Adaptive Path Blogで先週の必読記事としてトップに上がっていた、Adobe Design Center - Think Tankに寄稿されたAdam Greenfieldのエッセイを読んでみました。すでに海外のIA/UX関係者の間ではかなりの反響を呼んでいるようです。
普段、僕がこのブログでごちゃごちゃ書いていることが要約されてる感じで、自分が勝手に考えていることが方向性として海外のUXシーンともそれほどズレていないんだなと確認できて安心しました。
「最終的には、ベストなソリューションというのは、人々が各自のエクスペリエンスを自分で形成できるようなデザインをするということになるだろう」とか、
ドン・ノーマンは、UXデザインの心得として、それを利用する人物を「ユーザ」でも「顧客」でも「消費者」でもない一人の「人間」として理解しなければならないと説いた。それはもっともだが、今はそれだけでは足らず、利用者自身の思うがままに製品やサービスの構成要素をアレンジしたりデータを取り出せる特権を用意し、一部に不具合が生じても利用に支障が無いようなシステムを作る必要がある。
のあたりは最近考えていること、書いていることにすごく共振しているようでよかった、と。
まぁ、ちゃんと考え、ちゃんといろんな本を読んだりしてればここに辿りつくはずだと思ったりもしますが。
でも、メンテナンスの話は考えてなかったので、ふむふむと思いました。
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この記事へのコメント
noriyo
> でも、メンテナンスの話は考えてなかったので、ふむふむと思いました。
このあたりが、デザイナーが作り出す製品やサービスが、アーティストの作り出す「(芸術)作品」とは決定的に異なる理由の一つでもありますね。
芸術的とも言えるほどのトップレベルのデザイナーほど、実はそこをきちんと自覚しているなあと感じることが時々あります。
Adamのいう「デザイナーに必要な謙虚さ」とは、そこから生まれてくるのではないでしょうか。