2008年03月18日

PR下手で損してる人(たち)に贈る日々のPRを続ける5つのコツ

会社でも、個人でも、自分(たち)ができること・やりたいことをうまく外部の人に理解してもらえてなくて損してるよなーと感じることがよくあります。
まわりにもっと自分(たち)ができること・やりたいことをわかってもらえば、いまよりやりたい仕事ができるようになるし、やりたいことをもっと楽にできるようになるのになーと、はたから見ていて感じるわけです。

そういう人(たち)って、一言でいえば、PR下手

だって、よく知らない相手と仕事するより、多少なりとも相手ができること・やりたいことを知ってたほうが仕事するうえでのコミュニケーションの苦労もずいぶん軽減されるのに、相手に自分のことを知っておいてもらうための事前のPRができない。
誰が何ができるかがわかっていれば、相手はそれが必要になったときにすぐ相談することができるのに、PRをしてないからそういう機会をみすみす逃しちゃってる。

仕事をたのむほうにとっても、たのまれるほうにとっても、事前のPRでその人(たち)が何ができるかがわかっていれば、初期段階の探索コストやコミュニケーション・コストが省けていいと思うんです。

PRしない人(たち)

でも、残念ながらそういう利点があるにも関わらず、なかなか自分(たち)ができること・やりたいことをうまくアピール、PRできていない企業、個人が多いんですよね。

それでいて(というか、だからこそ)、そういう人(たち)は、自分(たち)の仕事を見つけたり、仕事の要件を取引相手と刷りあわせるのに苦労してたりします。毎回最初の段階で苦労するなら最初にもっと自分(たち)のアイデンティティなり、能力や対応可能なドメインなりを、誰もが参照可能な状態に公にしておけばいいと思うのに、それをしない。
スタート地点を本当のゼロからではなく、すこし先におけるよう、相手に事前に自分(たち)のことを知っておいてもらえばいいだけなのにって思います。それでずいぶん初期対応が楽になるはずですし、仕事の選択肢も広がるはずなんですけどね。
自分がおもしろいと思うことをやって、もっと自分をアピールしましょう」でも書きましたが、「相手に認めてもらおうと思えば、まず自分の嗜好性や意欲をアピールしてみないとはじま」らないし、「別の見方をすればアピールするっていうのは結局「自分のやりたいと思うこと」をとことんやってみて」、それをただ事実のまま、表現すればいいだけなんですけどね。

なぜか、PR下手な人(たち)は、それをしません。

自分(たち)をあいまいな状態においたままにするのをやめて、きちんと明文化すること

結局、それができてない人(たち)っていうのは自分(たち)自身でも自分(たち)が何ができるか・やりたいのかってことを明確に理解できてないフシがあります。自分(たち)がぼんやりとしか理解できてないので、とうぜん、他人にも伝えられないわけ。

でも、ほかから依頼があれば仕事そのものは問題なくできるのですから、まったく自分(たち)のことを理解できてないわけでもない。まったくわかっていなければ仕事自体できないはずですから。

つまり、そういう人(たち)ってのは、自分(たち)のことを暗黙知に近い状態にしたままで、明文化する努力が放棄してしまっているというのが問題なんだと思うんです。だから、そういう状況にある人(たち)に求められるのは、うやむやな状態に放置してしまっている自分(たち)自身のアイデンティティなり能力なり希望や夢なりを現時点の段階でいいから明文化することです。

現時点の状態をPRするのがポイント

ここでのポイントは、まさに明文化するのは「現時点でいい」というところ。

いや、本当は自分(たち)を明文化することなんて「現時点でいい」と決めてかからないと絶対に不可能なんです。
人だって法人だって常に変化してるわけで、その変化するものを情報という固定化されたものに変換するわけですから、エイヤ!である時点で切り取る以外に明文化の方法なんてないんです。

自分(たち)のPRができない人はここがわかってない。
それでまだ準備ができてないからとか、公表できる段階じゃないからとかいったりします。

いやいやそうじゃないんですって。そんなの待ってたって、そんな準備が整う日なんて永久に訪れないんですって。変化するのが常態であるものを固定化しようというんだから、エイヤ!と決めたタイミング以上に最適なタイミングなんてないんです。

準備が整うを待つのではなく、むしろ、準備の過程も含めて日々自分たちの考えてること、やってること、取り組んでいることを外部に示していくことで、厚みのある信頼感のあるPRができていくんです。
日々更新されてる個人のブログを見てる方ならその感覚は理解できるんじゃないかな?

日々のPRを続ける5つのコツ

人を育てる刺激のある環境」で、「刺激がほしけりゃ、まず自分が他人に刺激を与えられる人間にならないとだめ」と書きましたが、それは言い換えれば、(やりたい)仕事が欲しけりゃ、まず自分が他人に何ができるかをアピールして相手のやる気を刺激しないとだめということでもあると思うんです。

  • 1.基本は宣言、実施、報告。
    さっきも、準備の過程も含めて日々自分たちの考えてること、やってること、取り組んでいることを外部に示していくことで、厚みのある信頼感のあるPRができると書きましたが、これが基本だと思います。何かが整うの待つのではなく、現時点の状態を日々公開していくこと。いまが何かを思いついた段階なら、まず宣言してしまう。その後は日々実施した内容を報告する。途中でなにか変ったことがあれば、それについてもそのまま表現すればいい。基本はただそれだけのことです。日記です。日報です。
  • 2.いま仕事になってることなら需要はある。
    そんなこといっても日記や日報レベルのこと書いて、読む人いるの?と考えるあなたは間違ってます。あなたの仕事がもともと誰の需要もない仕事なら別ですけど、誰かが仕事を依頼してきてる状態なら、その仕事に関する日々の報告にだって需要はあるものです。プロの当たり前は、それを自分ではできない素人にとっては役に立つものです。仕事の依頼先を探してる人なら、日々の仕事の報告をしてくれる内容を読んで、この人(たち)なら大丈夫と感じることもあるでしょう。だから、いまの仕事がちゃんと誰かの役に立ってるなら、日記、日報レベルで十分アピールになるのです。
  • 3.ノウハウは公開しても奪われない。隠してると期限切れになる。
    こういうこと書くと自分(たち)の仕事の内容を公開してしまったら、ノウハウが外に漏れて大変だなんていう人がいます。アホかって思います。すでにそのノウハウを使ってサービスを提供してるなら、書かなくたってすでにノウハウは公開されているのと同然です。むしろ、きちんと自分(たち)のノウハウを公開せずに、誰にも求められなかったら、そのノウハウはすぐに賞味期限切れになるでしょう。だって、そうでしょ。ほかの競合相手だって日々がんばってノウハウやスキルの向上に努めてるはずですから。自分(たち)のノウハウ・スキルを後生大事に隠しもってるくらいなら、そんなのどんどん公開しちゃって仕事の需要を高めて、そのなかで新たなノウハウ・スキルを獲得・更新していくくらいじゃなきゃだめでしょ。
  • 4.嘘は書かない。夢を書く。
    現時点の状態を書くからといって、見栄をはって嘘を書いてはダメです。嘘はすぐにばれますし、そんなことをしても実際仕事をたのまれて実行できなきゃ意味はありません。ただ、嘘はだめですが、夢は語った方がいい。自分(たち)が何をやりたいか、将来どうなりたいかは積極的に書いたほうがいいと思います。語った夢は語らない夢より実現しやすい。自分(たち)も書いちゃったからには動かざるをえなくなりますし、それに書くことでまわりが支援してくれるようになることもあります。報告することがなかったら夢を語ってみるのもいいと思います。それで、その人(たち)が目指してる方向性が相手にも伝わるから。

  • 5.とにかく続ける。肩の力を抜いて。
    最後にいちばん大事なのはとにかくアピール、PRし続けることです。だから、最初から力まずに肩の力を抜いてやるのがいい。最初から気合いが入りすぎると息切れしてしまいます。無理のない程度でやらないと続きません。とにかく習慣化するまでは最初はすこし大変でも続けることです。1か月も続ければすこし何かが変わってきます。3か月続ければ変化の気配が実感できるようになります。6か月もすればあなた(たち)を見るまわりの目が変わってきます。9か月もたてば最初とはまるで異なる状況になっているでしょう。

と、まぁ、コツといっても、結局、自分(たち)がやってること、考えてることを(ほぼ)毎日報告すればいいだけです。なんか変ったことを書こうとするから続かないのです。そうではなく日々自分がやってること、考えてることを書けば、それで十分なのです。だって、他人から見たら、あなた(たち)は十分変った人(たち)なんですから。

  

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posted by HIROKI tanahashi at 22:12| Comment(1) | TrackBack(4) | ライフハックス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今回の内容や、「自分がおもしろいと思うことをやって、もっと自分をアピールしましょう」で書かれている内容を見て、自分の事のようで、めっちゃ同意してしまいました。
会社に対してアピールしたかったわけではないのですが、立ち上げたプロジェクトは「自分のやりたいと思うこと」にあてはまる様な気がします。
最終的に、いい製品のアイデアが生まれたり、社員間のコミュニケーションが盛んになったり、組織としてUCDに積極的になってくれたら等、活動を通じて色んな効果があればと思い始めましたが、結局は「自分のやりたいと思うこと」なんですよね!!

あ、私事ばかりになってすいません・・・。
自己PRということで勘弁して下さい。
Posted by ウッシー at 2008年03月19日 13:18
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