客のつくりたいものじゃなく、自分たちがつくりたいものをつくる

昨日、あるおっちゃん(親しみをこめてこう表記させてもらいました)が言ってました。

「客のつくりたいものじゃなく、自分たちがつくりたいものをつくる」

かっこええな。そう感じました。あのおっちゃんのああいうストレートな信念大好きです。

もちろん、それは客の要求を聞かないということではありません。客の求める要求を満たしながら最適なものを提案するということ。解決すべきビジネス問題は客から受け取りつつも、具体的な解決策としてのデザインはあくまでこちら側から提供するという姿勢。これが正しい作り手の姿勢かなと思いました。

なんでもかんでもユーザーに聞けばよいってわけじゃない。」というエントリーでも書きましたが、「ユーザー中心のデザインだろうとなんだろうと、最初に自分たちがつくりあげたいと思っているのはどんな世界なのか、そのヴィジョンがなければはじまらない」。何度も言ってますが、ユーザー中心のデザインにおけるリサーチは、別にユーザーが何をつくってほしいかを聞くためにするものではありません。ユーザーが何に困っているかとか、ユーザーの暮らしのどこに問題があるかを知るためのものです。その問題に対して具体的なデザインをするのは、あくまで作り手側が自分たちのヴィジョンにのっとって行う作業です。

自分たちの信念がなければどうしようもない。それはリサーチをする人もそうですし、デザインをする人もそう。

「客のつくりたいものじゃなく、自分たちがつくりたいものをつくる」
その信念がもてず、「自分たちがつくりたいもの」が見えないのなら自分たちがデザインに関わるということ自体、考え直した方がいいのかもしれません。デザインとは結局意志であり、信念を形にする作業だと思うから。

そういうしっかりした信念をもち、それを主張できるひとがプロデューサーにいると、作り手はものづくりがしやすいのかなと思います。僕もそういう立場になりたいですね。

 

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この記事へのコメント

  • ウッシー

    はじめまして。ウッシーと申します。
    突然ながら自分の事を話すと、この3月に派遣先だったメーカーに転職することになりました。
    以前から、もっとユーザの事を考えた製品や、アイデア溢れる製品を作ったらいいのに、と思っていたので、入社した現在、「デザイン思考の道具箱」で書かれた事を実践してみようとしています。
    業務外ながらプロジェクトを立ち上げることは承認され、チームのメンバーに声をかけつつ、デザインについて調べているうちに、御ブログに辿り着きました。(長くなってすいません)
    私がやりたいと思っている事や、関心する内容が書かれていて、すごく勉強になっています。
    これからも、勝手ながら参考にさせていただきたいと思います。

    ホームページは、個人で運営しているサイトです。Webのデザインをされている方にはお見せするのも恥ずかしい内容ですが、ユーザーにあったサイズのモノを紹介できたらと思って始めたサイトです。
    よかったら見て下さい。

    今後ともよろしくお願いいたします。
    2008年03月19日 00:39
  • tanahashi

    >「デザイン思考の道具箱」で書かれた事を実践してみようとしています。

    へー、おもしろそーですね。
    ぜひ中間報告でもいいのでお話聞かせてくださいな。

    ちなみにすでに「Webのデザインをされている方」じゃなくなってます。
    2008年03月19日 00:53
  • ウッシー

    >ちなみにすでに「Webのデザインをされている方」じゃなくなってます。

    すいません。tanahashiさんも転職されているので過去形にすべきでした。
    転職されてからのブログの内容が、プロダクツ関係のことが多くなっている様なので、個人的には嬉しかったりします。

    >へー、おもしろそーですね。
    >ぜひ中間報告でもいいのでお話聞かせてくださいな。

    はい!!
    何らかの形で、ご報告させてもらえれば、と思います。
    2008年03月19日 12:48

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