読んだのはたぶんもう1年以上前になりますが、この考え方は非常にわかりやすいし、理にかなっているなと今でも感じています。
なので、ユーザビリティを考える際にもこれをベースにって思ったわけですが、よくよく考えてみれば、ユーザビリティだけでなく、アクセシビリティもそうですし、Webでのコミュニケーションと広く捉えても、はたまた、SEOを含むファインダビリティを考える際でも、「ユーザーエクスペリエンス」を軸としたWebサイトの構築には、この考えをベースにすると、ユーザビリティやアクセシビリティ、SEOなども統合した形で考えることができ、先の標準化プロジェクトのベースにしようと思って、再度、5 Planes Modelを見直しています。
5 Planes Modelは次のような5つに階層化されたモデルです。
- 戦略(Strategy):ユーザーニーズ/サイトの目的
- 要件(Scope):コンテンツ要求/機能要件
- 構造(Structure):インフォメーション・アーキテクチャ/インタラクション・デザイン
- 骨格(Skelton):インフォメーション・デザイン/ナビゲーション・デザイン/インターフェイス・デザイン
- 表面(Surface):視覚的デザイン
Jesse James Garrettの5 Planes Model
基本的には、ユーザーを中心に据えてWebデザインを考える上で、ユーザーを取り巻く環境だったり、前後関係や時間の流れだったりを、この5つの段階の中で総合的な「経験・体験」として捉えていき、それを徐々に具体的なデザインへと落とし込んでいく考え方になっています。
Webプロデューサー、Webディレクター、プランナー、ライター、ビジュアルデザイナー、IA、HTMLコーダー、プログラマーなど、様々なスキルをもった人が関わることの多いWeb構築プロジェクトの中で、構築の軸としてこうしたモデルが共有されているのといないのとでは、プロジェクトの進捗や目標達成の度合いにも大きな違いが出てくるのかなと思います。
いまはさらにこの5 Planes Modelをベースに、自社に合った肉付けができれば、より標準化されたメソッドの共有が可能となるのではないかと思って、いろいろ模索中だったりします。
皆さんもぜひ読んでみてはいかがでしょうか?
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