気になった記事は、奥出直人さんの「実践トレーニング:デザイン思考の哲学と作法」、A.T.カーニーの方による「未来を切り拓くデザインの「突破力」――3つのスキルと意志の力」でしょうか。
ほかはまだペラペラとしか見ていませんが、それほど僕にとっては刺激的ではない印象。
というのも、ほとんどが概念論的で、実践的だったり、方法論的なところが見えてこないんですよね。扱われてる図版や商品写真だったりで、デザインするという動詞、利用するという動詞が見えてこない。
これをトム・ケリーのIDEOの本なんかと比べると一目瞭然で、あっちには動きがある! 「動きの中にしかデザインはない」といったのは深沢直人さんですが、このへんが「デザイン思考」といいつつ、まだまだ従来のデザイン観から抜け出せていない印象を受けますね。
従来のモノの側から見るアプローチではなく、人(利用者)の側からデザインを考えるアプローチによる人間中心のイノベーションやその手法が語れる人が日本にも出てこないといけないなと思います。
でも、逆にこういう状況をみると、自分たちもがんばっていかないとって思いますね。
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