
ダイナミック・コアの再入力性の神経活動は、外界や脳自体の信号を、それらクオリアの感じる状態、つまり、「X(ヒト、コウモリ等々)であるとはどのようなことか」へと「現象変換」する。(中略)ダイナミック・コアの活動からクオリアへ、という現象変換が起きるということは、コアの神経活動によって高次元の識別がもたらされるということであり、言い換えれば、コアの活動なくして高次元の識別はないということでもある。つまり、その現象変換(すなわちたくさんの区別が重ね合わされた高次元の識別)は、コアのその神経活動によって必然的に引き起こされる。いや、厳密に言えば、その活動によって引き起こされるのではなくて、その活動と同時に生まれる特性というべきだろう。ジェラルド・M・エーデルマン『脳は空より広いか―「私」という現象を考える』
以上。自分用のメモとして。
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