かなり素敵な話だと思います。
これがあなた、たかが一企業の戦略立案のために作られたシナリオですぞ。本書はそのそれぞれについて、そこで何が問題になるか、考慮すべき因子にはどんなものがあるか(たとえば中国やインドの動向等々)、それぞれが環境やエネルギーやテロといった問題にどんな影響を与えるかについて検討する。モデルによる定量的な裏付けもある。でも、たとえばソニーでもトヨタでも新日鐵でもはてなでも、この将来シナリオをわたしてこれで将来戦略をたてろと言われたら途方にくれるだろう。シェルは(どうやら)ちゃんとこれを咀嚼して有効に使えるらしい。すごいもんだ。日本では、絶対ありえん。
山形さんが紹介しているのは、この本。
こういう話が普通に戦略論として語られるようになるといいですね。
確かに山形さんのいうとおり、「グローバリズムとか、環境とか、アメリカの覇権がとか北朝鮮が中国がといった適当に国際ニュースに出てくる時事ネタをちりばめたヨタ話」よりも、こうした視点をもつことでしか、積極的に価値を創出し続けることはできないと思いますから。
こういう言葉がないというなら、まずは自分で語ってみることにしますか。微力だし、うまくいくかどうかわかりませんけど。
とりあえず、自分でいいなと思ったので、のっかってみましょう。
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