私有から共有へ、と、Web2.0的議論に関する最近の気持ち悪さについて

CNETの渡辺聡のブログで、先日の「従業員はオープンソース化しないのか?」や「イントラネット2.0と「私有」ベースのビジネスモデル」などでメモ的に触れたイメージと似た(と僕が思う)内容が、よりうまく、かつ踏み込んだ形で展開されていたので、ちょっとご紹介。

会社経営でも、事業用必要な資産を囲い込まずに利用する場面が増えてるのではないかという話をしている。以前は見られなかった、コア人材やプロフェッショナルサービスなど、核となる役割が外部化されるケースが目につく。


詳しくは、渡辺さんのブログを読んでもらったほうがいいと思うが、確かに発想のきっかけは僕もWeb2.0だったわけだが、これはなんかWeb2.0に集約して考えなくてもいいかなって思いつつある。

まぁ、一連の流れではあるのだろうけど、"Web"ってついちゃうとたぶん、その言葉の響きがその影響範囲を狭く誤解させそうな気がしていやだなって思うようになってきた。

いい意味でも、悪い意味でも「ウェブ進化論」が認知されすぎていて、安易にギャップだ、キャズムだとかということで、ウェブとリアル、あるいは、若い人とそうでない人のあいだに線がひかれるのは、気持ち悪い。
そんな線なんてたぶん今まで意識しなくて、誰も注目してなかったのに、突然、妙な線引きがあたかも以前からそこにあったかのように語られるのはほんとうほんとうに気持ちが悪い。

だって、2.0なんて話題が持ち上がる前はそんな話はなかったわけですよ。
(もちろん、それ以前は2.0ほど、Webがあつかましくビジネスを変えるなんてことを言わなかったからであって、その消極的な態度はもういいでしょ的な発想が2.0にはあることも忘れちゃダメ)

なんかややこしいので、このあたりやめとくが、
ということもあって、ちょっと、こういう話をするときもWeb2.0的なところからは離れて、議論できるような戦術を組み立ててみたいなと感じている。

というのが今の心境でしょうか。

(といういながら、エントリーのカテゴリーは「Web2.0」です)

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