自分自身のメモのためにも、トム・ケリーの『イノベーションの達人-発想する会社をつくる10の人材』より「ブレインストーミングの7つの秘訣」。
- 1.焦点を絞る
- いろんなアイデアが数多く出るように、焦点を絞った具体的な質問がブレストには必要だそうだ。「潜在的な顧客ニーズや、顧客経験のどこかの段階といったテーマに焦点を絞ると、いいアイデアが頻出しやすい」と、トム・ケリーは書いています。
- 2.ルールを意識する
- ブレストを効果的なものにするには、「量を追求する」「大胆なアイデアを歓迎する」「視覚的に表現する」「独断的にならない」「話題は一度に一つ」といったルールを守る必要がある。IDEOではこのルールを会議室の壁の情報に貼り出しているそうです。確かに目の前にルールが書いてあれば忘れません。
- 3.アイデアを数える
- アイデアを数多く出すには、その数を数えるのが手っ取り早い。ルールを壁に貼るのといっしょで、視覚化、可視化されていれば人は意識できるようになります。100個アイデアを出すのが目標で、残りあと10個だとわかればがんばれるというもの。
- 4.飛躍をさせて蓄積を図る
- アイデアは次から次へとポンポン出てくるときもああれば、突然、アイデアが枯渇して沈黙してしまうこともある。そういう場合は進行役の人が目先を変えてあげて、違う視点から問題を見れるようにしてあげるのが効果的だそうだ。これもようするに、意識を別の方向に向くように仕向ける意味では、可視化されたものに敏感であるという人間の心理をうまくついている。
- 5.忘れずに空間利用をする
- これも可視化の効果をうまく取り入れたもの。出たアイデアはどんどんポストイットに貼っていく。そうすると、視覚的に脳が刺激されて、アイデアが浮かびやすいし、話が脱線した場合でも元に戻しやすい。
- 6.最初にストレッチをする
- ブレストの前に連想ゲームなどをやって頭をほぐしておこうというもの。頭をウォームアップするのもあるし、場の雰囲気もストレッチ効果でほぐれるんでしょうね。
- 7.物理的に表現する
- さすがなんでもプロトタイプをつくってしまうIDEOです。ブレストの際も、プロトタイプづくりで使う発泡スチロールやチューブ、ダクトテープなどを用意し、いつでも簡単なモデルやスケッチができるようにしているそうです。確かに口だけで言葉だけで伝えられるよりも、絵で描いたり物として表現されたほうがピンときやすいですからね。
という具合に、IDEOでのブレインストーミングでは、さまざまな形で可視化、具体化の方法が用いられていて、それがブレインストーミングをホットなものにするのに一役も二役もかっている様子。
日頃の会議なんかでありがちな噛み合わない言葉があちこち飛び交って、その言葉の噛み合わせを直すだけでも時間がとられちゃう様とは大違い。
普段から「思考過程は作業過程」「手を動かさなきゃ頭は働かない」と思っていますが、なかなか会議だとそういう風には進まないんですよね。せめてホワイトボードを有効に活用するべきですよね。
どんどん手を動かしつつ、アイデアを生み出せるホットなブレインストーミングができるチームを自分のまわりからだけでもいいのでつくっていこう。
もう他人のことなんてかまってられませんから。
今日はめずらしく、気持ちがこの上なくブルーなのでこれくらいに。
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