「企業のWebマスターのための「せめこれ2」」でもすでに一度、実際の数字をご紹介しましたが、1週間弱経って数字も安定してきたようなので、あらためて最近の数字の変化をお見せすることで、その効果を考えてみたいと思います。
アクセス数への影響
まずはここ10日間のアクセス数(訪問者数、該当エントリーのみの訪問者数、ページビュー)を示したグラフから。
該当エントリー「企業のWebマスターのための「せめてこれだけは使っておこう」」は6月8日の夜にアップして、翌6月9日に人気エントリーとして、はてなのトップページに掲載されていました。
一目でわかるように、9日の数字が突出しています。
また、もう1点、確認できるのは、9日を境に訪問者数の平均値があがっていることです。
この要因を理解するため、もうすこし詳しい数字を、今度は表で見てみましょう。
日付 | 訪問者数 | 「せめこれ」の訪問者数 | ページビュー | 主なエントリー | 左のはてブ数 |
---|---|---|---|---|---|
6月5日 | 766 | - | 5,039 | 脳と創造性「この私」というクオリアへ / 茂木健一郎 | 8 users |
6月6日 | 677 | - | 4,015 | なし | - |
6月7日 | 757 | - | 4,313 | 日本的「空」「間」、西洋的「空間」 | 12 users |
6月8日 | 747 | 30 | 4,318 | メディアとコンテンツ 企業のWebマスターのための「せめてこれだけは使っておこう」 | 23 users 346 users |
6月9日 | 3,717 | 3,172 | 10,079 | 偶然とは何か/イーヴァル・エクランド | 13 users |
6月10日 | 1,656 | 1,051 | 5,749 | 企業のWebマスターのための「せめこれ2」 | 50 users |
6月11日 | 1,706 | 614 | 8,480 | ロングテール現象はパレートの法則とまったく対立しない | 80 users |
6月12日 | 1,640 | 435 | 6,513 | 伊勢神宮:1 2000年の歴史をもつ神の居る場所 伊勢神宮:2 20年周期の式年遷宮にみる4次元デザイン | 1 users 1 users |
6月13日 | 892 | 148 | 4,711 | なし | - |
6月14日 | 1,218 | 115 | 5,360 | インタラクション・デザイン:行動とフレーム | 42 users |
9日を境にアップしたエントリーに関しては、それ以前よりブックマークしていただいた数が多いのがわかります。
とはいえ「伊勢神宮」関連エントリーや「偶然とは何か」をみてもわかるとおり、なんでもブックマークしてもらえるようになるというのではないようです。
これまでも10くらいはブックマークしてもらえたようなエントリーが、より数多くの人にブックマークしてもらえるようになったということだと理解したほうがよさそうです。
先ほど9日以降、アクセス数の数字の平均値が伸びたと書きましたが、背景としてはこうしたことも影響しているようです。
言い換えれば、これまでより当ブログの注目度はすこし高まったといえそうです。
ありがたいことです。
RSSリーダー登録数への影響
さて、もう1つの数字への影響として、RSSリーダー登録数が増えたことがあげられます。こちらもまずグラフから。

どのRSSリーダーの登録数も軒並み上昇していますが、パッと見て目立つのは、livedoor Readerの伸びです。
これも表にすると、
RSSリーダー | 6月9日以前 | 6月10日 | 6月14日 | 増加率 | 増加数 |
---|---|---|---|---|---|
livedoor Reader | 92 | 106 | 137 | 148.9% | 45 |
Bloglines | 66 | 71 | 80 | 121.2% | 14 |
feedpath | 76 | 77 | 81 | 106.6% | 5 |
はてなRSS | 32 | 39 | 47 | 146.9% | 15 |
上記4リーダー合計 | 266 | 293 | 345 | 129.7% | 79 |
となっています。
この数字を見ると、いま一番アクティブなのは、livedoor Readerなのかなと思ったりします。
あるいは、はてなとの相関関係が一番高いということなのかもしれません。
いずれにせよ、これだけのデータでは確かなことはいえませんが、おもしろい傾向だなと思います。
企業のWebマスターのための「せめこれ3」
というわけで、この間の「せめこれ2」に引き続き、はてなブックマーク数とアクセス数やRSSリーダー登録数の関係をみたわけで、これくらいなら他に仕事をしていても、週に2回ぐらいは数字をみて、この程度のレポートにすることはできるわけです。企業でWebマスターをされている方からよく聞かれるのは、「アクセスログ解析の仕方がわからない」という声だったりしますが、それはアクセスログ解析をむずかしく考えすぎていたり、あるいは本当の意味でアクセスログ解析を使って自分の会社のサイトのことを考えようという意欲が少なかったりするだけなんじゃないでしょうか?
あるいは、最初の「せめこれ」で書いたような意味で、自分自身が普段からWebを使っている経験が乏しいがゆえに、数字をみてもそれをユーザー体験として還元して考えることができなかったりするのではないでしょうか?
おそらく、そういったWebマスターの方々に決定的に欠けているのは、専門的な知識なのではなく、基本的な意欲や普段のWeb経験であるなのではないかと思います。
むずかしい勉強をすることではなく、普段の努力でなんとでもなるWeb経験の量です。
大事なことは技術的な知識を豊かにすることよりも、ユーザーエクスペリエンスの最大化に向けて自身の経験値を高めることではないかと思います。
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