せめて「私たちはリコール王ですが、努力してます」と発言しましょうよ。

これはひどい。いったい、どこが「見える化」なのだろう?

トヨタのリコール台数を販売台数で割ると、欠陥車率が出てくる。これが、なんと3年連続で100%を超える勢いなのだ。つまり、売っている台数よりも、リコール届出で回収・修理しなければならない欠陥台数のほうが多いという状態が、2004年からずっと続いている。そのようなメーカーはトヨタだけで、「トヨタ=欠陥車」は定着しつつある。にもかかわらず、どれだけ修理が進んだかさえ、公表できないという。

どんなに販売台数を伸ばそうとこれでは社会的な価値を落とし続ける一方ではないだろうか?
「マスコミは広告主・トヨタに屈し、こうした単純なデータの提示さえできない」というのだから、よけいにおそろしくなります。

こういう話になると先日のエントリー「自分たち自身のメディアをどうするか」でも扱った、米国TOYOTAが視聴者の関心を引けなかった番組にはペナルティとして追加で無料でCMを放映させる契約をNBCと結んだというニュースのことも思い出します。
(関連ニュース:トヨタが米テレビ界に一撃 「印象に残らない番組はダメ」

事情を知らない外部からの目で見ると、イメージや認知の向上で外部の企業に文句を言っているくらいなら、こうした品質の問題をどうするかを、それこそ自分たちの声で伝えていく努力が必要なのではないだろうか?と感じてしまいます。
もちろん、内部の人たちはちゃんと努力をしているのかもしれません(いや、現場は絶対がんばってるはずです)。
しかし、それがきちんと伝わってこないことこそが問題なのだと認識がトヨタ内部にあるのでしょうか?
このような1つのニュースをきっかけに、一般の人々のブログを通じて広がっていき、そこでCMが見られないことよりよっぽど大きなダメージを受ける可能性が大きいというのに。
そうした内部からの発言がないから憶測が広まっていくのです。

それでも、もし仮にトヨタの社内の人間がこうしたリコール問題に対して、いま社内でどのような対応を行っているのかを書き記すブログでも書いていて、そこから社内ではきちんと問題への対応に努力している人たちがいるんだと伝わってくればまったく事情は違ってくるでしょう。
悪いイメージほどのスピード感はないにせよ、そういうよい情報もブログスフィアはきちんと社会に広めてくれるはずですから。
この際「できない」なんて言い訳はなしですよ。いまできるかどうかを問題にしてるわけじゃなく、できるようになるように行動してるかどうかを問題にしてるのですから。
それがない今の現状は逆に意図的な「見えない化」を進めているように思えます。

日本を代表するグローバル企業がこの体たらくでは悲しくなりますね。

P.S.
沈黙するトヨタという企業とはまさに好対照に、炎上にも関わらず謝罪~ブログ継続という勇気ある対応を見せた上村愛子ブログに関するニュースを紹介したエントリー「上村愛子ブログ炎上~しかし、謝罪の上、閉鎖はせず」を追加しましたので、ぜひこの歴然たるネット上でのコミュニケーション・スキルの差を見比べてください!
(2006/08/09 21:27追記)

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