いろいろ書かれていますが、軒並み評価を落としているといえそうですね。
「アレは僕のDOBのパクリですね。でも、DOBも元ネタはミッキーマウスですから偉そうなこといえませんね、わはは」くらいのこと言えば、今まで自分がやってきたことと筋を通せたかもしれないのに。
それがポップアートの精神じゃないの?
この2つのケースは当事者間の間で決着したのだが、両氏のような著名で社会的に影響力の大きい人だからこそ、自分の要求を通すことができたのではないかと思う。当事者間での決着では、力関係や社会的影響力などによって決着内容は大きく変わってくる。
何かむしろ訴えて金取ったことで、むしろアートであることを自ら否定してしまったような気がした。これは、ミッキーマウスとか、キティーちゃんとかドラえもんと同列の(特に意味性、意図性のない)キャラクター商品なんだ!、と高らかに宣言したのではないだろうか?
問題となった「マウスくん」は、明らかに、村上氏のDOBではなくミッキーマウスを「参照」したと目されるのだから、もし村上氏がこの点につき十分な説明をしないのであれば、「ミッキーマウスとそっくりなものを拵えた身分で何を偉そうに言っているのか」という印象を免れない。
がんばれマウスくん。
「エンジェル ブルー」「マウス君」や「ウッキー君」、全て村上隆プロデュースだと思ってた。どこからが違うの?全部違うの?
村上さんが、ヴィトンのデザインとか手がけているらしいので
「俺、有名だし、真似されて当然」
と思うかもしれないけど・・・。
大人向けのキャラクターだったら、真似するかもしれないけど
子供向けのキャラクターに真似したいと思います?
今後も様々な声が聞こえてくるのだろうが、実は意外と反響も少ないなという意味で、あれだけルイ・ヴィトンや六本木ヒルズ、今では『ブス恋』のキャラクター・デザインで話題になっているとはいえ、正直いって思ったほどの反響はない。そもそもの注目度が低いし、アートや村上隆に世間はそれほど興味をもっていないんだなというのをあらためて感じたりもした。
確かにその点、村上氏の「アートの社会的評価や理解度は低い」という評価もあながち間違っているとはいえない。
しかし、今回のことで、こうした反応が出ることを村上氏は予測していたのだろうか?
それとも「アートの社会的評価や理解度は低い」日本のユーザー(特にインターネット・ユーザー)の考えなど、気にも留めていないというのだろうか?
「私は、これからもそのために精力を注ぎ続けていきます」という村上氏自身の言葉が空しく響いてしまいます。
数千万円ともいわれる和訳金の代償はあまりに高すぎたんじゃありませんか?
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この記事へのコメント
トンデモ
「時代の最先端」は時代の一部でしかないですから、一部の人の間で話題になっていも、ほとんどの人は無関心なのは当然といえば当然。
ちなみに村上氏が最先端だと思ったことは一度もありませんが・・・(^.^)
gitanez
> 「時代の最先端」は時代の一部でしかないですから、一部の人の間で話題になっていも、ほとんどの人は無関心なのは当然といえば当然。
はい。そのとおりですね。
どんなビジネスにだって、ターゲットというものがありますし、アートというビジネスにおいてはほとんどの人はそのターゲットの外にいます。
ただし、海外では日本人が想像する以上に、アートビジネスの範囲は広いのも確かで、アートの見本市(見本市という文化自体、日本では馴染みないですが、時計のバーゼル見本市なんかがその1つ)は日本では考えられないほどの人が集まる現実があります。
村上隆の影響はそこに限定して語るなら、単に日本人アーティストという限定をはずして、世界レベルでのアートの文脈においても最高峰にあるのは事実です。
そこではまぎれもなく「最先端」だったりするんですよね。
とはいえ、それはトンデモさんがおっしゃるとおり、「ほとんどの人」にはまったく無関係の話なのは確かだと思います。
B2Bのビジネスモデルの話が一般消費者にはあんまり関係ないのと同じことですね。