Web関係者の中でのWeb2.0デバイド

激しく同意する。

コンサルとか経営者の雄弁なブログのほうがまだ面白いのは言うまでもなく、同じ技術者でもWEBに携わるSEやプログラマなんかの方がずっと面白い。まあ、面白いというのは主観なわけですが、影響力や人気という点でもWEBデザイナーのブログってやはり希薄というか陳腐というか。

という意見には前半(コンサルとか経営者の~)はともかく、後半は激しく同意である。

加えて、Webデザイナーより、さらに悪いのはWebディレクターではないかと思う。
さらに下記の意見にも、+Webディレクターとしておきたい。

で、Web 2.0の話題とかに無関心でいられる人が多いというのもWEBデザイナーならではというか。
引用同上

とはいえ、WebデザイナーやWebディレクターの中にも上記の論にあてはまらない人はいる。
したがって、問題はその数が圧倒的に少ないということだ。

コンサルとか経営者との比率でいえば、そんなに少なくはない気がする。
しかし、「同じ技術者でもWEBに携わるSEやプログラマなんかの方」に比べれば、感覚的にも圧倒的に少ないし、何より、Web2.0とかブログって君たちの仕事の一部じゃない?っていう思いが強い。

そして、それが問題なのは何より、Web2.0とかブログって体験してみないとわからない部分が多いのだ。
例えば、それはいわゆる祭りだったり、あるエントリがはてブでたまたま人気エントリになったりした際のアクセスの集中だとか、amazonのアフィリエイトがどれだけ労力がいって、どうすると売り上げが上がるかとか。

貴方たちはそういうこと実感としてわかっているだろうか?
そして、もし貴方が知らないとしたら貴方が仕事で関わるクライアントをどれだけWeb2.0的な世界への入り口から遠ざけてしまっているのか、わかっているだろうか?
そう。ブログやRSSやAjaxなどを技術的にわかっているだけではダメなのだ。
Web2.0を実感していなくては。


もし「仕事が忙しくて書けない」と言い訳をする人がいたら、こう言いたい。

えっ、ブログを書くのも仕事ですよ!

って。

とりあえず、中島さんの職業は自己申告にてBloggerであることが判明しました。最近、事実上Blogを書くことが仕事の中核になっている人は増えてきている気がします。

上記の引用が感覚としてわからないなら、あなたはヤバイ

僕自身、明らかに仕事の一部はブログを書くことだといえると思うし、兼任ではあるものの職業Bloggerだと思う。
もちろん、それはこのブログだけでなく、会社のほうのブログも含めてのことだけど、ブログを書き続けたことが、ようやくそれ以外の仕事にも好影響をおよぼすようになった。
確実にそうした好影響はブログを書き続けること以外では到達し得なかっただろうと断言できる。

だから、仕事が忙しいというのはブログを書かない理由になりえないと思う。
そして、たとえ書いていたとしても「希薄」だったり「陳腐」だったりすれば意味はない。
僕自身、会社のブログだけでなく、このブログも同時に書き始めて「希薄」だったり「陳腐」だったりすることがどれほど無意味かを思い知った。

こうした言葉を感覚的に理解できない人こそ、Web2.0で何が変わるのかを理解できない人なのだろう。
そして、それがWebを仕事にしている人なら、問題は自分だけにはとどまらない。
自分がWeb2.0を感じられていないことでクライアントに対してもきちんとした説明をできないはずだから。

昔、デジタル・デバイドなんて言葉があったが、今のWeb1.0なWeb関係者とWeb2.0なWeb関係者の格差はそれ以上に大きいはずだ。

今からでも遅くない。
今日からブログを書くことを激しくおすすめする。

気合いれてけ!

関連エントリー


この記事へのコメント

  • いちる

    ああなんだか胸のつかえがとれた気がしました。
    僕はWebディレクターというか企画屋で、かつ趣味としてもパソコン通信の時代からネットコミュニティにどっぷり(正確にはFirst Classクライアントの頃から)で、ブログもたぶんご存知の通りなのですが、ディレクションやコンサルをしていて、なんか、
    「今オレ、すごくいいこと言ったのに、あまり向こうはピンときてないみたい」
    ということが時々あるんですよね。
    それは、今までは僕の何かが悪い(僕が間違ってるか、伝え方が下手だったか)と思ってたのですが、確かに「体験してないとわからない」部分があるかもしれない、と、この記事を読んで思いました。
    でも「体験してないとわかんないからこの件に関して共有は不可」とあきらめる気は毛頭ないのですが。
    2006年04月23日 12:43
  • gitanez

    >いちるさん、

    コメントありがとうございます。
    僕もコメントいただけ、よりすっきりしました。

    > でも「体験してないとわかんないからこの件に関して共有は不可」とあきらめる気は毛頭ないのですが。

    同感です。
    あきらめる気はまったくないので、このエントリーを書いたわけですし。
    どこに限界があるかを知ると、限界って超える方策が見つかるのかななんて思ってます。
    2006年04月23日 14:14

この記事へのトラックバック

  • 情報社会学追説:私たちはなぜ語るのか
  • Excerpt: さる信頼の置ける筋から公文俊平氏の<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/475710135X/swsmemo-22">『情報社会学序説―ラストモダンの時代を生きる』</a>のお勧めがあり、当たりの予感があったので、手にとってみることとした。また、ウェブでも<a href="http://www.ni.tama.ac.jp/shumpei/LastModern_Common/">内容が公開</a>されている。 ぼんやりと..
  • Weblog: 渡辺聡・情報化社会の航海図
  • Tracked: 2006-04-21 19:55
  • Web関係者の中でのWeb2.0デバイド : DESIGN IT! w/LOVE
  • Excerpt: こんな記事を見つけました。 Web関係者の中でのWeb2.0デバイド : DESIGN IT! w/LOVE: 僕自身、明らかに仕事の一部はブログを書くことだといえると思うし、兼任ではあるものの職業B..
  • Weblog: 光の射す方、そしてその先へ
  • Tracked: 2006-04-22 00:43
  • 「 Web職人 」 ≠ 「 クリエーター 」
  • Excerpt: ども。 仕事中にRSSリーダーを眺めていたら、ジェット☆ダイスケさんのブログ 「 ブログとWEBデザイナーは相反する関係なのかも 」 が目にとまる。 { WEBデザイナーのブログって影響力のあ..
  • Weblog: WEBデザインに優れたサイトのリンク集 ≪ DesignLinkDatabase | デザインリンクデータベース ≫
  • Tracked: 2006-04-25 00:03
  • 不動産業Web2.0への道/パラダイムシフトが大転換
  • Excerpt: パラダイムシフトの大転換が始まりました。 〔3つのガイド〕を送ります。 ------------------------------------------------------------..
  • Weblog: Blog☆『不動産業戦略e-REVIEW』   編集長 不動産ブログ日記
  • Tracked: 2006-06-10 08:51
  • そこんとこ夜露死苦
  • Excerpt: ブログを始めて3ヶ月が過ぎ エントリ作りがすっかり仕事つか生活の一部になってます。 最近の僕、サイト管理人といえば寝てもさめてもブログのネタ探し。 「ネタ、何か無い?」とか「それ自分で考えた..
  • Weblog: アーティストで選べるお花屋さん【kadan.ne.jp】のブログ
  • Tracked: 2006-09-06 12:25
  • 「Web関係者の中でのWeb2.0デバイド」を読んで
  • Excerpt: Webディレクターにだけではないんだけど、「DESIGN IT! w/LOVE」さんの「Web関係者の中でのWeb2.0デバイド」というエントリーで
  • Weblog: WEBディレクションやってます blog
  • Tracked: 2006-09-09 16:48
  • [Web]Web1.0とWeb2.0の格差
  • Excerpt: それは、Webを本業にする人以外でも広がっている格差なのだと思う。 Web関係者の中でのWeb2.0デバイド:DESIGN IT! w/LOVE Web2.0とかブログって体験してみないとわからない..
  • Weblog: TRANS
  • Tracked: 2006-09-10 17:36