Webマーケティング10.0

いまだに(つまり『ウェブ進化論』以降もという意味で)Web2.0以降の変化に疑問をもっている人は、以下の文章を噛み締めるといい。

将来には、コンピュータのメモリが小さく安価になって、原子や、もしかしたら原子核の大きさにまで到達するかもしれない。また、信号の伝達方式が電気から光へと移行することで、情報を送信できる周波数やチャンネルの範囲、すなわち「帯域幅」が広がり続けるはずだ。そして、量子コンピュータといった革新的な装置の力によって、計算処理量は加速度的に増大するだろう。こうして、我々を取り囲む情報の雲は、遠くが見通せないほどに厚くなることだろう。
ハンス・クリスチャン・フォン=バイヤー 『量子が変える情報の宇宙』より


ムーアの法則はいまも有効どころか、その指数関数的増加はその性質にあらわれているとおり、むしろ、ますます脅威となっている。
指数関数的な増加とは現在の値がそれ以前のすべての値の合計よりも常に大きくなるような増加、つまり、16は1+2+4+8よりも大きく、1028は1+2+4+8+16+32+64+128+256+512よりも大きいのだ。

じゃあ、80億以上のURLで構成されるGoogleのインデックスが指数関数的に増加したらどうなる?

SEO?(鼻で笑うね)
マスマーケティング(WHAT?)
コメント、トラックバックがついてます(だから、何?)

本気でマーケティングだとか、ブランディングだとか考えているのなら、社内調整やネゴシエーションに時間を費やしているヒマがあったら、一文字でも多く情報を発信するべきだろう。

コードが書けない?
(それはいままで業者に書いてもらってたから・・・)
SO WHAT?
じゃあ、今から学べばいいじゃん。

集合知に対する疑念だとか、ブログ世界の理不尽な未成熟さだとかはもう論外だとして、ロングテールの法則だとか、SMOだとかもあやしいんじゃないだろうか?
小さくなるのはコンピュータのメモリだけじゃなく、情報自体もHTMLや企業や個人から解放されて、より自由で、情報同士が緊密なネットワークを形成する時代になるんじゃないだろうか?

ビジネスそのものが変わるし、経済も変わる。
当然、人の生き方も変わるし、常識も変わる。
その時代にマーケティングって必要?
マーケティングやってる貴方や僕は必要にしてもらえるの?


そういう変化を前に、僕らはどんな準備をしておけばよいのだろう?

もちろん、変化はいきなり起こるのではなく(一足飛びに10.0になどならない)、
小さな変化の積み重ねが大きな変化につながる(まずは2.0をマスターすることだ)。

でも、すくなくとも情報の増加のほうは2020年まで待ったなしだ。
僕たちはもう一度、「情報とは何か?」を問い直してみるべきかもしれない。


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