不確実な未来を考えるとき、経営陣みんなの意見のほうがいちばん賢い経営者個人の判断を打ち負かす。スコーピオン号探索の際のジョン・クレーブンの作業を考えてほしい。それぞれ異なる情報を持つ多様な個人からなる比較的少人数のグループが不確実な出来事について推測し、彼らの推測を集約すると完璧に近い判断が得られる。これ以上企業が望むことはあるだろうか。ジェームズ・スロウィッキー『「みんなの意見」は案外正しい』より
良いとこをとって悪いとこを淘汰する。
これが一番?
それで成功確率が増えるなら、何を迷うことがあるのか(実際には迷いはなく勘違いな自信が拒絶するのだろう)。
とはいえ、そうした多様な意見をもたらす組織作りは大変だ。
不確実な未来に対しては多様性があったほうがよいが、確実な目先のことに突き進む際にはどっと一気に動いたほうがよいだろうから。
そこには多様性は必要ない。
問題は何が確実で何が不確実かは思うほど明確ではない点だろう。
結局は常に意見の多様性は持ちながら、集団の意見が確定したら一気に行動を起こせるような、そんな体制が必要なんだろう。
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