2006年12月14日

ブランド経営のむずかしさ

夢だとか、こだわりだとか、そういう強い想いって大事だなと思います。

そういう強い想いが結局はブランドを形作る原動力になるのだろうし、何かを伝えていく、何かを具体的に作り上げていくためには必要なのだろうと思います。

強い想いだからこそすぐに実を結ばない

もちろん、どんなに強い想いがあっても最初からうまくはいきません
いや、むしろ、想いが強ければ強いほど、そして、それが後のブランド価値につながるような独自性のある想いであればなおさら、最初はまわりからは冷たい目で見られることのほうが多いのでしょう。

でも、強い想いを捨てずに、その想いを持ち続けて、まわりに伝えていこうとする姿勢を持ち続けることはとても重要なんだと思います。
それは強引に他の人に理解してもらおうと先を急ぐことではありません。地道にコツコツと1つ1つ形作っていくこと。遠回りでも地道に地盤から固めて、徐々にまわりを納得させられるだけの継続性をもつこと。結局はそういうものがブランドを築き上げるのだし、個人においても信頼や理解を得ることにつながるのだと思います。

まわりを見つつも流行に流されない

それにはあまりに流行に流されない姿勢も必要なのでしょう。流行に乗るということはやはり独自性を一部あきらめることでもありますから。

かといって、それは周囲を無視して自分の勝手な思い込みだけで突き進むということではなく、自分の信じたものを強く抱きながらも、それを現在の環境にどう生かしていくかをすこしずつでも考え、実現していくことではないかと思います。

継続が力に

そうした活動は1年や2年じゃ決して実を結ばないかもしれません。3年くらい経ってようやく目が出始めるくらいかもしれません。
だけど、ブランドってそういうものです。

もちろん、パッと知名度をあげるブランドももちろんあるでしょうけど、それはあまり長続きしたためしはないと思います。パッと出のブランドのように見えても実は人知れず長い潜伏期間をもったものが長くそのブランド価値を維持できるんではないかと思います。

売ることとブランドを作ることはイコールではない

ここまでは割りとなんとなくくらいは納得のいく話かと思いますが、結局、むずかしいのは企業を経営したり、事業を行なっていく中で、いかにこの強い想いを維持していけるかということなのでしょう。

売ることとブランドを作ることは重なる部分はあってもイコールではありません。売上を上げるためには時には自分の強い想いを忘れて、市場が求めるものを提供していく必要もあるでしょう。いや、自分の想いが市場に伝わっていない段階では、むしろ、そういう場合のほうが圧倒的に多いわけです。企業経営を行なっていくこと、事業を推進していくためには、自分の想いをひとまず置いておく必要があると思います。

しかし、それを完全に忘れてしまい、売上だけに走れば、先日「間違っても人様の会社のブランドをつくることができるなどと勘違いしないこと」で書いたように、気がつけば「社内にいる人が自分の会社のブランド力を微塵も感じない会社に」なってしまうこともありえるわけです。

ブランド経営のむずかしさ

ここにブランド構築のむずかしさがあるのでしょう。よほど強い想いをもった経営者でなければ、売上と自分の想いを長期にわたって維持することはむずかしいのでしょう。まずは売上をと考え、事業を成功させ、経営を軌道に乗せれば乗せるほど、そこから自分のはじめの強い想いに軌道修正することは困難だったりするはずです。
そうしたこともわからず、まわりが「自分の会社にはブランドがない」だとか「御社ではブランド構築はむずかしい」などというのはあまりに軽薄すぎることなのだと感じます。

それでも、もちろん、そういう困難を乗り越え、ブランドを築き上げた企業も少なくありません。もちろん、幸運もあったでしょう。しかし、それだけでは強いブランドを築き上げることはできなかったはずです。そう思うからこそ、ブランドって魅力的だなと思ったりします。

そう感じるからこそ、微力ながらブランディングのお手伝いを続けたいと思うのかもしれません。

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posted by HIROKI tanahashi at 02:23| Comment(0) | TrackBack(0) | ブランディング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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