Webは既存のビジネスを代替してる?それとも・・・

Webは既存のビジネスを代替するものと理解することができるのでしょうか?

Webは既存のビジネスを代替してる?

先日、実はある編集者の方とそんな話をしました。

すぐに思いつくところでは、オンラインショッピング。これはリアルの店舗をある意味では代替しています。
オンラインマーケティングの話の中で、よく言われるのは、Webサイトを営業マンにってこと。新規顧客の開拓にWebを使って、問い合わせや資料請求などを増やしましょうって考え方ですね。
あと考えればいろいろ例はあって、ネットトレーディングみたいなものもそうですし、オンラインバンキングもそう。マス広告を代替するオンライン広告も含めてもいいですし、WordやExcelなどのOffice製品や最近ではブラウザベースのOSなんかもありますね。雑誌やテレビの代わりにWebで情報を得るといった基本的なこともそれに含まれるでしょう。ニュースや天気予報、お店の情報、商品の価格、知人の口コミの代わりにネットの口コミ。考えればいろいろあるわけです。

でも、それは他のものを単に代替して、それらにとって代わっているというよりも、むしろ、それらの利用されていた頻度を広げているというほうが現実にあった理解なんでしょう。

オンラインショッピングが増えたからといって、リアルのショップがなくなったわけではないし、オンラインバンキングがあるからといってATMがなくなるわけでもありません。ネットで情報を得るようになって、廃刊になる雑誌やテレビの視聴率が落ちてきているということもあるかもしれませんが、それがすべてネットに代替されたからかといえば、そうではないでしょう。
むしろ、ネットが既存のものを代替する際、単に代わりをするのではなく、これまで実現できなかった付加価値を追加したことで、既存のサービスもこれまで以上に便利さを増し(たとえばATMもコンビニで24時間利用できたり、遅くまで空いていたりほんの在庫の多い大規模な本屋が増えたり、など)、それにより既存サービス同士で優劣が明確になり、それゆえに劣っているほうがビジネス的には不幸な結果に追い込まれているというのが実情でしょう。

オンラインマーケティングって変わってきてるかも

オンラインでのマーケティングというと、何かとオンライン上で完結するようなSEOやリスティング広告のようないかにして人を集めるか、認知を高めるかといったものや、Webでいかに自社および自社製品を知ってもらうかといったコミュニケーション寄りの話が多くて、それゆえにIT系だったり、オンラインでの販売を行っていない一般的な事業会社は、じゃあ、うちはWebで何をすればいいの?と考える際に、やれることってコミュニケーション系の話だけ?ってなってしまうわけですけど、それってちょっと狭くとらえすぎなんだろうなと最近、強く思うわけです。

実は一般の事業会社でもWebでできることはコミュニケーション以外にも、それこそまだまだあって、最近、ようやくメーカー系の企業からもそのあたりの話がようやく出始めてきたところかなと思っているわけですけど、今までWebでのマーケティングといえば、マーコム主流だったがために、事業会社にはもちろん、Webの制作会社なりコンサル会社にも実はあまりノウハウがないというのが現状なのだろうなと思います。いわゆる家電とネットだったり、カーナビやゲーム、携帯電話、その他、ネットにつながりそうなもろもろの商品を、実際、どうネットに絡めれば、そして、事業会社はどこの部分を自社で握り、どの部分を既存のネット系の企業と提携するなりして進めるのか、というところが頭をつかわなきゃいけないところとして出てきてるわけです。

でも、そのノウハウ、スキルや手法ってどこがもってるの?

で、そのあたりでむずかしいところがあるなと思うのは、この系統の話は事業会社が行ってきた既存のビジネスをいかにWebに置き換え、そのことで既存のビジネスの付加価値をいかにあげるかというところが焦点となってくるので、これまで以上に制作なりコンサルを依頼されるWeb側の委託企業は、よりクライアントである事業会社のビジネス理解のためのスキルや手法をもっていることが要求されてくるでしょうし、依頼する側の事業会社も単に丸投げであいまいな要件を伝えるだけではうまくいかないのだろうなと思います。

このあたり、Web関連の制作、コンサルの仕事も大きく変化してきはじめているのかなと感じますし、事業会社側のWebに取り組む姿勢も変わっていかないと、今後はどうしようもなくて、そのあたりの組織づくりを含めた取り組みをいかに迅速に行っていくかで、Webうんぬんの話ではなくて、事業全体がどうなの?というところまで差が出てくるんじゃないかと。

ようするに、先に廃刊にいたった雑誌などを含むような、すでにWeb登場からの全体的なサービス向上に遅れをとったことでビジネス的に痛手をこうむったあらゆるビジネス同様に、Webへの取り組みの良し悪しで影響が出るのは、Webうんぬんの関係での良し悪しじゃなくて、それも含めたトータルのサービスがどれだけ付加価値を向上させられたの?ってところで差が出てきてしまうんだろうなと思います。

すごく昔に、コモディティ的な素材そのものを、パッケージやブランドで包み込んで商品にしたように、さらにそのあと、商品に付加価値的なサービス(アフターサービスの充実、店舗でのサービスなど)を加えて商品価値を高めたりしたのと同様に、iTunesあってのiPodのように、ネットと連動していることが当たり前の商品というか、それ込みの商品というのが勝負になってくるような事業が今後増えてくるのは結構見えてきているのではないかと感じるわけです。

まぁ、考えてみれば昔から言われてきたことですが、なんか最近それが本当に現実的にはじまってるんだなという感じを肌で感じ取っています。

というわけで、ひさしぶりに真面目にマーケティングやWebの話をしてみたわけです。

 


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