無い袖は振れない

無い袖は振れない。
これは昔からあるリソースの有無に関する言い回しです。
ただし、昔であればそのリソースがお金なり、物だったりしたのが、最近だと情報コンテンツになってきたんじゃないかと思っています。

広告はお金で買えました。
いい物をうまく宣伝すれば売れました。
しかし、いま問われる信頼や愛着は、お金や物では得にくいものです。
それらを得るには、丁寧なコミュニケーションを継続的に続けることが求められます。

しかし、無い袖は振れません。

お金を工面するより、物を調達するより、情報コンテンツを持続的に内部で生産し続けるのは、大変です。
大変だというのはいままでの企業に求められたコンピタンスに情報の継続的生産というプロセスは埋め込まれていないからです。

プロセスがなければ、継続的な生産はままなりません。
それは品質の継続的な維持、向上に継続的改善のためのプロセスとして、ISO9001なりのPDCAサイクルが重視されてきたのと同じことです。
情報の継続的生産、発信にはPDCAによるプロセスと、それをまわし続ける土壌=基本設計が必要です。

でも、無い袖は振れない。

多くの企業がブログによるマーケティングだとかいわれて戸惑っているんじゃないでしょうか?
SEOだとかいっても既存コンテンツの表面的なチューニングだけで、日々、新たなエントリーを生み出し、キーワードを増やし続けるブログには到底かないません。
ただ、それでも、無い袖は振れない。
PDCAサイクルのないところに、情報の継続的生産~発信は夢のまた夢です。
実際、何をどうしていいのやらわからないんじゃないでしょうか?

そんな大企業を見て、ブロガーたちはあざ笑います。
「ブログの1つも満足に更新できないのか」と。
もちろん、本当に笑ってなどいません。
むしろ、どうしようもない哀しさを感じます。
「どうしてブログの1つも満足に更新できないんだろう」と。

でも、無い袖は振れないのです。
情報を生産する、情報を発信する、そして、情報を受け入れるということをやってきたことがないのですから。
哀しいことにそれが現実です。
個人主義で、自己主張が強いどこかの国とは違うのです。

情報って誰が生産するものか知っていますか?
人が生産するものです。人が発信するものです。
いままでの従業員の動かし方じゃ、情報を生産し発信するようには人は動いてくれません。
人に神輿を担がせるのではなく、むしろ個々人を舞台に送り出すようなマネジメントがなければ、情報の継続的生産~発信のプロセスは生まれません。

無い袖は絶対に、絶対に振れません。

振れなくてもいい?

振らなくては誰も寄り付かないのに?

Webマーケティングは完全なPULL型のマーケティングだというのに?

 


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