企業のWebマスターのための「せめこれ2」

おとといの夜に書いた「企業のWebマスターのための「せめてこれだけは使っておこう」」は、予想外の皆さんにはてなブックマークdel.icio.usにブックマークしていただき、びっくりしています。
たくさんの方に読んでいていただき、そして、そのことでいろいろ学ぶことができたので、感謝しています。

あのエントリーでは書ききれなかった部分もありましたし、皆さんにブックマークしていただいたことで、このブログのアクセス数などにどれだけ影響があったかもお伝えしておくのもいいかと思ったので、企業のWebマスターのための「せめこれ2」と題して、すこしまとめてみようと思います。

「せめこれ」を書いた理由

自分が仕事でおつきあいをさせていただいているお客様でも、ああいう形で困っているWebマスター、Web担当者さんが多いのですが、でも、困ってるだけで自分で勉強しようとしない、あるいは、勉強の方向が技術よりの話(SEOだとか、Web標準だとか)になってしまいがちだなと思って書いたエントリーでした。
あそこに挙げたツールなどがすべてではないと思っています。やり方は他にはたくさんあると思っています。そうした情報は他のブロガーの皆さんもたくさん紹介してくれています。
ですので、やり方までは強制しようとは思いません。
使える情報なんて山ほどあるのです。
だからこそ大切なのは、あなた自身がまず体験してみて、他人の情報を頭で知ることではなく、あなた自身の行動によって身体で理解できるようになることだと思っています。

あそこでもすこし書いたように、会社からは「Webの効果的な活用を考えるように」といったミッションは与えられるものの、もちろん、「じゃあ、どうやって」という方法は上は教えてくれません。
困って業者に相談しても、技術的なサポートや一般的な意味での情報の整理の仕方などは教えてくれても、肝心の「自分の会社に合ったWebの活用法」については、「お客さんはどうしたいのですか?」と逆に質問される有様で、回答はくれません。

なぜ、そうなのか?
それは先日も書いたとおり、その答えを見つけるのがWebマスターであるあなたの仕事だからです。
上役にはもっと別のミッションがありますし、業者はWebのことはよく知っていても、あなたの会社のお客さんのことはわからないのですから。

だから、あなた自身が自分の会社のお客さんのことを知り、かつ、そういったお客さんがWebを使う場合、どんな使い方をし、何を求めているのかを、あなた自身が体験的に理解することが何よりも必要です、ということを思って書いたのが、あのエントリーでした。

ソーシャルブックマークの影響度

あのエントリーでブログを書くこと、そして、ソーシャルブックマークを使ってもいることをおすすめした理由をわかっていただくためにも、『ちよろず。』さんの「はてなブックマークのトップに載ると、どれくらいのアクセスが来るかを晒してみる」に倣って、私も「せめこれ」のエントリーに関するはてなブックマークなどのアクセス数その他への影響を晒してみようと思います。

下は、6月10日午前4時頃のはてなブックマークの人気エントリーのキャプチャです。
現時点(午後1時頃)では、ブックマーク数はもうすこし伸びていて、289users(現在のブックマーク状況)となっています。

人気エントリー

また、人気エントリーは、上記のはてなブックマークのトップページに紹介されているだけでなく、はてな全体のトップページでも紹介されます。

また、その情報は下のqooqle newsのようなまとめ系ニュースサイトでも紹介されることになります。

qooqle news

同様に、おなじソーシャルブックマークであるdel.icio.usでも、はてなブックマークの人気エントリーに相当する"popular"という機能があり、それが以下のような形で示されます(アクセスログのリファラーからここからのアクセスがあったことは確認できましたが、残念ながら自分で確認したときにはすでに掲載なしでした)。

del.icio.us

そして、はてなブックマークとqooqle news同様の関係がdeli.icio.usとPOPURL.comとの関係にも見られます(同じくキャプチャ時掲載なし)。

popurls

結果、上記のようなソーシャルブックマークおよびその情報を掲載するまとめ系ニュースサイトから、以下のようなアクセス数がありました。


参照元6/9のアクセス数
http://www.hatena.ne.jp/1,049
http://b.hatena.ne.jp/616
http://b.hatena.ne.jp/hotentry333
http://del.icio.us/popular/68
http://news.qooqle.jp/54
http://b.hatena.ne.jp/hotentry52
※他にもはてなブックマークの注目エントリーなどからのアクセス数もありましたが、ここでは除外しています。

結果として、当ブログ全体のアクセス数も、以下のグラフに数字としてあらわれているように、通常の日に比べて大幅にアクセス数が増加するという形となりました。

アクセス数グラフ

訪問者にして約5倍の数字となっていますが、その伸びた数のほとんどが「企業のWebマスターのための「せめてこれだけは使っておこう」」へのアクセスであり、10,000強のページビューのうち、約4,600ページビューが先のエントリーへのアクセスとなっていました。

RSSリーダー登録数への影響

あるブログのエントリーが上記のような形で、ありがたいことに多くの人に見ていただけた場合、その影響は単に一時的なアクセス数の増加という形で出るだけでなく、もう1つRSSリーダー登録数の増加という形でもあらわれます。

以下は、livedoor Reader注目度ランキングの6/10午前4時頃のキャプチャ画像です。

livedoor Readerの注目度ランキング

上にあるように、livedoor Readerをご利用の方に、当ブログのRSSを登録していただいたのをはじめ、他のRSSリーダーの登録数を調べてみても、feedpathを除いて、軒並み登録者数が増えていました。

RSSリーダー6/9~6/10にかけての登録者数推移
livedoor Reader92 ⇒ 106
Bloglines66 ⇒ 71
feedpath76 ⇒ 77
はてなRSS32 ⇒ 39

こうしたRSS登録者数はもちろん、日々、きちんとブログを書き続けていけば増えてきます。
今回のようにとても多くの方にブックマークしてもらえない場合でも、10人くらいのブックマークがある時には1人や2人、RSS登録者が増えたりします。
それ以外にも検索エンジン経由で当ブログを訪れてくれる方もいらっしゃるのが、アクセスログ解析からわかるので、そうした方がRSS登録を行ってくれることもあるようで、きちんとブログを書いてさえいれば、徐々に読んでいただける人の数は増えてくるということを私は実感しています。

そうした日々の継続的改善の上に、今回のように幸運にもヒットエントリーに恵まれると、その数が一気に伸びたりすることもあるのです。

なぜブログを書くことをおすすめするか

私が、企業でWebマスターをやられている方や、Web関連業務を担当されている方に、ブログを書くことをおすすめするのは、まさにこうした数字の変化を実感していただきたいからです。

おそらく、そうした方は会社から「Webのアクセス数を増やすように」とか「アクセス数を増やして、見込み客の獲得につながる問合せを増やせ」だとかいったミッションを命じられていることかと思います。
単にアクセス数の数字を増やすだけなら、良質なSEO業者に依頼すれば、期待通り増やしてくれると思います。
しかし、それで本来の「Webを活用せよ」というミッションまでクリアできるかというと疑問が残ります。

Web2.0で変わるマーケティングと情報社会(前編)」では以下のように書かせていただきました。

なにかとSEOやリスティング広告が話題となりますが、それは「今そこそこ売れている」ものを、「今よりもうすこし/もっと売れる」ようにするといった効率化の問題であり、それ自体はいまだ満たされない顧客の欲求を新たに埋めることでもないですし、リピート購入を促進することにだってつながりません。
当然、マーケティング的な視点で総売上を増やそうと思えば、その要因を因数分解して、
  • 顧客の数を増やす
  • 購入頻度を増やす
  • 1回あたりの購入個数を増やす
  • より高い商品を買ってもらう
といった各要素の掛け算としてとらえることで、最大の効率化を目指すことができるわけです。
その場合、SEOやリスティング広告で可能なのは、その1要素である「顧客の数を増やす」ことだけです。
言い換えると、SEOやリスティング広告では「新規ユーザー」の数は増やせても「リピートユーザー」の数は増やせません。

先のソーシャルブックマークの影響とRSSリーダー登録者数の影響を考えてみてください。
おそらく前者だけの影響なら、1回の幸運で2、3日アクセス数が増えるだけで、嬉しさもごく短期間で終わってしまいます。
しかし、それがリポート訪問につながるRSS登録者の増加にもつながるなら、話は違います。
Webのことはあまりわからなくても、企業でマーケティングなどに関わっている方なら、新規顧客の獲得と同時に、既存顧客の維持がどれほど重要な意味をもつものかはご存知のはずです。
Webにおける新規ユーザーの獲得とリピートユーザーの維持もそれとおなじ話です。

ですので、私はWebの構築、運用を考える際には「メディアとコンテンツ」でも紹介した下図のように、他のサイトやブログなどを介して、ユーザーとのつながりをつくり、関係を維持していけるような継続的な情報発信、継続的な改善を行うPDCAサイクルが大事だと思っています。

media_contents.jpg

そして、個人でもある企業のWebマスターの方々が、こうしたPDCAサイクルを自身の会社の中でまわすより先に、まず手っ取り早くまわし、かつ、その効果を体感できるのが、ブログを毎日書くことではないかと思うのです。
そして、ブログを書きながら、かつ、先のエントリーで紹介させていただいたツールで、まわりの状況も把握しながら、自分のブログを中心としたWebのネットワークの中での動きを感じてもらうことが、自分が会社のWebサイトをどのように改善し、活かしていくかのヒントを得る近道になるであろうと思っています。

いろいろ新しい技術や、新しいWebサービスも日々登場してきていますが、大事なことはそれらの道具に使われないよう、まずWebの中で起こっている基本的な動きを自分で正しく体感できるようになることではないでしょうか。

関連エントリー

 


この記事へのコメント

  • ナオ

    アクセスアップ

    突然のコメント失礼致します。
    アクセスアップというキーワードで検索していたら、
    このブログにたどり着きました。
    アクセスアップは意外と難しいと感じているのですが、
    アクセスアップこそ意外と簡単だと感じるようになりました。

    よろしければ、遊びにきてください。

    また、おじゃましますがよろしくお願いします。

    http://skaup.seesaa.net/
    2007年04月21日 21:44

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  • hatena ブックマーク用のタグを生成機能
  • Excerpt: DESIGN IT! w/LOVE 「企業のWebマスターのための「せめこれ2」」 で、ブログエントリがはてなブックマークなどのソーシャルブックマークに登録されたときの影響のことが書かれています..
  • Weblog: エースプログラマの uki-uki 日記
  • Tracked: 2006-06-11 08:37