百式×BRAUN ブログマーケティング勉強会議

イベントタイトル: ブログマーケティング勉強会議 開催日: 2006-09-15 コメント: さっきもちょっと速報レベルで書きましたが、百式×BRAUNによる「ブログマーケティング勉強会議」に出席させていただきました。 この手のイベントに出るのは、はじめてに近いんですけど、面白かったですね。 「ブログマーケティング勉強会議」というだけあって、一般応募から選ばれた40名くらいの参加者は全員ブロガーというあまりありえなさそうな光景。参加者の中には徳力さんなんかもいらっしゃいました。 会議の雰囲気会議の構成は、以下の3部構成。 第一部 ブログマーケティング最前線 第二部 BRAUNの試行錯誤から何が学べるか? 第三部 全体会議 「第一部 ブログマーケティング最前線」では、百式・田口さんが得意の海外での事例なども紹介しながら、百式なりのブログマーケティングについての考察を紹介されていました。 バズを生み出す環境とバズを生み出さない環境に違いは何かという考察は、昨日のエントリー「SMO:ウェブをブログ化する(ついでにここのトラフィック・データも開示)」にも通じるものがあったかな? 「第二部 BRAUNの試行錯誤から何が学べるか?」では、BRAUNのこれまでのマーケティングの歩みを、BRAUNの担当者が説明してくれました。いかにもドイツといえる確かな技術に支えられた商品を中心に据えた手堅くも誠実さを感じられるマーケティング施策が好印象を感じました。 そし…

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SMO:ウェブをブログ化する(ついでにここのトラフィック・データも開示)

最近、SMO(ソーシャル・メディア・オプティマイゼーション)とか、地味に話題になってますよね。 これって昨日の「組織的現象としての"相"、そして、市場動向」で書いた「人が集まるクラスターをよりダイナミックなものとして捉え、セグメントではなくネットワークによるつながりで形成されたクラスターに対し、どうすればウイルス的に情報が蔓延し、相転移が生じるか?といった発想でプランを組み立てる」ってことに見事に通じると思うんですが、その前にSMOって何?っていう人もいると思いますので、まず、そこから。 SMOって何?無視することができないくらい多くなってきたCGM(ブログやSNSなど)、ソーシャルブックマーク、RSSアグリゲータ(リーダー)からのトラフィックをなんとか自社サイトに呼び込もうとすることを狙って、いろんな意味で最適化を行うのがSMOって定義することができると思います。 例えば、こんな風に、はてなブックマークへのブックマークボタンを追加したり、 (参考:増えてきた「はてブする」ボタン) 他には、 RSS/Atom Feedの配信を行う記事単位でPermalinkを用意するコメントやトラックバックを用意するブログパーツやYouTubeの動画コンテンツ、Amazonのアフィリエイトのように、ユーザーが自分のブログに気軽にはったりできるものを用意する有益な資料のダウンロードができるようにする何よりコンテンツをユーザーにとって価値のある者にする などが挙げられるでしょうか…

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バズワード

僕は「バズワード」という言葉が実はあまり好きじゃありません。 よく「○○はバズワードなのか?」とか「あれはバズワードだから○○だ」みたいな言い方をする人がいますが、正直、その「バズワード」という表現自体がバズワードだという気がします。 ようするに、もっともらしい語り口ではあっても、実際には何も語っていないような気がするんです。 バズワードはまだ一般的なコンセンサスがとれていない言葉Web2.0にしても、ロングテールにしても、一般にバズワードとして扱われているものに、それを一言で表現できるバズワードがあることは、僕自身は便利なのでいいことだと感じています。 また、それが一般名詞の本来的な使い方だとも思います。 例えば、犬という名詞にしても、企業という名詞にしても、実際にはその定義はわりとあいまいです。Web2.0やロングテールと比べて定義のあいまいさの度合いは少なかったり、一般におけるコンセンサスがどれだけあるかという違いでしょう。 しかし、そうした定義のあいまいさや一般でのコンセンサスの度合いの少なさは、新しく登場したものにはつきものでしょう。むしろ、そうしたものがバズとして扱われ、様々な人のあいだで使用され、論議されるなかでより一般的な名詞として定着していくのではないかと思います。 そう考えるから、バズワードを「バズワード」と呼んで理解したつもりになることで、思考を停止するのはとても無益なことだと感じるのです。 子供は子供極論すれば、バズワードとして扱われるも…

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MarkeZine「ロングテールを誤解していませんか?」

MarkeZineに連載させていただいている記事の第4回「ロングテールを誤解していませんか?」がアップされました。 ロングテールの誤解についてもう1つの点。それはロングテールがインターネット特有のものであるというものです。あるいはインターネットであればロングテールが可能だという誤解でしょうか。しかし、ここまで見てきたようにロングテールの前提となるベキ分布は必ずしもインターネット固有のものではありませんし、インターネットであれば必ずロングテールになるというわけでもありません。 MarkeZine:第4回 ロングテールを誤解していませんか? 内容としては、このあたりのエントリーをまとめなおしたものです。 ロングテール現象はパレートの法則とまったく対立しないロングテールと物理的制約流入キーワードもベキ分布だった!ベキ分布を示すWebの法則性やっぱりベキ分布ははてブでもロングテールと口コミ対数の世界でのマーケティング経済物理学の発見/高安秀樹 連載が「ビジネスマンのための必読オンラインマーケティング塾」と銘打ってますので、CMS導入によるメリットや、EGM(Employee Generated Media)との関係についても書いています。 興味のある方はぜひに。  

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科学のみならず人生全般にも当てはまる教訓

最近、Webサイトのアクセスログ解析からベキ分布の傾向を探ったり、東証1部上場企業のWebサイトを200社あまり調査したりしてみて、あらためて感じるのは、普段、僕らがいかに勝手な思い込みだったり、目に見える範囲の印象だけで物事を判断してしまっているかということです。 科学のみならず人生全般にも当てはまる教訓がふたつある。第一に、よほど注意を払わないかぎり、なじみ深い巨視的な現象から未知の微視的な現象を正しく推し量ることはできない。現実を一皮めくれば、混沌が渦巻いているのである。第二に、数量が一致しても、特殊な条件下では真理の審判の目を曇らせることがある。 ピータ・アトキンス『ガリレオの指―現代科学を動かす10大理論』 これは、科学のみならず、そして人生全般のみならず、マーケティングにも当てはまる教訓ではないでしょうか? まさに「現実を一皮めくれば、混沌が渦巻いて」いて、その混沌(カオス)の中では、バタフライ効果よろしく、ごく小さな違いが大きな変化に発展することもあります。 感覚的すぎる思考昨日も書きましたが、Web2.0どころか、Webマーケティングでさえも、これだけ話題としては拡がっていても、実際にそれを実行できているのは、200社のうち、ほんの2割程度であったり、ロングテールだとはいっても結局それは昔からあるパレートの法則と同様に、高いヘッドがなくては話にならないし、かつその高いヘッドはある程度長い尻尾を切り捨てずに育てること-例えば、Webサイトで検索エンジン経由で下層のペー…

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顧客が企業にアウトソーシングしていたものが返還されはじめている

昨夜のエントリー「マーケティング空間の未来」では、「お客様は神様」ではなく、「お客様は単なる、そして、大切なパートナー」となる時代のマーケティングについて夢想した。 しかし、これは単なる夢想ではなく、ある程度、容易に予測できる未来であるとも思っています。 企業にアウトソーシングしていたものが返還される「お客様は単なる、そして、大切なパートナーです」にいただいたコメントの返信としても書きましたが、「お客様が神様でなくなる」ということは、これまで客側が企業にやってもらっていたことをセルフサービスでやるようになるということだと思います。企業にアウトソーシングしていた製造やサービス的な部分を、自分の側に引き寄せるようになるんだと思います。ある意味でこれは、マルクスが「搾取」と呼んだ顧客から企業へのアウトソーシングの対象が再び顧客の側の作業として返還されてきているのではないでしょうか? 以前、紹介したMITのニール・ガーシェンフェルドによる『ものづくり革命 パーソナル・ファブリケーションの夜明け』に描かれたパーソナル・ファブリケーションの技術も、生産能力を企業の独占状態から個人の手に再分配するものだと捉えられます。 そして、いうまでもなくパーソナル・ファブリケーションに先立つパーソナル・コンピューティングの技術は、すこし前まで企業があいだにはいっていた様々な作業を顧客の側に返還してくれています。 ネットバンキングやeトレーディング、オークション、各種手続きのWeb化など。かつては企業側の窓…

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マーケティング空間の未来

どうも最近、マーケティングって分が悪いね。 マーケティングやってるほうは必死に「売ろう」として、あれやこれや考えてるんでしょうけど、いろんなブログを見たり、いろんな人が言ってることをざっくりと総合して判断すると、どうも企業のマーケティングに対する印象って「押し売り」「スパム」っていう印象ですよね。 実際、買う側のことなど、考えずに売ることばっかり考えてるような印象は僕でも持ちます。なんだかんだいってでてくる言葉といえば「いいものを作れば売れる」って、また売ることかよって感じます。 これは金儲けを否定するっていうのとはちょっと違うんです。 「売る」ことが儲けることだと無邪気に思っていることに対して「?」を感じるんです。 当然、買う側は「買う」んじゃなくて「欲しい」んです。それは買って使うためだったり、買って何かしらの満足や喜びを得るためだったりするわけでしょう。なのに、なんで「売る」ことばっかり考えるんです? 使うこと、満足してもらうこと、欲してもらうことから「利益」をあげようとしないんでしょう? 広く告げる前に、お前たちがまず相手を知る努力をしろって。コストとあなた自多の頭と心を使って。 未来のマーケティングを創造せよそんな風に企業のマーケティングは不信感をもたれているから、当然、効果も出ず、予算も削減されていくわけです。でも、いっそのこと、広告宣伝費として捉えるのではなく、交際費として捉えたらどうなんでしょうね? 同時に物を売るって従来のビジネスの捉え方から、コミ…

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ロングテールと口コミ

今日、ふと思いついたのだが、口コミという視点からロングテールを捉えなおしてみると、実はマーケティング環境というのは昔からずっとベキ分布にしたがう空間だったのではないかと思えました。 まずはこのことを順番をおって説明していこうと思います。 ページビューのベキ分布を完成させる先日、以下の2つのエントリーで、Webサイトのアクセスログ解析データから見られるベキ分布について紹介しました。 流入キーワードもベキ分布だった!ベキ分布を示すWebの法則性そこで明らかになったのは、Webサイトのアクセスログデータを検証すると、ベキ分布を示すものとそうでないものの2つのタイプがありそうだということでした。ページ単位でみたページビューや閲覧時間など、対象となるサイトのページ数に大きく影響を受けるものは、下のグラフのように右下のテールにあたる部分で不意に途切れるように落ち込んでしまう傾向があるため、物理的制約条件でリソースがベキ分布にしたがうには十分ではない場合があるのだろうと仮説をたてました。 一方で、ロングテールの提唱者Chris Andersonが最初にそれを発見したAmazonはなにかと商品在庫の多さを指摘されますが、当然、Amazonがロングテールを可能にしたのはサイトに掲載された商品数の多さによるものだけではないはずです。ベキ分布に必要な規模の大きなリソースは、単に商品数などの物理的な規模のみでなく、選択可能な情報の量も同じく影響するからです。 Amazonの戦略としては、むしろア…

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「チャングムの誓い」がはじまる前に

なるほど。別に同時に見られなくても、足し算してそれが高視聴率になればいいってわけか。 TV、というより動画コンテントの需要は、今後しばらくは増していくだろう。視聴者の時間に限りがある以上、永遠にそれが続く訳に行かないまでも、「おしん」と同等の視聴者数を確保するのに何倍もの番組数が必要になったことを考えれば、成長の余地はまだまだあると見てもいい。 問題は、それを「おしん」を一本作り、それを同じ時間に見せるというやり方に、日本のTV局が拘泥しているように見えることだ。 404 Blog Not Found:視聴率読みの視聴者知らず というか、よくよく考えてみると、みんなが同じ時間に同じ商品を消費しなくてはいけないものなんて、他にあまり例がない。本当に同じ形なのはラジオ番組くらいしか思い浮かばないし、映画館で見る映画もある意味ではそうだ。 もうひとつ考えられるのは、舞台で行われる演劇や音楽などのライブ公演、サーカスなどだろうが、こっちのグループは同じ内容でも一回が厳密にいうと異なるのだから、同じ時間に見るという価値が違うだろう。とはいえ、映画にしても、テレビ番組にしても、かつてのライブで行われる公演の癖(デザイン)をいまだに引きずっているということなのかもしれません。 それはそれとして話を戻すと、普通に私たちが消費する他の商品は、いついつにみんなで一斉に消費しないといけないなんてものはありません。 むしろ、いつでも買えるコンビニエンスがいいわけで、だから、銀行のATMなんかも多少手…

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ロングテールと物理的制約

4ヶ月ぶりに東京に戻って自社サイトのアクセスログをちょっと分析してみたら、なかなかおもしろい結果をみることができました。 見事にパレートの法則(あるいは80:20の法則、パレート自身は一度もこの「80:20の法則」という表現を使っていません)の傾向を示すデータが見られたんです。 アクセスログ解析に見られたパレートの法則調べてみたのは、 ページ単位でのページビュー数検索エンジン経由での訪問時のキーフレーズの2つ。 そのいずれもが、上位20%が全体の約80%を占めるという80:20の法則を示していました。 さらに今度は上位20%だけを対象にして、そのうちの上位20%(全体の4%)が全体の20%の何%を占めているかを調べてみると、ここでも同じように上位20%(全体の4%)が全体の20%のうちの80%を占めるという入れ子状の傾向を見せていました。 キーフレーズに関しては、約4万近い組み合わせのフレーズのうち、3万弱くらいが1回しか使われていないキーワードの組み合わせによる訪問でした。 きっとグラフで見たら、間違いなくロングテールだと見ることができるでしょう。 きっと皆さんの会社のWebサイトやブログなどの数値も同じような傾向を示しているのではないかと思います。興味を持った方はぜひ一度調べてみてはどうかと思います。 曖昧なロングテールの定義そもそも、僕にはロングテールの法則の定義がよくわかっていません(むしろ、きちんと定義できていないのではないか?と思っています)。 80:2…

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マーケティングも1:nのトピ-スレ型からn:nのネットワーク型へ

13Hz!さんの「ネットはマーケティングをコントロール不能にする」というエントリーは、インターネット広告の流れを「信頼性」をキーワードとしてよくまとめられている好エントリーだと思います。 ユーザーニーズへのマッチング精度の向上とコントロール機能の喪失バナー広告~ターゲティングされたバナー広告~検索連動型広告~コンテンツ連動型広告(アフィリエイト)という流れの中でユーザーニーズへのマッチングを追求するマーケティングが、昭和30年代頃に電通が提示したという「戦略10訓」に代表されるような、かつてのマスマーケティングの時代から伝統的(?)に続いていた広告によるユーザーニーズのコントロールという戦略と真っ向から対立するようになったということをわかりやすく示してくれています。 そして、 上記のように消費者のニーズをコントロールし続けた結果、企業の発信する情報は人々の不信感の対象にすらなり始めたのである。  不信感の対象・・・政治(87.3%) マスコミ(74.8%) 企業(69.9%) これに対して他人を不信感の対象にする人はわずか31.7%だ。企業がどれほど情報を配信しても、個人の意見の方が信用に値するというのである。 13Hz!: ネットはマーケティングをコントロール不能にする といった具合に、ユーザーは企業に対して信頼感と同じくらい、大きな不信感をもつに至ったというわけです。 ちょっと話はずれますが、ここで私が「信頼感と同じくらい」と書いたのは、ユーザーは広告に…

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せめて「私たちはリコール王ですが、努力してます」と発言しましょうよ。

これはひどい。いったい、どこが「見える化」なのだろう? トヨタのリコール台数を販売台数で割ると、欠陥車率が出てくる。これが、なんと3年連続で100%を超える勢いなのだ。つまり、売っている台数よりも、リコール届出で回収・修理しなければならない欠陥台数のほうが多いという状態が、2004年からずっと続いている。そのようなメーカーはトヨタだけで、「トヨタ=欠陥車」は定着しつつある。にもかかわらず、どれだけ修理が進んだかさえ、公表できないという。 livedoor ニュース - リコール王・トヨタ 欠陥車率3年連続100%超も、回収率さえ非公表 どんなに販売台数を伸ばそうとこれでは社会的な価値を落とし続ける一方ではないだろうか? 「マスコミは広告主・トヨタに屈し、こうした単純なデータの提示さえできない」というのだから、よけいにおそろしくなります。 こういう話になると先日のエントリー「自分たち自身のメディアをどうするか」でも扱った、米国TOYOTAが視聴者の関心を引けなかった番組にはペナルティとして追加で無料でCMを放映させる契約をNBCと結んだというニュースのことも思い出します。 (関連ニュース:トヨタが米テレビ界に一撃 「印象に残らない番組はダメ」) 事情を知らない外部からの目で見ると、イメージや認知の向上で外部の企業に文句を言っているくらいなら、こうした品質の問題をどうするかを、それこそ自分たちの声で伝えていく努力が必要なのではないだろうか?と感じてしまいます。 もちろん、内…

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循環する情報とマーケティング効果

そのとおりだと私も思います。 私が思うのは、「情報の収集」と「情報の発信」が等価になってきているのではないか、ということです。 単にマーケティング情報を得るということは不可能、もしくは効果がなくなってきていて、今は、情報を発信することで、それに対してフィードバックのような形で情報を得られる、という形になってきていると思います。 エースプログラマの uki-uki 日記:「売れる」システムって、何だろう 私は常々、より多く、より価値のある情報を発信する人のところに情報は集まってくるものだと思っています。 現在の情報社会においては、ファインダビリティが1つの課題ですが、それは昨日も書いたように、欲しいものを探す側の問題であると同時に、欲しい人に探してもらえる側の問題だと思います。 ようするに、マッチングの問題ととらえればよいでしょうか?

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「数字が残らないとWebもダメ?」

残念ながら必ずしもそうとは言えないわけで。 ネットでは、やろうと思えば全てのサイトアクセス者の 初来訪・再来訪・再再来訪・購入者・ロイヤル顧客etc というサイト訪問者のセグメントがはっきりできてしまう。 web人の独り言 「印象に残らない番組はダメ」 仕事でアクセスログ解析なんてやってる立場から補足しますと、少なくとも、やろうと思ったとしても全てのサイトアクセス者を把握することなんて、リファラーログだったり、クッキーだったりの制約のせいで、完璧にはっきりさせることなんてできません。 なので、購入者がいったい何回目の訪問で購入したかも明確にできない場合だって多々ありますし、ましてやロイヤル顧客なんて定義が心理的なものになるとどうにもなりません。 それに最近のAjaxによるUIなんてものが実装されてたり、RSSなどのフィード経由で閲覧してたりする人がいたりすると、結構、効果測定はハードになります。 しかも、そもそも、Webだろうとなんだろうと自社の範囲内で完結することはなくて、オンラインショッピングなどだといくつかのECサイトを見比べた上で購入決定をするということも言われてたりして、そうなるともう自社サイトのログ解析をいくらやったところで、どこで購入判断を行ったかなんて知る由もないのです。 ということもあって、 CMの効果測定だけで数字が出せないのであれば、 Webに誘導して数字を実証するのが宜しいかと。 web人の独り言 「印象に残らない番組はダメ」 とい…

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自分たち自身のメディアをどうするか

TOYOTAが米国で、番組関心度調査なるものを指標として、視聴者の関心を引けなかった番組にはペナルティとして追加で無料でCMを放映させる契約を NBCと結んだそうです。 ここでも見える化ということなんでしょうか? トヨタの米国におけるCM料金は膨れ上がり、ここ6年間で約37億ドル(約4300億円)に達する。そんな大金を注ぎ込んできたトヨタは、その効果に疑念を抱いている。 合理性と効率性を追求する米国だが、テレビCMに限っては「まき散らしておいて、その後は神に祈るのみ(spray and pray)」と言われるほど曖昧な世界だ。そこに、トヨタは風穴を開けようとしている。 トヨタが米テレビ界に一撃「印象に残らない番組はダメ」:NBonline ただし、この前提として「番組に関心が高い視聴者はその番組で流れるCMに対する関心もおのずと高くなる、と我々は考えている」とあるが、果たして本当にそうだろうか?という疑問もあります。 それこそ、TiVoなどがあるアメリカでこの前提は本当に正しいんでしょうか? それ以前に、なんとなくこれってTOYOTAが単に他人のせいにしてるだけのように感じるのは私だけでしょうか? 顧客の関心をつかみたければ、テレビ局の問題点を見える化して脅すのではなく、自社のこの問題に関する課題そのものを見える化すべきではないかと思うのです。 そう。テレビ局という外部のメディアにケチをつけるのではなくて、自分たち自身のメディアをどうするかということを検討すべきなんじ…

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MarkeZineに「サステナビリティ(持続可能性)をマネジメントする」を寄稿

MarkeZineに連載させていただいている「ビジネスマンのための必読オンラインマーケティング塾」の第3回目の記事として、「サステナビリティ(持続可能性)をマネジメントする」を掲載していただきました。 従来的なセグメンテーション~ターゲティングはどちらかといえば、静的なスナップショットとしてユーザーの傾向をとらえるものだったと思います。しかし、常設型のWebサイトを中心にマーケティングを考える場合、ユーザーニーズや競合関係、社会環境は常に変化するものとして、その動きを常にとらえた動的なセグメンテーション~ターゲティングを行う必要があります。 MarkeZine:第3回 サステナビリティ(持続可能性)をマネジメントする どちらかといえば目先のプロモーションに走りがちなイメージのあるマーケティングに、サステナビリティ(持続可能性)という中長期的な視点を取り入れるにはどうすればいいか、また、なぜそれが必要なのかについてまとめさせていただきました。 興味のある方はご一読いただけると幸いです。 MarkeZine:第3回 サステナビリティ(持続可能性)をマネジメントする http://markezine.jp/a/article.aspx?aid=77&p=1

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あるマーケティングの終わりとその犠牲者

さっきAmazonから他の本と一緒に『ブログスフィア アメリカ企業を変えた100人のブロガーたち』が届いたので、さっそくちょっと読んでみた。 どんな革命にも、犠牲者がつきものだ。この場合は、一方通行で指揮統制型のブロードキャスト・マーケティングに胡坐をかく今日のマーケティング関係者たちが、犠牲者の筆頭になる。彼らはきっと、家に帰って家族に、テレビ広告やジャンク・メール、バナー広告についてどう思うか、聞いてみるべきなのだ。彼らに将来はない。マーケティングそのものが消滅する運命にあるとは思わない。そのブロードキャストな側面に明日はないといいたいだけだ。つまり、「話すのは我々だ。君たちは聞きなさい」といわんばかりのやり方は、もうおしまいなのだ。 ロバート・スコーブル『ブログスフィア アメリカ企業を変えた100人のブロガーたち』 大いに納得できる言葉だ。 「マーケティングそのものが消滅する運命にあるとは思わない」。YES! 「そのブロードキャストな側面に明日はない」。YES!YES! つまり、マーケティングそのものは今後も企業にとっても顧客の側にとっても役に立つものであり続けると思うけど、それはすくなくとも今までマーケティングと思っていたものとはまったく違うものになるということだと思う。 そして、今までのマーケティングしか、マーケティングだと思えない人は遅かれ早かれ「犠牲者」となるのを免れないということだと思います。

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マーケティング2.0:事業会社のマーケティング担当者の方にせめてこれだけは読んでいただきたい1冊(せめこれ6)

先日も速報レベルで紹介させていただきましたが、8月10日に翔泳社から出版される『マーケティング2.0』に執筆陣の1人として参加させていただきました。 CNET Japanでブログを担当されていらっしゃる渡辺聡さんの監修で、「事業会社の実務者の方が使えるような形にしましょうという形で企画を作り、書いて頂ける人をセレクションしてお声がけを」して実現したこの企画、さすがに早々たる方が執筆されていて、その中に私が入っているのもなんとも不思議な感じです。 んなどが執筆を担当されています。 (その他の執筆者については渡辺さんのこのエントリーに詳しく) さて、私が担当させていただいたパートですが、「スパイラルアップするマーケティングとは」と題して、いかにWebでのマーケティングにおいては継続する力が重要なのか、そして、どうすれば事業会社でWebでのマーケティングを継続できるかについて書かせてもらっています。 PDCA、DMAIC、Webサイトの構築と運用、アクセスログ解析といったあたりの言葉がキーワードとなっていて、昨日あたりも当ブログで書かせていただいたような個人ではうまくいくブログやWebサイトでのコミュニケーションがなぜ企業だとうまくいかないのか、では、逆にどうすればうまくいくのかというあたりについて書いています。 もうすこし具体的に内容を紹介すると、Webマーケティングを実行するには、どんな体制で、どんなチーム内コミュニケーションが必要か、そしてSEOやブログの効果測定はどんな形で行…

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マーケティング情報の新しい定義

さっき、ふと商品が売れる、あるいは評価されるというのは、どんな条件が必要なのだろうと考えていて、情報って記号や文字、言葉で伝えられるものだけじゃないなとあらためて思いました。 記号や文字だけが情報ではない例えば、ブランドというものを考えてみるとよいのかもしれません。 その価値はどうやってつくられるのでしょうか? 商品そのものの品質。顧客に対するサービス。顧客のあいだや場合によっては競合他社からも認められる評判。店舗のデザイン。パッケージのデザイン。誰もが価値を認めるブランドの理念とそれが実現された姿など。 それらすべてを情報と呼ぶことは間違っていないのではないかと思います。 ブランドが顧客やその他の人と接するすべてがブランドの価値を伝えるための情報と考えることができるだろうと思いました。 そうなると、情報と物自体、あるいは情報と経験を区別するものはありません。 西垣通さんによる情報学において、基本となる情報を生命情報と呼び、「生物にとって意味があるもの、価値があるもの、生物に刺激をあたえ行動を促すもの」として定義しています。 生物には情報が必要です。生きるために敵や餌を見分けるための情報が必要です。 西垣通さんは生物が生まれたとき、情報が生まれたと『情報学的転回』に記しています。 同様に、私たちが生活するうえでも情報は必要なものです。 もちろん、その場合の情報は、文字や言葉で伝えられるものだけを指してはいません。 マーケティング情報を定義する場合でも、記号(文字…

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<と>

ここ数回の企業のWebコミュニケーションに関するエントリーを書いていて、以前、会社のほうのブログで、こんな図を描いたのを思い出しました。 ※「Web2.0の議論で欠けているもの(前編) | 実践!Webマーケティング:Blog」より転載(執筆は私自身) さて、本エントリーでは、この図を思い出しのをきっかけに、企業のコミュニケーションということで思いつくものを、まとまらないまま、書いてみたいと思います。 3つのコミュニケーション一言にコミュニケーションといって、以下の3つがあると思っています。 企業と外部のインターネットユーザーの間のコミュニケーションインターネットユーザー相互のコミュニケーション企業内コミュニケーション マーケティングにおいて、外部に対する通常のマーケティング・コミュニケーションをエクスターナル・マーケティング、それに対しエクスターナル・マーケティングを効果的、効率的にする前提としての企業内マーケティングをインターナル・マーケティングと呼んだりしますが、先の3つのコミュニケーションの分類はこの区分にも当てはまります。 先に示した図も、それをWeb2.0という視点でもうすこし詳細に図式化したもので、間にある検索やRSS、ブログなどのツールを、別のコミュニケーションツールとして置き換えれば、Web以外のマーケティングの図式として置き換えることも可能でしょう。 内部<と>外部かつてピーター・F・ドラッカーは『ネクスト・ソサエティ』の中で次のように書きました。…

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