2006年07月14日

Web2.0系の本がこんなに・・・

気がつくと、世の中にはWeb2.0系の本がこんなにたくさん出版されていました。
さすがの僕もこれだけ一気に並んでくると違和感を感じました。
この面では流行になっちゃってますね。



 

ちなみに私は一冊も読んでません。
posted by HIROKI tanahashi at 08:46| Comment(2) | TrackBack(0) | Web | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月05日

Web2.0と既存ビジネス、あるいは多様性とばらつき

昨日の「Web2.0的でない企業にはWeb2.0サービスはできない」には、またしても多くの人にブックマークしていただいた。
その中に「うちの会社みたい」といった旨のコメントがいくつか見受けられましたが、それがむしろ当たり前なんじゃないでしょうか?
Web2.0はいまでこそプラスのイメージをもたれることのほうが多いようですが、ビジネスの健全さを考えれば、Web2.0的でない企業のほうがいまのところは健全だったりするんじゃないかと思います。

手放しにWeb2.0を評価していないか?

間違えてはいけないのは、現時点ではWeb2.0をサービスとして事業展開している企業よりも、明らかに既存のビジネスモデルで事業展開を行っているメーカーや流通業、サービス企業などの一般企業のほうがビジネスとしては成功している企業の実数が多いということです(割合を比較した場合でも多いのでは?)。
もちろん、うまくいっているのは「現時点では」という但書きが必須なのかもしれませんが、かといって、この先、Web2.0的サービスがビジネスとして既存のビジネスを脅かし、かつ、自身が成功するという保証はどこにもありません。
Web2.0的なビジネスに対して手放しに賛辞を与えるような理由はどこにもないのです。

ですので、むしろ問題にしたいのは、既存のビジネスモデルでそこそこ成功している企業が、流行っているだけでWeb2.0に飛びついてもマイナスはあってもプラスになることはそんなに多くはないのではないかということです。
もちろん、うまくサービスを展開すれば注目を集め、自社のブランドを高めることにつながるかもしれません。
しかし、それを期待する場合、既存のビジネスで築いてきたブランド価値を損ねることなく、いかにしてWeb2.0的なサービスを展開できるかということを、明確なサービス目標とリスクの定義を行いながら、きちんとしたプロセス・マネジメントの仕組みを整えた上で運用していけることが必須条件になるのではないでしょうか?

「Web2.0と既存ビジネス、あるいは多様性とばらつき」の続き
posted by HIROKI tanahashi at 00:25| Comment(0) | TrackBack(0) | Web | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月03日

Web2.0的でない企業にはWeb2.0サービスはできない

なんだかすごく当たり前のことをいうようですが、Web2.0的でない企業にはWeb2.0サービスはできません
トラックバック、Ajaxによる画面遷移のないUI、RSS(フィードやリーダー)、他サイトとのシンジケーション、ユーザーへの信頼、集合知の活用、などなど。どれ1つとってもマスプロダクトな世界でビジネスを展開してきた企業にはなかなか馴染まないみたいです。
自分たちがそれまで蓄えてきた常識をかなぐり捨ててでも、あちら側に馴染もうとしない限りは。

理解できないんじゃない。馴染まないんですよ

まぁ、馴染まないのはいいんです。それ(=Web2.0)がすべてじゃないんですから
問題は、馴染まないならそういうサービスの提供はあきらめるべきだということを理解しないことです。
自分たちが馴染めないものをお客さんが望む形で展開するのは至難の業です。
いや、はっきりいえば無理なんだと思います。
両者の間にある溝はあまりに深すぎます。

埋めるにはサービス提供側の企業が頭を切り替えなくてはいけないのに、それができない。
仕事なのに。できない。
それでも、ブログサービスをやりたがる。RSSをつけたがる。AJAXで地図をぐりぐりやりたがる。
でも、それが何か理解できてないですよね。

だから、画面構成を書けば、画面遷移がないから「わからない」。
画面遷移をかけばリンクのたどれるプロトタイプがないから「わからない」。
そう言うんですよね。
そして、実際に本物ができても「わからない」
そう言うんですよね。

そもそもページ遷移のないAjaxでユーザビリティをあげようっていうのに、なんでそれを画面遷移図で理解しようっていうんです?

馴染まないんですよ。
企業の硬い殻にとじこもっていては。
自分のバイアスにがんじがらめの固い頭をほぐそうとしなければ。
・かが何かをやってくれると思っている限りは。
殻を飛び越え、柔軟な姿勢で、自己責任で自分の言動をコントロールするのが前提条件となるWeb2.0的な世界には、決して馴染んでいけないんです。

「Web2.0的でない企業にはWeb2.0サービスはできない」の続き
ラベル:Web2.0 企業
posted by HIROKI tanahashi at 21:31| Comment(0) | TrackBack(2) | Web | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月26日

既存のウェブサイトをAJAX化するデメリットは本当に大きいのか?

「必ずしもそうとはいえない」を答えにしといたほうがいいのではないだろうか?

E-commerceサイトにおいては、使い勝手を良くすることによるメリットより、AJAX化によって個別商品ページへのPermalinkが貼れなくなる(もしくは貼りにくくなる)ことのデメリットの方がたぶん大きい。
中島聡・ネット時代のデジタルライフスタイル:既存のウェブサイトをAJAX化する意味が本当にあるのか?
「AJAX化によって個別商品ページへのPermalinkが貼れなくなる」のは、個別商品ページまでAJAZ化してしまうからで、決してAJAXを(ウェブサイトのどこかに)使うとそうなるわけではないと思います。
例えば、商品サーチを行いやすくするために、Googleサジェストのような形で、AJAXを使うのなら、むしろ、価値があるのかもしれません。

もちろん、本当に価値があるかどうかは、そのサイトでサイト内検索がどれくらい行われているか、また、その時にお目当ての商品が見つからずにあきらめてしまっている人がどのくらいいるか、それぞれの数字がAJAXによって改善可能かという具合に話を進めるのがよいのでしょう。

中島さんの主旨はきっと、AJAXは万能ではないというところなので、こういった細かいツッコミはたぶん中島さんの書いてらっしゃる主旨をまったく否定するものではないと思いますし、私自身も「AJAXは他のどんな技術とも同様に万能ではない」と言い換えておきたいと思います。

ただ、このエントリーを書いたのは、上記の引用や「たぶん無いでしょう。アマゾンがAJAX化しないのは理由があると思います。AJAX化したとしても売り上げが上がるとは私には思えません」という中島さんの考えをただ鵜呑みにして、自分自身でAJAXの価値が生み出すような使い方を模索するための思考を停止してしまうのであれば、そりゃ、ちょっと違うでしょうということを書きたかったからです。

「既存のウェブサイトをAJAX化する意味が本当にあるのか?」という質問についても、「既存のウェブサイトをAJAX化するデメリットは本当に大きいのか?」という質問についても、「決まった答えなんてない。答えは自分で考え、実現しろ」というところが答えだったりするんじゃないでしょうか?
posted by HIROKI tanahashi at 12:33| Comment(0) | TrackBack(0) | Web | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月21日

やさしさに包まれたなら

最近、伊勢神宮熱田神宮に行ったり、西垣通氏の『情報学的転回―IT社会のゆくえ』を読んで、ユダヤ=キリスト教的な情報の捉え方とインド古典哲学・ヴェーダーンタ哲学を起点とする東洋思想における情報の捉え方に興味を持ち、鎌田東二氏の『神道とは何か―自然の霊性を感じて生きる』を読み始めたりと、何かと「神様」憑いてる僕ですが、でも、やっぱり神様といえばこれですね。

小さい頃は 神様がいて
不思議に夢を かなえてくれた
やさしい気持ちで 目覚めた朝は
大人になっても 奇蹟は起こるよ
荒井由実『やさしさに包まれたなら』
この曲、同じくユーミンの「ルージュの伝言」といっしょに、ジブリの映画『魔女の宅急便』にも使われてましたね。



でも、「小さい頃に神様がいて」というフレーズだけなら、『魔女の宅急便』というより、メイと大きな楠の木に住むトトロの物語のほうが合ってますね。

さて、なんで突然、この曲を取り上げたかというと、この曲、実は西垣通氏よりもずっと早く神・宗教的なものと情報学の関係を取り上げていたものだと気がついたからです。

さっきの歌詞の続き。ほら!
カーテンを開いて 静かな木漏れ陽の
やさしさに包まれたなら きっと
目に写る全てのことは メッセージ
荒井由実『やさしさに包まれたなら』
すごいS/N比だ!
ノイズなしにすべてメッセージとして伝わるなんて!

ソーシャルブックマークやRSSリーダーなんかを使って情報収集するより、
カーテンを開いて、静かな木漏れ陽のやさしさに包まれ」たほうがよっぽど情報収集の効率はよさそうですね。

  
posted by HIROKI tanahashi at 01:54| Comment(2) | TrackBack(0) | Web | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月16日

MarkeZine連載「必要なのは、Webを「体感」すること」

MarkeZineに連載させていただいている「ビジネスマンのための必読オンラインマーケティング塾」の第2回目「必要なのは、Webを「体感」すること」が公開されました。

自分でブログを通じて情報発信を続けていると、欲しい情報が自然に寄ってくると感じることがよくあります。もちろん、ブログを書いているだけではダメなんですけど、ブログを書くためのネタ探しを他のブログ記事やニュース記事などのRSSリーダ(注2)やソーシャルブックマーク(注3)などを使ってうまく効率的に収集したり、自分のエントリーにコメントやトラックバックをしてくれた人のブログを読んだりしていると、検索エンジンでキーワード検索なんかするよりも、はるかに興味のある情報を見つけることができるような気がしています。
今回は、Web2.0的環境における情報の自己組織化だったり、地図情報による店舗情報の検索や書籍の検索などを中心にファインダビリティの視点を話題にしています。
興味のある方は、ぜひご覧ください。

MarkeZine:第2回 必要なのは、Webを「体感」すること:http://markezine.jp/a/article.aspx?aid=34
posted by HIROKI tanahashi at 13:31| Comment(0) | TrackBack(0) | Web | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月15日

はてなのトップページの人気エントリーに掲載された影響の考察(あるいは「せめこれ3」)

はてなのトップページの人気エントリーに掲載される(該当エントリーは「企業のWebマスターのための「せめてこれだけは使っておこう」」)と、どんな数字の変化が見られるか?

企業のWebマスターのための「せめこれ2」」でもすでに一度、実際の数字をご紹介しましたが、1週間弱経って数字も安定してきたようなので、あらためて最近の数字の変化をお見せすることで、その効果を考えてみたいと思います。

アクセス数への影響

まずはここ10日間のアクセス数(訪問者数、該当エントリーのみの訪問者数、ページビュー)を示したグラフから。

0615a.jpg

該当エントリー「企業のWebマスターのための「せめてこれだけは使っておこう」」は6月8日の夜にアップして、翌6月9日に人気エントリーとして、はてなのトップページに掲載されていました。
一目でわかるように、9日の数字が突出しています。

また、もう1点、確認できるのは、9日を境に訪問者数の平均値があがっていることです。

この要因を理解するため、もうすこし詳しい数字を、今度は表で見てみましょう。


日付訪問者数「せめこれ」の訪問者数ページビュー主なエントリー左のはてブ数
6月5日766-5,039脳と創造性「この私」というクオリアへ / 茂木健一郎8 users
6月6日677-4,015なし-
6月7日757-4,313日本的「空」「間」、西洋的「空間」12 users
6月8日747304,318メディアとコンテンツ
企業のWebマスターのための「せめてこれだけは使っておこう」
23 users
346 users
6月9日3,7173,17210,079偶然とは何か/イーヴァル・エクランド13 users
6月10日1,6561,0515,749企業のWebマスターのための「せめこれ2」50 users
6月11日1,7066148,480ロングテール現象はパレートの法則とまったく対立しない80 users
6月12日1,6404356,513伊勢神宮:1 2000年の歴史をもつ神の居る場所
伊勢神宮:2 20年周期の式年遷宮にみる4次元デザイン
1 users
1 users
6月13日8921484,711なし-
6月14日1,2181155,360インタラクション・デザイン:行動とフレーム42 users


9日を境にアップしたエントリーに関しては、それ以前よりブックマークしていただいた数が多いのがわかります。
とはいえ「伊勢神宮」関連エントリーや「偶然とは何か」をみてもわかるとおり、なんでもブックマークしてもらえるようになるというのではないようです。
これまでも10くらいはブックマークしてもらえたようなエントリーが、より数多くの人にブックマークしてもらえるようになったということだと理解したほうがよさそうです。

先ほど9日以降、アクセス数の数字の平均値が伸びたと書きましたが、背景としてはこうしたことも影響しているようです。
言い換えれば、これまでより当ブログの注目度はすこし高まったといえそうです。
ありがたいことです。


「はてなのトップページの人気エントリーに掲載された影響の考察(あるいは「せめこれ3」)」の続き
posted by HIROKI tanahashi at 09:28| Comment(1) | TrackBack(0) | Web | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月11日

ロングテール現象はパレートの法則とまったく対立しない

『80対20の法則を覆す ロングテールの法則』という本があります。
ロングテールはWeb2.0をめぐるキーワードの1つですが、このキーワードを説明するのに、上の本のタイトルのように「80対20の法則を覆す」といった形で説明されることがよくあります。

しかし、これはある意味、間違っていると思います。
「80対20の法則」が単に「売上の8割は2割の優良顧客が生み出す」といったものを示すのであれば間違いとは言い切れませんが、「80対20の法則」がそもそも1897年に、イタリアの社会・経済学者ビルフレッド・パレートが発見した「パレートの法則」と同一のものを指しているなら、完全に間違いです。

私は上記の本を読んでいないので、本の中身についてどうこう言うつもりはないですが、そのタイトルからロングテール現象をパレートの法則と対立するものとして誤解している人がいたら、それを正しておきたいと思います。

パレートの法則

1897年にパレートが発見したパレートの法則は、彼が1880〜90年代のヨーロッパ経済を統計的に分析した上で、個人の所得金額(x)とその所得金額以上の所得を得ている人の数との間に、定数aとパラメータαに媒介される、

という関係が成立することを示したものです。
また、この関係を、所得者総数(N)に対する割合として書き直すと、

となります。

いずれにせよ、パレートの法則を数式化した2つの式が、一般的なベキ法則(ベキ分布)を示す

と類似するものであることはわかるでしょう。

そして、何よりパレートの法則の数式(ここでは2のほうを示します)をグラフ化すると、ほら。

これはまぎれもなく、ロングテール現象を示すグラフではないでしょうか?

「ロングテール現象はパレートの法則とまったく対立しない」の続き
posted by HIROKI tanahashi at 02:30| Comment(3) | TrackBack(6) | Web | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月08日

メディアとコンテンツ

WebサイトとWebコンテンツの関係を、僕は以下の図のように考えています。

メディアとコンテンツ

メディアとしてのWebサイト、コンテンツとしてのWeb情報

この図が表すのは、よく言われるような「コンテンツが重要」という話とはちょっと違います。

「コンテンツが重要」とはいっても、ただよくできたコンテンツさえあればいいのかというとそうではないと思っています。
例えば、メディアあるいはアーキテクチャとしてのWebサイトが、コンテンツを活かす基盤として機能しないものであれば、どんなに「コンテンツが重要」といっても無駄だと思っています。

具体的にいうと、どんなにそこに貴重なキーワードが埋め込まれていようと、Web標準に準拠した形で情報構造がきれいにコード化さえていなければSEO的には不利な状況になります。。
ブログであればトラックバックやRSSなどを通じて外部とつながる可能性は高いのに対し、昔のような個人ホームページでは相互リンクが生まれる可能性は相対的に低いでしょう。
同じコンテンツが掲載されていても、基盤となるメディア=アーキテクチャの違いが、その効果に大きな差を生んでしまうということです。

「メディアとコンテンツ」の続き
posted by HIROKI tanahashi at 16:03| Comment(0) | TrackBack(0) | Web | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月27日

ブログ・ミームズはdiggの日本版?

ブログ・ミームズなるサイトを見つけました。

ブログ・ミームズ
http://www.blogmemes.jp/

とりあえず、ニュースを投稿して、投票による人気度を計るって意味で、diggの日本版なんでしょうか?
まだ、できたばかりで、あまり知られていないせいか、投稿されたニュース数も、投稿者としての登録ユーザー数もあまり多くないようです。
下の画像は人気順ですが、最高でも13票しか投票されていないですからね。

blog memes

とはいえ、diggの日本版ってできないかな?と思ってたので、今後に期待です。
posted by HIROKI tanahashi at 11:28| Comment(0) | TrackBack(0) | Web | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月24日

read/write web.

ティム・オライリーのWeb2.0に関する有名な論文「Web 2.0:次世代ソフトウェアのデザインパターンとビジネスモデル」で示された「Web2.0 ミームマップ」の中にある、ユーザーポジショニングとしての「情報の自己コントロール」という言葉が、最近になって急に気になりだしている。

例えば、こんな量子力学の「重ね合わせ」を説明した言葉と照らし合わせてみると、いいのかもしれない。

その結果として、測定というものは、人間による介入であれ機械的な介入であれ、ある意味想像的な行為と見なさなければならない。測定前は、可能性を示した情報が存在する。そして測定後には、以前には存在しなかった明確で特定の1ビットの情報が作り出される。
ハンス・クリスチャン・フォン=バイヤー『量子が変える情報の宇宙』

量子の世界に限らず、いまや測定は創造的な行為と見なされるのかもしれない。つまり、誰かが発した情報を読むという行為は、その時点ですでに創造的な行為だといったほうがよいのだろう。
そうした世界においては「お前がこう言ったから、こんな結果になったんだ」などという言い訳は通用しない。
情報は自己コントロールする責任があり、同時に、情報のコントロール=測定はそのままあなた自身の創造的行為となる。

ようするに、こうした世界においてはもはや、誰かを批判する際には「相手が悪いから批判する」のではなく、「批判することで相手を悪者にする」という批判する側の自己責任が発生する、明確に創造的な行為なのだ。

とうぜん、そこでは誰もが傍観者ではいられない。
あなたは常に監視されているし、監視者のほうも監視結果を「測定」しようとすれば途端に監視される側の創造者の側にまわる。

誰が見ても同じ情報はもはやこの世には存在せず、あらゆる情報が測定する側=読む側の創造性によって規定されることになる。
逆にいうなら、その世界では書くこと=測定することによってしか、読むことができないのだ。

情報の一方的な受け手は存在しない。

read/write web.

情報の受け手は常に/すでに情報の書き手であるという世界がいまここにある。

posted by HIROKI tanahashi at 01:21| Comment(0) | TrackBack(1) | Web | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月23日

Web2.0を愛と身体で抱きとめて

まず最初に"SEO is DEAD!"

最近、ほんとにSEOって言葉が嫌いです。
それ以上にコンテンツマッチって言葉はもっと嫌いです。
これは単に僕個人の好き嫌いの問題を言ってるので、それがいいとか悪いとか、マーケティングに必要だとかどうとかいう話はこの際、関係ありません。

とにかく、たかがキーワードでのマッチングのどこがコンテンツマッチなのか、と。
そういう話です。

中身のともなわないマッチングをかけて、いったいどこがマーケティングなのかと、単純に好みでいうとそうなります。

そんなの片手間にやるレベルでやることで本気出してやることじゃない。
数字を見て、ちょっとボトルネックだなと思ったところを、ささっと手直しすればいいだけ。
それのどこがマーケティングなんですか? マジで聞きたいです。
それって単に朝晩の歯磨きレベルの問題であって、マーケティングではなく、たしなみです。

「Web2.0を愛と身体で抱きとめて」の続き
posted by HIROKI tanahashi at 22:21| Comment(0) | TrackBack(1) | Web | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ソーシャルブックマークサービス、続々とリリース

何やらここに来て、ソーシャルブックマークサービス(以下、SBM)が続々と登場してきたみたいだ。
昨日、記事の執筆の報告をしたMarkezineにも、SBM機能はあったし、今日は以下のニュースにあるとおり、新たに2つのサービスがリリースされたようだ。

ソーシャルブックマークサービスへの参入が相次いでいる。23日にはピアミージャパン株式会社が「Social BookMarks(SBM)」β版を開始、またナレッジソフト株式会社も同日、「CoRich ニュースクリップ!」β版を開始した。

Social BookMarkshttp://sbm.blogheader.com/
CoRich ニュースクリップ!http://newsclip.corich.jp/

とサービスのリリースは続々と行われているが、一方のユーザーへの浸透はどうかといえば、先日、発表された調査データによれば、現在はまだSBMの利用率は3%強、認知度でさえ、14%程度でしかない。

全体1,069人に、「ソーシャルブックマークサービス」を知っているか尋ねたところ、「利用している(利用したことがある)」と回答した人は3.74%(40人)、「知っているが利用していない」は9.82%(105人)、「聞いたことはある」は14.03%(150人)。利用経験者の割合や認知度はわずかに上昇したものの、まだまだコアユーザー向けのサービスということだろうか。「聞いたことがない」は72.40%(774人)だった。

実際、クライアントと話をしていても、SBM的な「人」を介した情報の共有、効率的な情報の収集というメリットはどうもうまく伝わらないようだ。
なかなかこればっかりは利用してみないとわからないし、自分でブログを書くために常に最新のネタ探しをしているブロガーでなければ、情報収集が効率的になるといってもそもそもそのニーズがないのかもしれない。

そんなこともあって、個人的には、まずはビジネスシーンで利用者を増やすほうが手っ取り早いのではなんて思うので、エンタープライズ向けにASPだったり、パッケージのインストールなどで使えるSBMサービスがあってもよいかなと思っている。

それとも、そういうサービスってあるんでしたっけ?

posted by HIROKI tanahashi at 19:59| Comment(0) | TrackBack(0) | Web | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月11日

“はてな”が大手新聞社サイトを抜き去った件に関する考察

参加型サイト“はてな”が大手新聞社サイトを抜き去った日」で、hatena.ne.jpの総PageViewがあまたの大手新聞社を抜き去ったと書いた件。

FIFTH EDITION(pal)さんにも紹介してもらったりもしてるけど、よくよく考えてみると、このPageViewの多さの最大の原因って、Feedファイル(.rdf、.xmlなんかね)にアクセスしてくるRSSアグリゲータによるアクセスがかなり含まれるんじゃないかって思った。

自分のブログのアクセス数を見てる人なら、ある程度、感覚的にわかると思うけど、普通に個人ブログでもFeedファイルへのアクセス数って結構な割合を占める。

で、はてなってどういうサイトでしたっけ?って考えると、個人のdiaryをはじめ、ブックマークのお気に入り、RSSリーダーのRSS、人力検索などなど、数え上げればきりがないほど大量のFeedファイルがある。
とうぜん、RSSを登録している人の数も多いよね。
それは新聞社のサイトなんてかなわないくらい。
ユーザー層を考えても、どっちがFeedを自分のリーダーに登録するユーザーが多いと思う? でしょ。

推測でしかないけど、これがたぶんページビューの多さの答えだよね。
ということを考えると、必ずしも人間が見てる数が多いんじゃないのかもって思いました。

RSSに、ページ遷移のないAjax。
いや〜、この時代、ほんとにPVだけじゃまったく人気は測れなくなりましたね。

それから、もう1つ。2月っていう時期。
正確には1月半ばあたりくらいから伸びてるわけだけど(グラフ)、これってなんだっけ?って考えてみる。
そしたら、『ウェブ進化論』人気に火がつき始めた時期じゃない?
言い方変えると、『ウェブ進化論』ブームで「Web2.0」ってワードがそれ以前より広く浸透しはじめたのともかぶる。
ついでにいうと『「へんな会社」のつくり方』もこの頃でしょ。
時期が2月ってのはそういうとこが原因だろうね。
(ちなみに新聞社のサイトがその直前に軒並み延びてるのは「ホリエモン=ライブドア」効果だね、きっと)
まぁ、これも推測。

追記(2006/05/14 20:37)
R30さんがトラックバックしてくれたエントリーにあった、ブロガーのニーズとしての「Feedアクセス解析」ついて新しくエントリーを立てました。

 
posted by HIROKI tanahashi at 21:54| Comment(0) | TrackBack(2) | Web | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

参加型サイト“はてな”が大手新聞社サイトを抜き去った日

Diggの勢い、すげぇ!

Diggは昨年夏当たりから頭角を現しており,その後次々と既存メディアサイトを追い抜いている。ついに,大手新聞サイトも脅かす存在になってきた。

という記事と、その現実を示すAlexaのグラフを目の当たりにして、
参加型ニュースサイトのDiggに掲載されると,驚くばかりのアクセスが殺到する。だから,Diggに掲載されるためのマーケッティング対策も一部で始まっている。SEO対策ならぬDigg対策である。

というのも納得したのだが、
じゃあ、日本でもはてブ対策ってありなんじゃないの?と思って、同様にAlaxaしてみると、もっとビックリでした!

ほら。

060511.png
※クリックで拡大

なんと今年の2月にはすでに最後の牙城だった日経新聞のサイトも抜いてました。
比較がb.hatenaだけじゃなく、hatena全体なのでなんともいえないところもありますが、本気ではてブ対策をマーケティング施策の1つと考えてもいいんじゃない?

追記:
じゃあ、そんだけアクセス数が増えた原因ってどうなの?って考えてみた。すると・・・
posted by HIROKI tanahashi at 01:27| Comment(0) | TrackBack(0) | Web | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月10日

[速報]feedpathにWeb型ブログエディタ機能が追加

おっとこれはちょっと楽しみだ。
feedpathにWeb型ブログエディタ機能が追加されるとのことだ。

フィードパス株式会社は5月10日、Web型ブログエディタを同社のWeb 2.0プロジェクト「feedpath」に追加すると発表した。機能提供は5月11日の予定。

まずは明日のリリースを楽しみに待とう。
posted by HIROKI tanahashi at 16:28| Comment(0) | TrackBack(0) | Web | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

RSSフィード社による「RSS配信状況 調査調査レポート」

RSSフィード社が上場企業、全国自治体などのホームページを対象に、RSS配信を実施しているサイトを調査した結果が公表されている。

■全国自治体・上場企業・官公庁のRSS導入・配信 調査状況レポート - RSSフィード.cc
http://rssfeed.cc/rss_report_20060510.phtml

■My RSS 管理人 ブログ: 調査レポート公開しました - 全国自治体のRSS配信率は約5%、上場企業を上回る
http://blog.myrss.jp/archives/2006/05/_rss5.html

全体的なRSS対応状況は、調査対象6,604サイト中190サイト(配信率2.9%)が対応という結果が出ています。
上場企業の配信率2.1%に対して、全国自治体の同4.7%という数字は意外なような気もしますが、考えてみると妥当なのかも。

インターネットコム株式会社とgooリサーチが行っているインターネット・ツールに関する調査によると、2006年4月7日発表のデータで「RSSリーダーの利用率」は14.66%となっているので、単純に比較すると、配信率が全体で2.9%というのはかなり低い数字ですね。
(参照:Japan.internet.com デイリーリサーチ - インターネット・ツール定期リサーチ(8):2006年4月7日――「RSS リーダー」利用率は14%

とはいえ、ユーザーがRSSで配信を期待する情報をそもそも上場企業や自治体が発信できているかという問題もあるので、単純な数値比較で、ユーザー満足度をとやかくいうことはできないのでしょうが。
それでも、ユーザーへの普及度より、企業や自治体の利用度の低さはやはり気になりますね。
posted by HIROKI tanahashi at 11:15| Comment(2) | TrackBack(0) | Web | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月03日

変化するリテラシー#2(LEGOからゲーム機へ、そして、想像力の変化)

なるほどLEGOも確かにUGCだ(UGCという言葉は昨日覚えたばかり)。
そして、UGCといった瞬間、リテラシーの問題が顔をもたげる。

User Generated Content として LEGO を楽しめる人は、LEGO Literacy のある人だけであり、現状でそのような人は LEGO Geek しかいない。一般人が LEGO Literacy を育てられるパスが存在しない。昔から一般人は押し着せのセットを買ってきて楽しむしか無く、今ではそれがゲーム機にさらわれている。というのが TechUser.Net の Latif の指摘である。

奇しくもこれと同じ問題を、Publishing 2.0 の Scott Karp は Web 2.0 に対して一貫して叫び続けている。User Generated Content としての Web 2.0 を楽しめるのは Geek だけであり、一般人を育てるパスが不足している、と言うことらしい。

なるほど、LEGO Literacyはゲーム機のリテラシーにとって代わられ、LEGOのビジネスは危うくなったというわけか。
とはいえ、この問題をそのまま、リテラシー全般のこととして認識するのは、あまりに短絡的すぎる。

伊集院光が、ラジオでまた面白いことを言っていた。氏はFF12が好きではなく、MOTHER3には激しくはまった。

その違いとして語るところを要約すると、こんな感じになる。FF12は全てを緻密な絵、フルボイスで提示してしまい、自分で想像する余地が全くない。対してMOTHER3はそれほど緻密でないドット絵を見て、スクロールするメッセージを読みながら、自分の中で想像力を駆使し、脳内で自分にとって最高の映像として膨らませることができる、と。

これが短絡的な認識の一例だ(とはいえ、伊集院光の発言なのでむしろ短絡的すぎるほうがいい)。
なぜ、短絡的かというと、別にドット絵を頭の中で最高の映像に膨らませる想像力だけが想像力ではないからだ。

それこそ、ガチガチに階層構造化された大企業の中で縦横(上下のつながり、関連部署)に緻密にネゴや調整をかけながら、1つのプロジェクトを推し進めるリテラシーだって想像力がなければできない仕事だ。
ただ、それは数十人程度の組織で意味のあるリテラシーではないし、ましてやMOTHER3やレゴで遊ぶ際のリテラシーや想像力とはまったく違うというだけだ。

「変化するリテラシー#2(LEGOからゲーム機へ、そして、想像力の変化)」の続き
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2006年05月02日

YouTubeって人気らしいけど、どのくらい伸びてるの?

YouTubeが人気のようだ。

YouTubehttp://www.youtube.com/

その人気にのってか、フジテレビも同様のインターネット配信事業に参入を表明。

フジテレビジョンとチームラボビジネスディベロップメント(チームラボBD)は5月1日、映像コミュニケーションの活性化を目的とした「フジテレビラボLLC合同会社」の設立を発表した。(中略)フジテレビラボLLCのメイン事業となるのは、ユーザーがインターネット上で簡単に動画を発信できる「Watch Me!TV(ワッチミー・ティービー)」の運営だ。

で、そもそも、YouTubeって人気らしいけど、どのくらい伸びてるの?
って思ったので、Alexaとテクノラティを使って調べてみた。



YouTubeを含むブログエントリーチャート

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トラフィックの伸びに追随する形で、ブログエントリーも伸びているのが印象的。
最近はトラフィックの伸びは落ち着いてるように見えますが、ブログエントリーのほうはまだ伸び盛りって感じですね。
この先、どういう傾向をたどるんでしょうか。

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posted by HIROKI tanahashi at 19:45| Comment(0) | TrackBack(3) | Web | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月30日

feedpathの「朝日新聞社とのW杯記事のFeed配信の実証実験」について

しかし、プロのアメフトのプレーヤーなら「敢えて書く」ことはないだろう。
そして、もちろん、スティブ・ジョブスにいたっては「ユーザー側の論理」などという言い方を持ち出して、こんなことは書かないはずだ。
しかし、敢えて書くが、そんなことは百も承知の上だ。
なぜなら実際の世の中では、権利関係が複雑に絡み、ユーザー側の論理だけで話が進むことはない。ありとあらゆることに配慮しつつ、少しずつでも前に進む、気の遠くなるほどの努力が必要なのである。今回の実験においても前例がない中で、関係者全員が常ならぬ努力と工夫をもってようやくたどり着いた一つの方法であり、ベストであるとは言えないが、とにかくベターな途を模索しての結果である。アメリカンフットボールのように、倒されても倒されても、とにかく1 ヤードずつでも前に進む努力を繰り返すことこそが、このゲームのルールであると僕は思っている。

もちろん、いまfeedpathで行われているような実験を実施するのに、大変な苦労があることは、なんとなくは想像できる。そして、上記で書かれているような1ヤードずつ進む努力が大切なこともわかる。それに尽力していただいていることは素晴らしいと思う。
しかし、その努力を語るのに「理想を語るのはいいが、自分では何もせずに権利を主張することだけでは現実は変わらないだろう」と言い方で、「批判的なエントリーをするBlogも散見される」ことと結び付けてしまうことは、「プロ」のビジネスマンとしていかがなものかと、1ユーザーの目からは感じてしまいます。

ビジネス、つまり、商品やサービスの提供によりお金を稼ぐことを生業としている場合、そのお金を払ってサービスを受けている人が誰なのかを忘れてはならないはずだが、ここではちょっとだけそれが忘れられているような気がするのです。
それはこのエントリーに書かれている内容だけで、そう思うんじゃなくて、feedpathの画面にここで言及されている「朝日新聞社とのW杯記事のFeed配信の実証実験」のスペースが登場した際に直感的に感じたことだ(「最初の2秒」の「なんとなく」が正しかったりする)。

「オープンソースを使ったりAPIを公開したとしても、全てをさらけ出せるわけではないのだ」。
そのとおり。
そして、何よりさらけ出さなくていいのは、むしろ、こうした努力をやっていますということをこういう形で言明すること自体ではないのだろうか?
それでは、せっかくの努力がユーザーの幻滅につながってしまい、もったいないと思います。せっかくがんばっているのに、それでは一緒に努力しているスタッフもむくわれないのではないでしょうか?

それに、きっと努力をちゃんとわかってくれる人もいるはずです。
努力したことの素晴らしさは自身で語らなくても、それを感じてくれた人がちゃんと語ってくれるはずです。
それこそ、Web2.0で重要な「ユーザーを信頼する」ことではないでしょうか。
1ヤードずつでも前に進む努力をするときに焦ってしまうと、応援してくれている観客の歓声も耳に入らなくなり、逆に野次ばかりが耳にはいってしまうのかもしれません。

でも、feedpathにはがんばってもらいたいと思います。
posted by HIROKI tanahashi at 11:26| Comment(0) | TrackBack(0) | Web | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする