2011年03月19日

ピア・ツー・ピアがデフォルトに

今日も毎週末恒例のファーマーズマーケットに行ってきました。もうなくなるなと懸念していたお米も無事ゲットでき、他にもスーパーでは品薄の食材を手に入れることができ、よかったなと。

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ファーマーズマーケットへはいつも原宿の駅を降りて国連大学の前の会場まで表参道を歩いて行っています。
休日の表参道は、普段に比べればまたまだ人は少ないけれど、ちゃんと街の活気はあるところにはあるんだなと感じました。

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ファーマーズマーケットでも同じようにことを感じたのですが、震災の影響による経済不安が囁かれたりもしますが、それはニュースの中や、オフィスの会議室の中の幻想じゃないかとも思えてきます。

僕自身、ちょっと意外だったんですが、地震の影響受けてAmazonのアフィリエイトも売れなくなるかな?と思ってたんですけど、むしろ、売れてるくらいなんですね。

そういうところだけ見ると、もしかすると地震で経済が縮小みたいな話って、需要の問題じゃなくて供給側が市場のニーズをわかってないからではないかと思えたりもします。単にいまの状況におけるウォンツに適した提案が供給側からできてないから景気が心配になるのであって、ウォンツ自体は変化しても量的にすくなくなっているわけではないんじゃないかと。そうなると、もはやそれは景気の問題ではなく、単純にマーケティングの問題です。

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昨年あたりの若者の嫌消費の話と同じです。若者は消費が嫌なんじゃなくて、古い消費のスタイルが嫌なだけ。ちゃんと新しい消費をしています。しかも、このあたり、いくらでもチャンスがある。それに気づかず、相変わらず古い提案をしてるだけのことです。

環境が変わったのに、いままでと同じものを売り物にしてたら売れないのは当たり前。マーケティングの基本です。

化けの皮が剥がれて、コラボ消費の21世紀へ

そんなことを感じつつ、シェアのビジネスについてレイチェル・ボッツマン&ルー・ロジャースの『シェア <共有>からビジネスを生みだす新戦略』を読みながら考えていたり。

過剰消費の20世紀には、信用履歴や広告、所有物によってその人が定義されたのに対し、コラボ消費の21世紀には、評判や属するコミュニティ、何にアクセスできるか、どうシェアするか、また何を手放すかが、人を定義するだろう。
レイチェル・ボッツマン&ルー・ロジャース『シェア <共有>からビジネスを生みだす新戦略』

そう。こんな文章の文脈をみると、いまの経済不安が市場のニーズの読み違えのように感じられるんです。
しかも、僕らは携帯電話も、電車も、電気もあてにならないことを体験的に知ったばかり。買い占めなんていう馬鹿げた行動である家庭には余剰があるのに、必要な人がスーパーに行くと買えないなんて状況も起こっています。
Twitterで見かけた話では、牛乳が店に並んでいないのは、中身の牛乳がないのではなく、パックを作る茨城の工場が休止中だからとか。それならリサイクル可能な牛乳瓶の時代のほうがマシだったし、なんならエコバッグをもっていくのと同じように家から容器をもって買いに行くスタイルでいいではないかと。

この震災で化けの皮が剥がれた、これまでの消費スタイルの無駄や馬鹿げた点はほかにもたくさんあるんじゃないでしょうか?

ピア・ツー・ピア取引の準備をしよう

もう10ヶ月近く毎週ファーマーズマーケットに行っているので、いろんな人から、いつもどうもと言ってもらえます。
三浦の農家の人、醤油やお味噌を扱う豆屋さん、最近見かけないので心配な贔屓のお米屋さん、そして、自分では飲まないけど、たまにワインを買うワインやさん。
たびたび買い物に出かける近所のスーパーではしたことがない会話がそこにはあるので楽しい。

そういう会話が生まれる可能性が高いのが、ソーシャルネットワーク上でピア・ツー・ピアで行われるシェアの消費スタイルでしょう。

今では、生産者と消費者、売り手と買い手、貸し手と借り手、またご近所同士を効率よく結ぶピア・ツー・ピア取引の巨大な市場が存在する。オンラインの取引は、かつての村での対面取引で結ばれる強い絆に似ているが、その規模はもっと巨大で限りない。言いかえれば、テクノロジーが、古いかたちの「信頼」を新しいカタチに変えているのだ。
レイチェル・ボッツマン&ルー・ロジャース『シェア <共有>からビジネスを生みだす新戦略』

いまTwitterやFacebookなどのソーシャルネットワークで行われている会話と同じか、それ以上の会話が、ソーシャルネットワークを介したシェアの取引では行われる可能性があります。

上に引用した文章のあとには、先日も引用した、ソーシャル部屋レンタル仲介サービスのairbnb.comAirbnbの紹介はこちら)の創業者のひとりの「新しい動きが現状を変えつつある。空間やモノであれ、技術やサービスであれ、何かを取引するなら、その手段としてP2Pがデフォルトになるだろう」ということばが続きます。

ピア・ツー・ピアがデフォルトになったとき、いまのように組織の陰に隠れて個人が匿名で過ごすようなことでは取引は成り立ちません。
Facebookが実名主義なんてのは、そのことに比べれば小さな話で、過剰な秘密主義や個人情報保護なんて話も無意味になるでしょう。
もちろん、他人が発信する情報に常に受け身で、いいね!やRTしかできないんじゃ取引に参加することさえできないのではないかと思います。

そんなライフスタイルの変化がこれから意外と早いスピードで訪れるような気がします。そのときに乗り遅れないよう準備をしておいても無駄ではないのではないでしょうか?



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タグ:シェア P2P
posted by HIROKI tanahashi at 22:08| 生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする