AmazonにOTAKUストアなんてコーナーがあるの知ってました?

昨日、お客さんと話をしていて、AmazonにOTAKUストアなんてコーナーがあるのをはじめて知りました。遅いですね。 アニメDVD、フィギュア、コミック、アニメミュージック、美少女ゲームなどの人気商品が集合!話題のキャラクター別で探すこともでき、見ているだけで楽しくなるマニアックなストアです。お気に入りのアイテムを見つけたらこの機会にゲット! Amazon.co.jp : OTAKU ストア しかも、こんなバナーまで用意されてるんですね。知らなかった。

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岩壁に絵を描きはじめる前と後の違い、ということで

自分の見解を明らかにする意味で念のため、パブリッシュ。 棚橋さんが不可視な結びつき、匿名のアイデンティティで語られている「コミュニティ機能の変容」です。僕にはコミュニティ機能の変容というよりも個人の知覚変容であると思っています。 arclamp.jp アークランプ:個の知覚変容 この2つは同時にしか起こりえないというのが僕の立場です。つまり「コミュニティ機能の変容」と「個の知覚変容」が同時にしか起こりえないと考えているのです。どっちが先かといわれると困るものの、卵を産まないにわとりがいないのとおんなじような意味でです。 その意味で、この話の発端になっている大西さんのエントリーでのコミュニティとアイデンティティの関係性の捉え方に僕は共感を感じます。 それが「コミュニティの復権」という単純な話かはともかくとして。あと匿名うんぬんの話もそれほど興味がないのでパスします。 なので、僕が意識しているのは、 岩壁に絵を描いたころから人は自らの記憶を外化し続けています。そうした記憶の外化によって人間は道具を作り、ある意味の進化を行ってきました。 arclamp.jp アークランプ:個の知覚変容 という場合の、岩壁に絵を描きはじめる前と後の違いです。ここにWisdom of Crowdsの有無の1つの線引きができると僕は考えています。実はその前にも線が引けるはずですが、ここではそれは無視します。 他の惑星からきた長期的な視野から見る先入観のない観察者なら、コンピューター、超…

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ツールだけでは人もビジネスも動かない、そして、Webそのものでさえも

いろんな人をブログを見ていて、時折見かけるのが「ブログを書き続けるためには」とか「ブログのネタを探す方法」だとかについて、書かれた内容のエントリーです。 つまり、それだけブログを書き続けるのは簡単なのことではないということです。むずかしいとはいわないまでも、ある程度、書き続けようとする意志や、ブログを書くことの喜びやメリット、それからその人なりの書き続けるためのスキルなどがなければ、書き続けることはできないのではないかと思います。 ブログの使いやすさだけでは・・・さて、「要求開発の必要性:ちょっと間が抜けすぎじゃない?」のエントリーに、goodmanさんから、こんなコメントをいただきました。 中小企業はまったく逆で、勢いで導入しちゃったりします。 Lotas Notesや社内wikiが利用されなくなるのは使いにくいからでイントラブログは使いやすいから大丈夫でしょ。なんて短絡的な考えが多いように思います。こういった企業はなんとかしてあげなくてはいけません。 (中略) 最後に、恐れ多い話ですが、棚橋さんがお考えのことと私の考えていることは、思考のレベルや主に対象としているクライアント企業の規模の違いが大いにあるにせよ、本質的には近しいものだと思っております。 要求開発の必要性:ちょっと間が抜けすぎじゃない?へのコメントより 恐れ多いことはちっともないんですし、goodmanさん自身が社内で自分の考えを伝えていくのに苦労されている点、工夫されている点などをきちんと伝えようとしてい…

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要求開発の必要性:ちょっと間が抜けすぎじゃない?

これは僕自身が書いていることとも重なりますので、個別にみるとそれぞれ正しいことを言っていると思います。 そして、会社全体が強く結びついた上でビジョンの共有なくしては真の企業ブランディングはありえません。ウェブはそのための一つの要素として有効に機能するのです。 Web2.0 進化する情報社会 | マーケティングとか、ブランディングとか。 これは僕も「間違っても人様の会社のブランドをつくることができるなどと勘違いしないこと」だったり、「ブランドのつくりかた:1.シックスシグマを使う」だったり、「ブランド経営のむずかしさ」で書いてることですよね。 それから、これも正しい。 イントラブログは社内スタッフ間でナレッジやビジョンを共有をする際には非常に有効に働くツールですが、導入前にまず課題を明らかにする「計画フェーズ」、明らかになった課題と現状にどれだけギャップがあるのかを明らかにする「調査フェーズ」、目的を達成するための運用を行うのに必要なプロジェクトチームとルールを作成してからの「実施フェーズ」、そして狙い通りの運用が行われているかの「検証フェーズ」を予め想定し、スケジュールを立てた上で導入しないといけません。 Web2.0 進化する情報社会 | マーケティングとか、ブランディングとか。 これは会社のほうのブログ「企業内コミュニケーション」で書いてることにも近いですし、まぁ、ツールの導入時には基本的なことですので、正しいと思います。 ビジネス課題とWebをつなぐ言葉でも、…

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パーマリンクだけでなく記事ごとにページタイトルもつけましょう

SMO(Social Media Optimization)とかでよく記事ごとのパーマリンクが大事だっていいますよね。じゃないとそのページにリンクも張れないし、ソーシャルブックマークでブックマークすることもできないって。 記事単位のタイトルがないブログのエントリーでも、もう1つ記事ごとに、その記事に応じたタイトルをつけるってことも大事ですよね。 さっき「Economics Lovers Live」さんの「[シネマ] ジジェクのキェシロフスキ論??」という記事をブックマークしようと思ったんですが、このブログって記事ごとにタイトルが設定されてないんですよ(意図とは違うところで、例にあげてしまってごめんなさい)。全部の記事タイトルが「Economics Lovers Live」という表記だけ。当然、はてなとかでブックマークしようとすると、そのタイトルのみがデフォルトで表示されるわけで、個別の記事としての内容がわからなくなる。で、結局、それを避けるにはわざわざブログ本文に戻って、タイトルをコピーしてくるとかいう手間をかけなくてはならないんです。 タイトルがないとSMOで損さすがにブログでこういう仕様にしてあるのはあんまり見かけませんが、そうじゃないWebサイトとかだとたまに見かけますよね。どこだか忘れましたが、ニュースサイトでもそういうのありました。 同じくブックマークしようとして気づいたんですが、タイトルがないのに気づいた途端、ブックマークするのやめました(実は、先の「Economi…

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Web屋2.0

世の中、思った以上に2.0なのかもしれませんね。 昨日書いた「Webサイトをどうつくるかを決めるのはWeb屋でなくビジネス」という話。あれ、よくよく考えてみると、やっぱりそれだけ一般企業のなかにもWebの重要性が浸透してきているということなんでしょうね。 一般の企業に浸透すれば、自社のビジネスにWebをどう活かしていくかという話になるのは当然の流れなのでしょう。 僕はWeb2.0というものを技術的な意味では捉えていなくて、もっと単純にWebの利用者増、一人当たりの利用機会増、そして、利用目的の多様化という具合に、利用者ベースで考えているのですが、ビジネスシーンでもようやくそういう意味での2.0の波が起きてきたのだなとあたらめて実感してるわけです。 要求2.0さて、一般企業が2.0化すれば、Webとビジネスの関係がより強化されるという意味において、一般企業がWeb制作会社やWebコンサル系の会社に対して求める要求事項もよりビジネス寄りのものになる形で要求自体が2.0化します。 単にWebサイトを作ることから、SEOなどの手法を用いたマーケティング効果が期待できるサイト作りやプロモーションの提案、そして、さらにはより広い意味でビジネスそのものに成果を生み出すWebとビジネスの連携強化の提案へと。 こんな感じでしょうか?

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Webサイトをどうつくるかを決めるのはWeb屋でなくビジネス

Web、流行ってますね。 Webマーケティングだとか、Webブランディングだとか、引っ張りだこ。また、ブログのエントリーがはてななどのブックマークサービスで人気になりやすいのもWeb関連の内容のものだったり。mixiの「マーケティング」コミュニティでも、学生が卒論を書くためのリサーチとして「ビジネスブログについて」だとか「blogマーケティング」だとかいうトピを立ち上げていたりします。 まさか、すべてWebで完結するなんて思ってないですよね?でも、最近、そういう傾向に個人的にはちょっと危機感を感じていたりします。まさか、すべてWebで完結するなんて思ってないですよね?っていう意味での危機感。そういう危機感ははじめに書いたとおり、Web上でいろんな人のブログをみたりしてても感じますし、仕事でお客さんに接するなかでも感じます。 それで最近、「ブランドのつくりかた 1、2、3」みたいなエントリーをあえて書くようにしていたりもするのですが、実際、Web屋の僕がいうのも何なんですが、Webだけでビジネスが成り立つわけでは当然ないですし、同じく当然Webだけが人生でもないわけです(笑)。興味がWebに傾くのは悪くはないですが、こんなにも世間の目、世間の話題がWebに傾きすぎるのをみると、ヘソ曲がりな僕としては、ちょっとWebから離れたところに視点を移してみたくなったりもします。 で、まさか、すべてWebで完結するなんて思ってないですよね?と言いたくもなるわけです。 企業としての一…

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不必要な「サイトの連続性」はなんのために必要なのか?

masahikosatohさんのブログより。 週末、ぼんやりと考え事をしていた時に思ったのだけれども、インターネット上の情報って、ある意味で連続性があって、また別の意味では連続性を持たない非連続性もまた持ち合わせているなあと思う。 masahikosatoh.weblog:連続性と非連続性 佐藤さんが書いてらっしゃることを僕なりに要約すると、情報の発信者がコンセプトやストーリー、パーソナリティによって、サイト(ブログ)内で連続性のある表現(導線設計とかも含まれますね)をした場合でも、外部からの検索などにより、その連続性は必ずしも保たれず、情報の閲覧側からするとむしろ非連続であることが多いのではないかという考察です。 サイトに表現された連続性はいともたやすく分断されるこれは僕が以前に「Webサイトの内と外」というエントリーなどで書いた「ページ単位のページビューが多いページは、外部から閲覧している割合が高くなる傾向」があり、Webにおいては「内部リンクより外部リンクが有効に働いている」ことが考えられるという考察と同じ景色を目にしての感想なんだろうと思います。 この現象はほとんどのサイト(ブログ)のアクセス数をみれば現実としてわかることです。どんなにサイト内のナビゲーションシステムを工夫しようと、また、ブログで関連するエントリーを連続して書いたとしても、そうした発信者側の意図はいともたやすく閲覧者によって無視され、連続性は分断されます。

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事業会社にとってのWeb2.0:その2.Web構築・運用は企業経営の縮図

最近、「Webマーケティング」って言葉で語られていることが薄っぺらいなと感じてしまうことがあります。もちろん、すべてがそうだというわけでもないですし、別にそういう話をすることがダメだというわけでもないのです。ただ、それだと企業の経営層にまでは届かないだろうなという印象を受けるんです。 SEOだとか、LPOだとか、SMOだとか、マーケティングROIだとか、その手の話も単にそれのみで語ってしまうと、あまりに既存のビジネスとかけ離れている感じがするのです。 また、一方で「事業会社にとってのWeb2.0:Webサイトの問題点を改善するだけでよいの?」でも書いたように、Webをリニューアルしたり、コンテンツを拡充したりっていうのも、それがちゃんとビジネスの課題に直結した改善として行われているのでなければ、同じ理由であんまりピンとこないのです。 経営の言語とWebの言語を結びつけるインターフェイスが必要企業においてWebは重要なツールだと認識さえはじめていたり、月間100万訪問を超える企業サイトがあらわれていたりという中で、いまひとつ企業経営とWebの活用というのがちゃんと結びついていないというのが最近すごく感じる印象です。とても表面的なところだけで「Webをビジネスに」と言ってしまっている気がするのです。ですので、いろんなWebのソリューションを提供する側もいまひとつ企業経営のコアな部分にまでは踏み込みません。企業の経営側もWebにそんなことを求めていない現状もあるでしょう。 ちょうどそれは…

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数学や科学における偉大な嘘

脳科学者の茂木健一郎さんは『ペンローズの<量子脳>理論』に寄せたペンローズの理論に関する解説「ツイスター、心、脳 - ペンローズ理論への招待」の中で、こんなことを書いています。 科学で最も重要なのは、すぐに正しいとわかるような事実を確立することではなく、100年たっても嘘か本当かわからないような、それでいて重要な研究の新分野を切り開く、そのような「嘘」をつくことと言ってもいい。たとえば、ダーウィンの自然淘汰による進化論は、そのような「嘘」の代表例である。 茂木健一郎『ペンローズの<量子脳>理論』所収 「ツイスター、心、脳 - ペンローズ理論への招待」より 確かに科学が「すぐに正しいとわかるような事実を確立すること」だけを目的としていたら、こんなにも僕らを魅了しないのかもしれません。 茂木さんが例にあげるダーウィンにしても、いま読んでてワクワクさせてくれるこのペンローズにしても、それが本当か嘘かわからないギリギリのところまで踏み込んでいて、それゆえ、常識をやぶり、さらにそれゆえ常識的な批判を数多く浴びるという性質をもってるからこそ、私たちを魅了するのでしょう。 ペンローズの『皇帝の新しい心』の中のこんな一文、 私たち人間の意識下での知性には、非計算的(non-computational)要素がある。したがって、計算的プロセスに基づくデジタル・コンピューターでは、意識も、知性も実現できない。その非計算的要素は、未解決の量子重力(quantum gravity)理論と関連してい…

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事業会社にとってのWeb2.0:Webサイトの問題点を改善するだけでよいの?

Webって本当にマーケティングに役に立つの?って訊かれることがあります。 いや、正確に言えば「マーケティング」の部分は、「ブランディング」でも、「IR」でも、「CRM」でも、あるいはビジネス的課題解決なら他になんでもありだったりします。ようはWebってビジネスに役に立つの?という質問です。 Try not. Do or do not.最近、そういう質問を受けると「役に立つの?じゃなくて役に立たせるのがあなたのミッションなんじゃないですか?」と逆に質問したい気分になります。Webをマーケティングに役立てるのに、僕たちで大丈夫なのか?という質問であれば、精一杯答える気になりますけど、Web一般が役立つかどうかなんて質問にはほとんど意味がないと思っています。 なぜならば、それはあなたが会社から与えられたミッションであり、それをやるのが責任なのですから、単純に一般的な可能性を云々したところではじまらないと思うからです。 ヨーダがフォースの修行中のルークに対してなんて言ったか思い出してみてください。 Try not. Do or do not. やってみるではない。やるかやらないかだ。 自分の責任を全うするのに、できるかできないかを云々していてもしょうがないでしょう。そんなのまともなビジネスマンとは思えません。可能か可能じゃないかではなく、やるかやらないかだと僕は思います。

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MYCOMジャーナル「アックゼロヨン・セミナー2006 Vol.4に見るWebアクセシビリティの進化」を執筆

実際セミナーにお邪魔したのはだいぶ前になりますが、ようやくレポートがMYCOMジャーナルで公開されました。 Webアクセシビリティの一般的な認識といえば、高齢者や障害者がWeb上の情報にアクセスしやすいよう情報提供者側が配慮を行うことであるというものではないかと思う。しかし、中村氏と辻氏によれば、特定環境に「配慮」した特別なコンテンツを用意するは必要ないという。高齢者への「配慮」のために文字サイズを大きく設定してしまえば解像度の低いモニターで見る人が困るし、色覚障害者への「配慮」のために表現のための色を限定してしまうと色覚障害者以外の人が見づらくなることもあるというのがその理由だ。 アックゼロヨン・セミナー2006 Vol.4に見るWebアクセシビリティの進化:MYCOMジャーナル 興味のある方はご一読いただけると幸いです。 前にも「アックゼロヨン セミナー2006 Vol.4に行きました」という速報を書いていますので、こちらもあわせて。 タイミング的にはちょうど「アックゼロヨン・アワード2006」の発表も行われてますので、よかったのではないかと。 アックゼロヨン・アワード2006結果:http://www.acc04.jp/news/archives/2award_info/20061031.html

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積み重なると増える、増えるとつながるってことかな?

ひさしぶりにベキ分布的なことを書こうと思っていたら、なぜか(本当に意図が不明という意味でなぜ?)finalventさんが「ロングテール現象はパレートの法則とまったく対立しない」だったり、「MarkeZine:第4回 ロングテールを誤解していませんか?」だったりを紹介してくれてました。 finalventの日記 - べき分布、正規分布メモ ベキ分布的な結果が生じる1つのプロセス(?)タイミング的にはピッタリでしたが、でも、今回書こうと思ってたのはちょっと違うところ。 たとえば、こんな風に考えました。 ブログを毎日続けて書いている → エントリーによってははてブでブックマークされる → 場合によってはそれがきっかけでRSS購読者やリピーターが増えたりする → またエントリーを書く → 今度は前より読んでる人がすこし増えたので、ブックマークされる確率が高くなる → ブックマークされる確率が高くなり注目エントリーや人気エントリーになったりする → RSS購読者が増える確率も高くなる → あいかわらずエントリーを書く → またブックマークされたり、RSS購読者が殖える→ そして確率が高くなり、finalventさんのような著名ブロガーが紹介する機会もできたりする → 閲覧者が増える → なので、ブックマークされる確率も、RSS購読者も増える → つまり、注目度が高まる といったようなことが起きて、同じような内容のことを書いている別のブロガーがいても、その人よりすこしブログをはじ…

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個体という乗り物、企業(サイト)という乗り物

リチャード・ドーキンスの『祖先の物語』は、ヒトから進化の系統樹をさかのぼって、生命の歴史を探索する本ですが、一見、この単純に思える遡行作業は意外と困難なことが読んでいると伝わってきます。単純にヒト科の祖先を探す道程さえ困難なものがあります。 むずかしい理由の1つは、証拠となる化石が断片的にしか存在しないことです。といっても、ドーキンス自身が書いているとおり、化石の存在は決して「祖先の物語」を語るために不可欠なものではなくて、「ボーナス」みたいなものだそうです。 「祖先の物語」を語るために不可欠なのは、むしろ、書かれたもの(シニフィアン)としての遺伝子情報だといいます。 遺伝子の系統樹は1つではないしかし、この遺伝子による記録も決して「祖先の物語」語りを決定的に容易にしてくれるものではなさそうです。それは記録として残された家系図をたどるようには、祖先にたどりつくことはむずかしいもののようです。 「遺伝子の系統樹」と「人間の家系図」のあいだには顕著な違いがある。両親から由来する人間と違って、遺伝子は1つの親しかもたない。あなたの遺伝子の1つ1つはどれもあなたの父親と母親かのどちらか一方から、あなたの4人の祖父母のうちのたった1人から、そして8人の曾祖父母のうちのたった1人から・・・・・・来たものである。しかし、すべての人間が伝統的なやり方で祖先の系譜をさかのぼっていくときには、2人の両親、4人の祖父母、8人の曾祖父母からの・・・・・・平等な子孫なのである。 リチャード・ドーキンス…

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Amazon ショッピングカード

Amazon.co.jpがコンビニで買えるショッピングカードの提供をはじめたそうです。 ローソン全8,400店舗のほか、ミニストップ、ampm の一部店舗で10月3日より販売されるそうです。 Amazon ショッピングカードのような物理的なカードの提供は、世界中の Amazon でも初めての試みとなる。代表取締役社長 Jasper Cheung 氏はその理由について、日本の流通が整っていることと現金払いへのニーズの高さを挙げた。 現在、Amazon.co.jp で利用されている決済方法は、クレジットカードが5割以上、その次が代金引換で約3分の1だという。 Japan.internet.com:世界でも初の試み、アマゾンジャパンがショッピングカードをコンビニで販売

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コンテンツ不足、コンテンツを生み出す人材不足

だから、こんな僕のところにさえ、執筆依頼が来たりするんでしょうか? 情報をいかに加工するのかという、いわゆるメディア側は急速にハードもソフトも整った。しかし、コンテンツが不足している。たとえば、プレゼンする技術はあるけれど、プレゼンする内容がない、というような状況といえる。不足しているコンテンツを生み出す人材がどこでも求められている。 MORI LOG ACADEMY: 集中講義 書け!話せ!って言えば(言い続ければ)いいんじゃないでしょうか? これは適当に言ってるわけじゃなくて、本当にコンテンツ不足、人材不足をどうにかしようと思うのなら、いろんな言い方でそう言い続けるのが一番効果的なような気がしてます。 Try not. Do or do not. (やってみるではない。やるかやらないかだ) です。 なので、森さんの クリエート(創作)する才能とは、もっと個人的な、もっと孤立した、感性と閃きの世界であって、そこには、ノウハウというものがない。ノウハウがあるものはいずれも媒体の手法なのである。 だから、創作する手法などが授業として成り立つのか、という根本的な問題があるし、そもそも、そういうものを学問として取り扱えるのか、という疑問もある。 MORI LOG ACADEMY: 集中講義 といった意見もすごく共感できます。     

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月に数度しか更新されない企業サイトのユーザビリティって

ISO9241-11によるユーザビリティの定義は、最近、何度か引用してるけど、それが前提としている「特定の利用状況において、特定のユーザによって、ある製品が、指定された目標を達成するために用いられる際の~」という場合、「ある製品が」という部分に関しては、ちょっと厳しいのではないか、と。 企業Webサイトなんて、月に何度も更新されないのだから、そのすべてをチェックした場合ですら、月に数度しか訪問しないわけです。 この数字はたいていの個人ブログ以下なわけで、企業サイトのユーザビリティを云々するくらいなら、個人ブログのユーザビリティについて考えたほうが有益な気がします。 実際、個人ブログには、トラックバックやコメント、RSSなど、ブロガー同士で交流するには、便利な機能がたくさんあるわけです。それ以上にブロガーの書く中身が有益なのが何よりユーザビリティが高いわけですけど。 それに引き換え、企業のWebサイトってどうなんでしょう? すべての企業サイトがそうではないとはいえ、 特定の利用状況:たまたま更新を知った際の月に数度の訪問特定のユーザ:その企業をそこそこ知っている既存顧客あるいは潜在顧客ある製品:企業サイト のユーザビリティって何なんでしょうか? やっぱり「製品」といえるだけの「有効さ」をもつことがなければ、ユーザビリティを云々することも無理があるのではないか、と。 グーグルやアマゾンくらい、利用する理由がないと、効率や満足度といったユーザビリティはそれほど問題じゃな…

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ウェブと進化論

リチャード・ドーキンスの『祖先の物語』を読み始めました。 こういうポピュラーサイエンス系の本を読んでいて、Web屋の僕がよく思うのは、生物学はWebのコンテンツやサイトの話に近くて、物理学なんかはもう1つ下層のTCP/IPだったり、インフラ層の話として読めるなってことです。 ウェブと進化論たとえば、生物進化は、すこしずつの進化の積み重ねとして累積的な進化の過程をたどり、さらに進化のどの段階も「進化の過程」だったり「未完成段階」だったりするわけではなく、その生物が生きる環境においては最善の実装だといわれます。漸進的に進化するってことですね。 ドーキンスは累積的な進化の過程を「累積淘汰」という独自の用語で呼んだりしていますね。 このことはWebサイトの企画や設計、運用を考える上での非常に参考になるなと思ったりします。 いきなり目的を達成するための完璧なゴールを目指してしまうより、段階的にゴールを目指すプランを立てたり、いわゆるWeb2.0的な「永遠にβ版」的な発想で改善を考えるほうが有益な「進化」を遂げられるんではないかという意味で。 完璧なゴールを目指して、結局、時間ばかり余計に費やし、できたものは中途半端な妥協の産物なんてことはありがちですからね。

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尺度:Webマーケティングの効果測定を見直す

Webでマーケティングを行っている企業担当者はあまりコンバージョン率みたいな尺度に惑わされすぎないほうがよいのではないかと思います。 ちっぽけな惑星がちっぽけな恒星のまわりを回った数宇宙は150億年かけて今の状態になったのだが、この人間の決めた無意味な単位-ちっぽけな惑星がちっぽけな恒星のまわりを回った数など関係ないではないか-で測って比較的短い期間は、もっと基本的なプランク時計ではおよそ10の61乗秒というとてつもなく長い時間になる。 ピーター・アトキンス『ガリレオの指―現代科学を動かす10大理論』 当然、年という時間の尺度は、僕たちが普通に生活するのに便利な時間だからこそ役に立ちます。しかし、上の例のように宇宙の誕生からの歴史を見る場合にはあまりに不適切だったりします。 宇宙がプランク温度よりも冷えると、重力が別の力として分かれた。残りの2つの力はまだ同じ力で、質量のないボソンによって伝達されていた。それからしばらくは特段の変化はなかった。正確に言えば、プランク時間が100億回時を刻むあいだ、つまり、われわれの数え方でビッグバンから1兆分の1の1兆分の1の、そのまた10億分の1秒(10の-33乗秒)が経つまで、電弱力と強い力は同じだった。人間が使うのろまな時計の秒で語るのは、誤解を招きやすい。人間の時計は人間に便利なようにできている。だから、市庁舎の壁にかかった時計の秒は、宇宙が非常に若くて熱くて高密度だったときの事象を論じるのには向いていないのだ。 ピーター・アトキンス『ガ…

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MarkeZineに「第5回 創発的視点でオンラインマーケティングを考える」という記事を書きました。

MarkeZineに連載させていただいている「ビジネスマンのための必読オンラインマーケティング塾」の「第5回 創発的視点でオンラインマーケティングを考える」が公開されました。 今回は、このブログでもたびたび取り上げさせていただいている複雑系の科学の分野での創発的現象をテーマに、マスメディアを使ったマーケティング、ワン・トゥ・ワン・マーケティング、Webマーケティングを「集団における口コミの創発」という視点から比較しながら、これからのWebマーケティングでどのような戦略をとっていけばよいかを考察しています。 一定の数以上の見込み客の存在が予想される大きなターゲット市場に対してメッセージを発信すれば、ユーザー間で口コミを誘発できる可能性は高くなります。かつてのようにテレビの視聴率も高かった時代には、多くの人が同じ時間に同じ番組を見ていたために、次の日の職場や学校で前の晩に見た番組の話題が自然に交わされる状況が生まれやすかったはずです。現在のテレビCMが抱える問題点は、同じ時間に同じ番組を多くの人が視聴することが非常に稀になってきたことで、対象商品に関心をもつ人々が「結晶化」し、口コミが発生する機会が生じにくくなってきたことにあるのではないかと思ったりします。 MarkeZine:第5回 創発的視点でオンラインマーケティングを考える ご興味のある方は一読してみてください。  

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