今日は、僕が連載する記事「ペルソナ作ってそれからどうするの?~ライフスタイルを提案するユーザー中心のデザイン~」をご紹介。
ペルソナ作った後の話
タイトル通り、今回の連載では主にペルソナをつくったあとの作業。ペルソナ/シナリオによってユーザーの要求事項を明示したあとに、実際に視覚化・具体化のためのデザイン作業にどう落とし込んでいくのかということを中心に書いていきたいと思っています。どうもペルソナをつくるまでの話を解説した本や文章はよくありますけど、そのあとの話がないように思えるので、ちょっと書いてみようかなと思ったのです。企画の人とかがペルソナとかつくってわかった気になっている傍らで、具体的なデザインをする人が冷めた顔で、で、具体的にどうすりゃいいの?って思ってる光景は、デザインの現場にはよくあることのような気がするので。
そう。ペルソナつくった後ってほっといたら作業の狭間になりやすい場所です。デザインの現場をよくわかってない人は、ペルソナという手法があるだけで満足しちゃうのかもしれませんが、それを有効に活用しようとしたらそのためのもう一工夫がいるんです。今回はそのあたりを掘り下げようという試みです。
ペルソナの前と後の話をフォロー
ただし、それにはこのブログでは再三書いてきているように、そもそも、人びとの生活をデザインによってどう変えたいのかという哲学・ヴィジョンがなければペルソナなんてつくっても仕方がないし、ペルソナを活かしようもありません。ペルソナをつくる方法について書いている本が、ペルソナをつくった後のことを書かないのと同様に、もう1つ書いていないのがこれ。本来のユーザー中心のデザインということはどういうことであり、それが欠かすことのできないデザインの哲学・ヴィジョンとはどういうものかということだと思っています。ペルソナの前後で、ヴィジョンとヴィジュアライズの両方の話が欠けていて、ようはこれって全然ものが見えてない状況なんじゃないの?とも思うわけです。
だから、今回の連載では、従来のペルソナ論が触れずにいる2つのことを書こうと思ったのです。
というわけで、連載のテーマはこの2つ。
- 人びとに具体的な生活様式を提案するものとしてのデザインの役割を考える。
- ペルソナ作成後のデザインのプロセスおよびその具体的な方法を明らかにする。
更新頻度は非常に不定期ですが、興味のある方はお読みください。
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