イノベーションの方法としてのデザイン思考

6月9日の「未来のユーザー要求を創出する方法としてのデザイン思考」というタイトルで、「観察(オブザベーション)」をメインテーマにしたデザイン思考ワークショップの講師をしてきました。

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予測に基づいて自身の行動判断を行なっている人間という生物がそれぞれ個々人で抱く「世界の物事がどう働くか」についてのイメージであるメンタルモデルの把握が、デザイン思考でイノベーションを行なう際のキーであり、そのメンタルモデルの把握のためには「観察(オブザベーション)」が1つの有効な手段であるというお話をさせていただきました。

そのときの講演資料をここでも公開しておきます(Think Social Blogでは一足早く公開していましたが… )。



上に紹介したイメージは、講演資料の一部からとったものですが、こんな風に世界の背後に隠れた仕組み・働きを想像して、自分自身の行動に役立てるための説明がメンタルモデルです。
このメンタルモデルを掴むことが、デザイン思考によるイノベーションの実現を進める上では重要になります。

ちなみに「デザイン思考」は、日本語の「デザイン」や「デザイナー」とはほぼまったくと言っていいほど無関係です。
お間違えのないように。

行動観察のワークを実施

この講演のあと、実際に参加者のみなさんに「観察(オブザベーション)」をしていただくワークを行ないました。
「ゼリーを食べる人」、「スケッチをする人」の行動をそれぞれ細かく観察してもらって、その結果を他のチームメンバーと共有する形をとりました。
みなさん、はじめてのオブザベーション体験だったようですが、それぞれに「気づき」を持って帰られたようでした。
同じような内容で、7月あたりにワークショップを企画できればと思っています。
その際はあらためてお知らせしますので、興味のある方はお楽しみに。

ちなみに「観察」についてはこの『考えなしの行動?』がおすすめです。