営でも、事業用必要な資産を囲い込まずに利用する場面が増えてるのではないかという話をしている。以前は見られなかった、コア人材やプロフェッショナルサービスなど、核となる役割が外部化されるケースが目につく。


詳しくは、渡辺さんのブログを読んでもらったほうがいいと思うが、確かに発想のきっかけは僕もWeb2.0だったわけだが、これはなんかWeb2.0に集約して考えなくてもいいかなって思いつつある。

まぁ、一連の流れではあるのだろうけど、"Web"ってついちゃうとたぶん、その言葉の響きがその影響範囲を狭く誤解させそうな気がしていやだなって思うようになってきた。

「私有から共有へ、と、Web2.0的議論に関する最近の気持ち悪さについて」の続き
posted by HIROKI tanahashi at 02:11| Comment(0) | TrackBack(0) | Web | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月19日

集合知の利用に関する自分用memo

ブログとかmixiとかやってると、Web2.0でいう「集合知の利用」っていうキーワードが、実に理にかなったものだと実感できるシーンがある。

まぁ、いまさらなんだという話ではあるけど、これは実際にブログとかSNSをやってない人には実感できない話なんだろうなと思ったので、ちょっと自分用にメモ。

そんなことをふと思ったきっかけの記事。
http://www.future-planning.net/x/modules/news/article.php?storyid=1272

で、ブログとかSNSをやってれば「集合知」を実感できるかというと、たぶん、そうでもなくて、普段からある程度「知」ってものに意識がないと、そんな実感はやっぱりなくて、もっと自然に「集合知を利用」するってことになるのかも。

そうなってくると、分類的には、

  1. ブログやSNSの利用がなく、集合知を利用していない人
  2. ブログやSNSを利用していて、意識的に集合知を利用している人
  3. ブログやSNSを利用していて、いつのまにか集合知の恩恵を受けている人

の3パターンが存在するだろうね。

まぁ、今回は自分用メモなので、特に結論めいたものはないのだけど、やっぱり昨日の殴り書き的エントリーでも触れたような既存のビジネスの閉じたネットワークでは、1.の割合が高くなってしまって、いわゆるナレッジ・マネジメント的な部分ではスピード感はいまいちなんだろうなって思ってみたり。

そんなわけで、次に読もうと思っているのは、この本。



関連エントリー
「みんなの意見」は案外正しい ジェームズ・スロウィッキー
「最初の2秒」と「みんなの意見」が正しい
posted by HIROKI tanahashi at 18:50| Comment(0) | TrackBack(1) | Web | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月18日

イントラネット2.0と「私有」ベースのビジネスモデル

ああ、なるほど。
Web2.0に比べて、イントラネット2.0が進まない理由は、現在のほとんどの企業が「私有」ベースのビジネスモデルだからか。

なんて思ったのは、hndtykzさんのブログのエントリー「イントラネット2.0について思うこと」に対する返信を書いてみたから、

でも使う側の企業が積極的にそういう展開を受け入れるには相当な時間がかかるんじゃないかなあ。
それにWEB2.0は多数の人々、資源、サービスが、WEBというネットワーク上でシナジーを生み出すという点に(WEBをWEB2.0たらしめる)パワーがあるのではないでしょうか。


hndtykzさんが書いているように、Web2.0はいわゆる集合知の利用によってシナジーを生み出すことが1つのポイントになっている。
キーワード的には「ソーシャル」「共有」「フォークソノミー」なんかがそうですね。
「イントラネット2.0と「私有」ベースのビジネスモデルの続き
posted by HIROKI tanahashi at 21:50| Comment(0) | TrackBack(1) | Web | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月17日

技術の時代、創造性の時代

Enterprise Watchの「ヤフー井上氏」のインタビューはヤフーが意外なほど健全であるのが伝わってきて、なかなかおもしろかった。
記事タイトルにもなっているフォークソノミーとアルゴリズムの組み合わせによる検索にも興味はあるのだが、今日は「技術」について書いてみたい。

インタビューの最後のほうのこんな発言を読んで、ピンとくるものがあった。

いずれにしてもネットって、既存メディアと違って、前面に出ていなくてもテクノロジーが大事じゃないですか。Web 2.0の発想ができて当たり前のエンジニアはYahoo! JAPANにはいっぱいいます。それを今度はもっとビジネスにしていかないとならないですね。


ネットではテクノロジーが大事っていうのは当たり前のようだけど、実はそれほど自明なことではないはずだと思っている。
テクノロジーがなければ作れないものがあるというだけでなく、どういう意味で「大事」と捉えるかによって、何が作られるかは異なってくるからだ。
井上さんの言っている「それを今度はもっとビジネスにしていかないと」には、テクノロジーをその方向性において大事に考える思考も必要であることを物語っているように感じた。
「技術の時代、創造性の時代」の続き
posted by HIROKI tanahashi at 14:53| Comment(0) | TrackBack(1) | Web | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月11日

「あちら側」のWebサービスのセキュリティと価値の保存・維持

GoogleのWritely買収が話題になっていますが、Writely以外にもブラウザベースで利用可能なオフィス系ツールは増えている。いわゆる『ウェブ進化論』でいうところの「あちら側」で機能するWebサービスだ。
その中の1つプレゼンテーション作成ツールThumbstacksを、POLAR BEAR BLOGさんが紹介してくれている。
Thumbstacksそのもの紹介はそちらを参考にしてもらうとして、今回はWEBサービスの価値とその新しい価値がどんな変化をもたらすのかをすこしだけ考えてみたい。

■Webサービスのセキュリティ

このエントリーを書こうと思ったきっかけは、POLAR BEAR BLOGさんの次のようなコメントと、

しかしThumbstacksで明らかになったように、Officeには不要な(というより、一部のユーザーしか使わないような)機能が含まれていますし、WEBサービスはネット上にあることで生まれてくる新たな価値を提供することができます。ビジネスでもこうしたWEBサービスを活用する企業が、意外と早く現れるような気がします。
 

上記のエントリーのコメントに「セキュリティ」に関する指摘があったことだ。
Google Desktop Searchを思い出せばわかるように、この手のツールには必ず「セキュリティ」云々のコメントが出てくる。
確かに「セキュリティ」は気になるところだが、じゃあ、自分のローカルPC、あるいは社内のネットワーク内にデータがあるのがそんなに安全かというと、実際、そんなに安全じゃないんじゃないの?って思う。

Google Desktop Searchのセキュリティが話題になった際も思ったんだけど、実際のところ、社内にデータを置いておくよりは、ほとんどの業務が人の手を介さないよう自動化されたGoogle内にあったほうがセキュリティは高いんじゃないか?って思う。
もちろん、Googleだったら安心できるけど、他のベンチャーじゃ心配って話はあるだろう。
まぁ、それはそのとおりだが、それは金融系のサービスを利用する際や、病気のときに病院を選ぶのと同じことで、それはあくまで個々の企業の信頼性の問題であって、アプリケーションおよびデータが「あちら側」にあるか「こちら側」にあるのかって話とは違う。
ある銀行が破綻しようが、ある病院が医療ミスしようが、金融サービスや病気の治療そのものをなくせなんて話にはならないのとは同じことだと考えていいのではないだろうか?

「「あちら側」のWebサービスのセキュリティと価値の保存・維持」の続き
posted by HIROKI tanahashi at 21:04| Comment(0) | TrackBack(1) | Web | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Japan.internetの「Web は 2.0 で人工知能化する」という記事に関して

Japan.internetの「Web は 2.0 で人工知能化する」という記事。
こんな風な流れでまとめられていて、

・Web2.0 は全員参加型インフラ
・コミュニケーションの双方向化
・参加型
・情報はメタデータ化する
・データのリアルタイム化と Web の人工知能化

内容的にはわかりやすくて途中まで納得できるんだけど、最後のこの部分。

・情報を整理できるのが Web2.0

に書かれた、以下のような言い回しはなんとなく気持ち悪い。

だから Web2.0 は、 Web 自体が人工知能化するという表現がきわめて近い。 Web 自体、つまり、相手が複数の人間の集まりだと思えばいい。


Web 自体、つまり、相手が複数の人間の集まりだと思えばいい。」っていうのと、その前に言及されている「双方向性」「参加型」「メタデータ」「リアルタイム化」ってキーワード群との間はそんなにスモールワールド・ネットワークになっていないんじゃないだろうか?
ここで扱われているキーワードや文章全体をネットワークとみると、最後の「人工知能化」云々のところだけは、見た目の距離は近いが実はその間のリンクが多数あり、したがって、ノード間の距離はとてつもなく遠いって感じがする。
(イメージ的には「セグメンテーションとノード間の隔たり」のエントリーで示したネットワークのショートカットがないバージョンだ)

なので「Web は 2.0 で人工知能化せず」、単に「Web は 2.0 で最大の形式知のネットワーク化する」と言い換えたい。

ようするに、どこまで言ってもWebが扱えるのは知能全体ではなく、形式知のみだと思うのだ。
それは「双方向性」やら「参加型」やら「メタデータ」やら「リアルタイム化」やらがあって、さらに「ストリング入力」や「ビジュアル検索」なんかが実現しても、それはあくまで形式化できる知のみだ。
もちろん、リアルタイムでリッチな双方向性のあるコミュニケーションの場に参加すれば、いくらかは暗黙知も伝わるだろう。しかし、それはいくらかだ。

だって、考えてみてほしい。
Web以上に「双方向性」があり「参加型」の環境も築け、「リアルタイム」での「ストリング」や「ビジュアル」を用いたオフラインでの普段のやりとりでも、暗黙知を伝え合うのはそう生易しいものではないってことを。

人工知能化なんて突拍子もないキーワードを持ち出さなくても、最大の形式知のネットワークがとてもユーザビリティの高い形で実現されるだけでも十分すぎるくらいにWeb2.0の価値はある。
インパクトだけは大きい、突拍子もないキーワードが流通することで、Web2.0を単なる夢物語のように認識されてしまうのでは、せっかく『ウェブ進化論』がいい具合に市場に流通している現状にちょっと水を差してしまうんじゃないかって心配にもなる

posted by HIROKI tanahashi at 00:56| Comment(0) | TrackBack(1) | Web | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月23日

エンタープライズサーチ カンファレンス

昨日参加した「エンタープライズサーチ カンファレンス」はなかなか興味深い内容だった。

最近、会社のBlogのほうで、情報の発信が増えるWeb2.0時代は、需要のリソースが供給量に対して相対的に激減する、アテンション・エコノミーの時代だと書いているが、よく考えればそれは社外の情報だけでなく、社内の情報でもいっしょだ。

カンファレンスで言われていたのは、こんなこと。

・日本版SOX法の関係でアカウンタビリティがさらに問われるようになれば、ドキュメントの数は幾何級数的に増えることが予測される。
・すでにERPやSCMなどのデータ容量が膨大になり、RDBの限界もささやかれていたり、増え続ける情報をシステム的にどう扱うかも問題になる。

同時に、個々の人間にとっての利便性をあげるためには、玉石混交の膨大な情報から、有益な情報を探し出せるようにすることも当然、必要だ。
で、当然、情報の一元的な検索が必要という話になる。

しかし、企業内情報というのは、アクセスコントロールの問題もあって、インターネットサーチとは違ったクロール技術、インデックス化技術が必要になるというのは聞けば非常に納得。
しかも、(X)HTML−ハイパーリンクによって構造化されたネット上の情報との違いは、Officeドキュメントの情報をはじめとする非構造的な情報が大量に存在することだというのも確かにそうだ。

「エンタープライズサーチ カンファレンス」の続き
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閾値を考える〜はてなやGoogleの場合

はてなブックマークには「注目のエントリー」として表示される閾値があるが、実は隠れた閾値がもういくつかあるのではないかと思う。
ここで「隠れた」と表現しているのは、プログラムとして書かれたものではなく、ユーザーの感覚によって規定されているという意味で言っている。

例えば、注目のエントリーに掲載されたものがさらに爆発的にブックマークを増やす閾値。表示色が濃くなる10を超えるというのが1つの条件だが、それをいつ超えるかはもう1つの条件だろう。ようはどれだけ早い段階で超えるかだ。

「閾値を考える〜はてなやGoogleの場合」の続き
posted by HIROKI tanahashi at 00:54| Comment(0) | TrackBack(0) | Web | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする