Web/ブログを使った企業理解の促進/企業ブランドの形成

去年の11月からはじめた、このブログももうすぐ7ヶ月になろうとしています。
はじめはなんとなく書いていたのですが、今年に入ってから、ちょっと真面目に更新するようになりました。

まぁ、いつも仕事で「Webはプル型のマーケティングツールですので、ユーザーに価値を感じてもらえる情報をきちんと継続的に提供し続けていれば、自然と効果はでるものですよ」といっているが、それはこのブログでもある程度、実証できていると感じています。

構築はDMAIC、運用はPDCA

上の根拠としては、
  • 情報の構造化、見栄え、振る舞いを、(X)HTML+CSS+JavaScript(Ajax含む)でそれぞれ適切に定義するWeb標準準拠を行う形でWebサイトを設計~実装すれば、各種ブラウザをはじめ検索ロボットなどにもreadableなサイトになる(ちなみに、この関連の話をまとめた会社の資料が、さっき見たらはてブの人気エントリーになってました)
  • 無理なSEO対策を行わなくとも、上記のWeb標準準拠が基盤にあり、かつ、RSSによる更新通知、ユーザーが価値を感じてくれる情報を可能な限り定期的に配信し続けるということを続ければ、SEOの効果もRSS登録ユーザーも増え、新規訪問者/リピート訪問者もともに継続的な形で増加させることができる
  • さらに訪問ユーザーの行動分析をアクセスログ解析によって把握しながら、実行した施策の評価や見直しを行いつつ、競合サイトの動向なども随時チェックしながら、運用計画をコントロールすればユーザーとの距離を縮める動きも可能になる
ということがあります。

ようするに、構築時はDMAICの手法を使い、現状とあるべき姿のギャップを分析し、ゴールを定義した上でそれに至る戦略をたて、そのためのサイトを上記の考えに基づき、設計~構築。
構築後は、ユーザーの反応を見ながら内容などのコントロールを行いつつ、いわゆるPDCAサイクルで継続的に情報の発信を行う。
この2つがあれば、リスティング広告などにそれほどお金を使わなくても、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月というステップで、サイトのマーケティング効果をあげることはできます。

このブログの更新を通じて感じたこと

まぁ、自分でいつも言ってることもあり、このサイトでもおんなじ考えで、ひたすら地味にエントリーの更新を行ってきたのですが、約7ヶ月経過してようやく、平日で1つでもエントリーを更新すれば600~700人くらいのユニーク訪問者が数えられるようになってきましたし、その数字もエントリーで10users以上のブックマークがあれば、800~1000くらいにはなるようになってきました。
RSSの登録者数も、livedoorReader、Bloglines、feedpathなどでそれぞれ60~80くらいの方に登録してもらえるというありがたい形となっています。
その上、なんといっても、このブログを通じて知り合えた方がいるというのが、やっぱりブログを続けていてよかったなと思うところです。

個人ブログで別に他に露出があるわけでもなく、ここまでもってこれたのはまぁボチボチかなと思ってます。
ようするに、特にプッシュ型の施策をうったわけでもなく、リスティング広告も使っているわけでもなく、もちろん、僕個人の名前にネームバリュー/ブランドがあるわけでもなく、ただ、ひたすらエントリーを増やし続けているだけでも、7ヶ月でこれだけの数字になるのですから、このブログに足りないそれらをもっている企業サイトであれば、もっと大きな数字をつくりだし、それなりのマーケティング効果を出すことも、マス・マーケティングなどに力を入れられないB2B企業や、B2Cでもそれほど大企業でない限り可能なはずです。

まだまだ理解されないWebのマーケティング力

でも、実際にはなかなかそういうことがまだまだ理解されなかったりするのが現状です。

SEOにしても根本的なWebサイトのつくりや掲載される情報がユーザーにとって価値あるものかというところより、安易にスパムまがいのSEOチューニングに走ってしまったり、必要以上にリスティング広告に予算を費やしたり、僕らからみると、サイトへのアクセス数を増やすことでなく最終的なマーケティング効果(購入なりリードユーザー獲得など)まで含めれば、決してコストパフォーマンスが高いと思えない施策に走ってしまうのは、正直、残念な気がします。
マーケティングにとって大事なことは、アテンションをひきつけることと同時に、企業やブランドに対する理解を深めることだったり、興味や信頼を増大させることだったりしますので、やはり、3ヶ月~9ヶ月くらいのちょっと長い目で継続的な改善を行っていく、こうしたWebならではのマーケティング手法もじっくり腰をおしつけてやってみてはどうかと思うのです。

Webがもっているマーケティング・パフォーマンスは、先に書いたことをきちんと行えば、もっともっと高くなるはずだし、ブログやRSSなどをうまくもちいて、より企業理解、企業ブランドの構築につながるようなコミュニケーションを継続的な情報発信、アクセスログ解析を中心とした施策の効果測定をPDCAサイクルにもとづき、まわしていけば、十分に納得できる効果を得られるはずです。

ちょっと、このブログにはめずらしい内容のエントリーになりましたが、本当にこれはこのブログを自分で続けてみて、あらためて感じた実感だったりします。
普段、このブログでは言いたいこと言ってるばかりですが、これでもWeb制作会社勤務として、Webの作り手の立場として、Webを単なるマーケティングツールという目でみる以上に、自分たちがつくってるものっていう愛の視線もあったりもするわけです。
まぁ、このブログのタイトルそのものがそういう思いでつけられてたりもするわけですが。

というわけで、今日はいろいろ考えるところもあって、ちょっといつもと違う雰囲気でお送りしてみました。

  

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