○○さんは××方面で評判よくないとか、あまり言わないほうがいいと思います

これ、意外と誰もが言っちゃう可能性があることですし、僕自身、もしかすると気づかないうちに言ってしまってることもあるかもしれませんが、「○○さんって××方面で評判よくない」とかっていう類いのことはあまり言わないほうがいいと思います。

何より、そういう噂が広がるのに手を貸すのはまわりの環境を悪化させるだけですし、それ言っちゃうと、その人の人生が透けて見えちゃうから。

○○さんにも事情があったんじゃない?と言ってあげる心遣い

もし仮に、××方面の人が○○さんについてのよくない評判をしたとしても、○○さんにだって事情があるんじゃない?と言ってあげることもできます。いや、むしろ、そう言ってあげたほうがよいことのほうが多い。20代前半の大学卒業仕立ての人ならいざ知らず、何年か社会人経験を積んできた人なら、そのくらいの余裕はあっていい。

××方面の人も何かいやなことがあって、○○さんのことを悪く言ってしまったのでしょうけど、それはもしかしたら、○○さんがしたある特定の行為に対して不満を感じただけかもしれない。でも、そこで○○さんにもなにか事情があったんじゃない?といった感じのことを言ってあげないと、○○さんのある特定の行為が悪かっただけにもかかわらず、いつの間にか、××さんの中では○○さんその人全部が悪いという風にも思えてしまう可能性もあります。
そこで○○さんにもなにか事情があったんじゃない?と言ってあげれば、××方面の人も嫌な思いをそれ以上、ひきずらずに済むかもしれません。

だからこそ、もし、それを聞いているあなたが○○さんのことも知っているなら、そんな勘違いは避けるきっかけを与えてあげたほうがいい。それをせずに○○さんは××方面で評判よくないということが噂に加担するなら、いまいる環境のなかでお互いに敵対心ばかりが芽生えてしまい、雰囲気は悪くなる一方です。

立場の違えば事情も違う

もう1つ。○○さんは××方面で評判よくないということが噂になるのはたいていの場合、○○さんと××方面が立場が違っていることが多いと思います。
営業と制作とか、管理職と一般職とか。

立場が違えば、やはりそれぞれの事情は違います。その事情は立場の違う側の人からは想像できないことも数多くあります。
営業が数字のノルマというプレッシャーを感じていることは制作だけをやってる人には感じにくいことかもしれませんし、制作が度重なる変更にモチベーション維持に苦労していることももしかしたら営業の人にはわからないかもしれません。一般職の人には管理職の人の仕事は見えないことが多いでしょうし、管理職は一般職の人の悩みに気づいてあげられないかもしれない。

しかし、違いの内容そのものは理解できないまでも、違うことくらいは意識できるし、そこで自分の考えだけで判断してしまうと相手の事情を無視してその落ち度を非難してしまう場合もあることだけは意識しておいたほうがよいと思います。

立場の違いを考慮に入れる余裕

そういう意味で、「○○さんって××方面で評判よくない」とかということを噂レベルで言っちゃう場合、その人の人生経験が透けて見えてしまうのです(いや、実際には本当に透けて見えるのではなく、そう感じられてしまうという意味で損なのです)。

人生経験のなかで営業も制作も一般職も管理職もやった経験があれば、いま自分がそのどれとも立場が違い職についていても、なんとなくそういう人がどこで苦労するのか何を悩むのかはわかってあげられるかもしれない。

もちろん、たくさんの職を経験した人だけがえらいんじゃない。ひとつの職をずっと続けてきた人も違った意味ですごさがある。でも、そういう人が自分と違う職種の人のことをわかってあげられないかというとそんなことはなく、自分自身がいろんな職を経験していなくても、人生のなかでいろんな職の人と関わって、その度ごとにちゃんと人として接していれば、違う職種の人にはその人なりの事情があることも察してあげられるようになるはずです。

だからこそ、そういうことにちゃんと配慮できる余裕がもてるかで、その人自身に対するまわりの評価も違ってきてしまいます。せっかく自分の仕事はちゃんとしてるのに、まわりへの配慮が欠けてしまって、評価を下げるのはその人自身にとって損です。

気持ちよい職場で仕事をするために

細かいことですけど、仕事をする上ではそういう心遣い、まわりへの気配りの意識をもつことは大切だと思います。自分自身も気づかないうちに、まわりへの配慮が欠けてしまう場合があります。気持ちよく仕事をし、不快な感情で仕事に集中できないことがんないよう、社内にもいろんな立場の人がいて、それぞれむずかしい事情を抱えながら働いているのだということは忘れず、そのことに気を配っていかないといけないなと思いました。

やっぱり他人を尊重して、他人に配慮をしてあげられるオルタナティブを考える力って大事だと思います。

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