アヤトゥス・カルタ(Ajatus Kartta):フィンランドのマインドマップ

アヤトゥス・カルタ(Ajatus Kartta)というものをはじめて知りました。

アヤトゥス・カルタはフィンランド・メソッドで使われる基本ツールです。
フィンランド・メソッドとは、フィンランドの国語教科書で採用されている方法で、3年ごとに実施される子供の国際統一テスト、PISA(学習到達度調査)で、フィンランドを連続1位にしている原動力として注目される手法です。
フィンランド・メソッドは、発想力・論理力・表現力・批判的思考力・コミュニケーション力の5つのメソッドからなり、この基本ツールとして利用されるのが、アヤトゥス・カルタなのだそうです。

アヤトゥス・カルタはフィンランドのマインドマップ

アヤトゥス・カルタがどういうものかというと、マインドマップと非常によく似た連想ツールなのだそうです。

中央のテーマから連想されることを枝をつなぐように書き連ねていくのはマインドマップと同じですが、アヤトゥス・カルタの場合、無秩序に思いついたものを書き連ねるのではなく、5W1Hに近い形で書き連ねるよう訓練されるそうです。

したがって、単なる発想のツールにとどまらず、物語を読んで解釈する際の分析ツールとしても利用され、逆に自分のアイデアをストーリーとして構成する表現のツールとしても活用されている。
中西紹一編著『ワークショップ―偶然をデザインする技術』

フィンランド・メソッドでは、思考のプロセスが重視され、perustella(ペルステッラ)という「自分の考えを述べ、その理由付けをする」というフィンランド語がその価値観をよくあらわしているそうです。

フィンランドの国語の授業では、「ミクシ?(Miksi? どうして?)」という言葉が飛び交い、生徒たちは考えた理由について質問攻めにあうそうです。

「日本人の感覚からすると、わかりきったことを、いちいち説明しなけえばならない」訓練を、フィンランドの子どもたちは小学校の段階から重ねているのである。
中西紹一編著『ワークショップ―偶然をデザインする技術』

最近、この「わかりきったことをいちいち説明する」ことは実はすごく大事なことだと思いはじめていたので、このアヤトゥス・カルタというツールにはとても興味を惹かれたんです。

階層構造化が苦手な人に

「わかりきったことをいちいち説明する」ためには、自分の頭のなかにぼんやりとしたものを、階層構造化して考えるスキルが必要だと思っています。

トップダウンでも、ボトムアップでも、階層化のベクトルは問いませんが、要素間の関係性でカテゴライズを行い、さらにカテゴリ間の関係性を描くことができることはとても大事なことだと思います。それが5W1Hのような形や、Contextual Designで使う5つのワークモデルのような形で階層構造化されていると、アヤトゥス・カルタ同様に、発想も分析も、ストーリーづくりにも非常に効果があると思うのです。

階層構造化して考えるスキルは問題解決には不可欠です。
階層化した問題の構造を知ることではじめて根本的な解決策が見つかる場合があります。一部を把握しただけでは解けない問題が全体の構造を知ることで効率的に解決策が見つかるということもあります。

しかし、意外とこの階層構造化が苦手な人が多いなというのが最近気になっていたこと。どうすれば、社内でもその訓練ができるのかと思っていたので、このアヤトゥス・カルタというツールや、フィンランド・メソッドに一気に興味をもちました。

フィンランド・メソッドについてちょっと勉強して活用していけたらと思います。

 

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