「トラックバック」あらため、「この記事に言及した情報へのリンク」に変更

トラックバック 情報は天下の回りもの」のエントリーで、このブログのトラックバックの削除方針について書きました。
今回は、さらにトラックバックについて考えたことをまとめたいと思います。

Webのネットワークの構造化のための集団協力

このブログに対するトラックバックスパムや、どうみても自分のブログへのアクセスを増やしたいだけじゃないだろうか?と思える、このブログへのバックリンクのないトラックバックを減らせればと思ったのはもちろんですが、あらためてトラックバックは日々、たくさんの情報であふれかえるネットの世界で、情報閲覧者が快適に関連する情報間をリンクをたどって、ネットサーフィンが可能なようにするための、集団によるWebのネットワークの構造化の試みだと理解しています。
そもそもWebのネットワークというのは、非可逆的な方向性をもったリンクによって情報をつなぐことしかできないという欠点をもっています。
アルバート=ラズロ・バラバシが『新ネットワーク思考―世界のしくみを読み解く』で書いているように、Webのネットワークではハイパーリンクという「ナビゲーションする向き」が決まったリンク特性により、ほっておけば「ウェブが単一の均質なネットワークにならず、4つの大陸に分裂することである。そして大陸ごとにナビゲートしなければならないのである」という状況に陥ってしまいます。
バラバシのいう4つの大陸とは、

  • 中央大陸:この大陸内のノードは互いに連結された経路をもつ
  • IN大陸:IN大陸からは中央大陸に行けるが、そこから再びIN大陸には戻れない
  • OUT大陸:中央大陸から行くことはできるが、いったん中央大陸から出たら二度と戻れない
  • 島および半島:相互リンクしあうページの孤立したグループで、中央大陸とは切り離されていて、そこに行くこともそこから来ることもできない

の4つです。

やっかいなOUT大陸ブログ

やっかいなのは「OUT大陸に住むのは企業のWebサイトで、そこに入るのは容易だが、いったん入れば出る道はない」という傾向を示すサイトおよびブログが多々存在することです。
トラックバック先のブログへのバックリンクのないエントリーは、まさにこの厄介なOUT大陸を無闇に生成する行為に手を貸しているという以外の何者でもありません。

それが単に自分のブログのアクセス数を稼ぎたい、あるいは、自分の記事だけを見てもらいたいという利己的な欲求に基づき、行っている行為であれば、ぜひあらためてもらいたいと思うのです。
これは単にこのブログへのトラックバックスパムなどを減らすこと以上に、ブロガー同士が気持ちよくトラックバックを張り合ったり、お互いの記事への意見や感想を述べられるようにという願いから、そう強く思ったりします。
特に知り合いのブログにそういう類いのトラックバックが数多くはられていたりするのを見るときが、一番、そういう思いを強くする瞬間だったりします。

正しいトラックバック

ブログとは?の「トラックバックスパムとは?(正しいトラックバックの例)」に、まさに「正しいトラックバック」の手順が明記されています。
  1. あなたのブログで記事を作成(手動)
  2. 記事の中に、先方のブログをリンク(手動)
  3. あなたの記事に、先方のブログの「トラックバックURL」をコピーして保存(手動先方のブログに、トラックバックの通知を送信(自動)
  4. 先方のブログの記事の「トラックバックコーナー」に、あなたの記事を掲載(自動)
※文中の矢印の削除および強調は、筆者

この手順の2番目にあるように、自分の「記事の中に、先方のブログをリンク」するのが、正しいトラックバックの使い方であり、そうすることでトラックバック本来の用途である、ブロガー同士の記事での言及を通じたコミュニケーション、双方のブログ閲覧者へ関連する情報へのアクセス手段の提供が可能になるのだと思います。

トラックバックという名称をあらためる

とはいえ、そもそも「トラックバック」という機能名がわかりにくということも、それが正しく使われない要因なのだろうとも思ったりします。
そんなこともあり、このブログでは、先ほど「トラックバック」という表記をあらため、「この記事に言及した情報へのリンク」に変更しました。
この変更は、ここまで述べたようなトラックバックの正しい使い方を広く普及したいという意図も含んでいます。
「トラックバックの正しい使い方」キャンペーンみたいなものだと思っていますので、それこそ、「この記事に言及した情報へのリンク」をどんどん生成して、ご意見を述べていただければありがたいと思っています。



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