熱田神宮:三種の神器の1つ草薙神剣が鎮座するお宮

先週の伊勢神宮参拝に引き続き、今日は熱田神宮を参拝してきました。
またしても雨の参拝になりましたが、伊勢神宮の神々しい生命感みなぎる森にまでは及ばないものの、それでも、1900年近い歴史をもつ神宮の森には大いに癒されてきました。

熱田神宮・本宮

熱田神宮の御祭神は、三種の神器の1つである草薙神剣(くさなぎのみつるぎ=天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ))です。
第12代景行天皇の御代、日本武尊が神剣を名古屋市緑区大高町火上山に留め置かれたまま三重県亀山市能褒野でなくなられた後、尊のお妃が神剣を熱田の地に祀ったことが、熱田神宮の創始とされています。
先週の伊勢神宮が天照大神を御祭神とし、やはり三種の神器の1つである八咫鏡(やたのかがみ)を奉斎しているので、この際、三種の神器を制覇しておこうと思い、足を伸ばしたわけです。
ちなみに神器のもう1つ八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)は皇居で天皇が所持しているとされています。

さて、熱田神宮の本宮(写真参照)は、明治26年までは尾張造と呼ばれる様式の社殿だったようですが、現在は三種の神器奉斎の社であることから伊勢神宮とほぼ同様の神明造となっています(ほぼ同様というのは、伊勢神宮は特別に伊勢神宮にのみ許されている唯一神明造となっているからです)。
社殿は戦災で消失していて、昭和30年の10月に伊勢神宮の神宮式年遷宮の際の用材を譲り受けて再建されたそうです。

熱田神宮・本宮

伊勢神宮同様に、熱田神宮も本殿のまわりを「外玉垣」「内玉垣」「瑞垣」の垣で囲まれ、参拝者は「外玉垣」にある外玉垣御門と呼ばれる拝所からの参拝になります。

伊勢神宮の本殿ほかの建物は茅葺で、それこそ歴史の重みを視覚的にもひしひしと感じるものでしたが、熱田神宮の屋根は茅葺にはなっていませんでした。
このあたりが普通の神明造を唯一神明造の違いかもしれません。
しかし、茅葺の屋根をのぞけば、一週間前にみた伊勢神宮の本宮を思い起こさせる美しさで、かつ本殿の建物も伊勢神宮よりは見えたので、来てみてよかったなと思いました。

熱田神宮の森や別宮

熱田神宮の広い敷地内には、八剣宮と呼ばれる別宮(下写真・右)をはじめ、天照大神の荒魂やスサノオの尊を御祭神とする摂社が存在します。
また、敷地内には、下の写真・左のような高床式の倉庫もちらほら見られ、このあたりが伊勢神宮同様の歴史を感じさせるところです。

熱田神宮・別宮

また、神宮の森には、下の写真の右のような樹齢1000年を超える楠の大木があったりして、駅から徒歩5分の場所にあるとは思えないほど、自然の息吹に満ち溢れた空間となっています。

熱田神宮・大楠

熱田神宮http://www.atsutajingu.or.jp/

あつた蓬莱軒:明治6年創業の元祖ひつまぶし

さて、熱田神宮に行こうと思ったのは、草薙神剣が祀られているということもあったのですが、もう1つの理由は、明治6年創業の元祖ひつまぶしの店と知られるあつた蓬莱軒に行きたいと思ったからです。
そもそも「ひつまぶし」という名称自体、あつた蓬莱軒の登録商標なんだそうです(その割にはあちこちで使われてるけど、いいんだろうか?)。

というわけで、1時間近く待たされて食べてきました。
これです。

ひつまぶし

名古屋の食にはどうも舌が馴染まないのですが、これは美味しかった。
一膳目はそのままうなぎの味を、二膳目は薬味を加えて、三膳目はお茶づけに、最後はお好みで」という教えに従い、食べてみたのですが、どの食べ方も美味しかった。
好みをいうなら、薬味を加えた二膳目がよかったです。
味付けはほぼいっしょなのですが、普通にうな重やうな丼を食べるのとは違った感じです。
名古屋に来たときはぜひ食べてみてください。

あつた蓬莱軒http://www.houraiken.com/

それぞれ2000年以上、1900年近い神社を参拝したので、これからもよい人生を歩めればなと思いました。

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