Web2.0に比べて、イントラネット2.0が進まない理由は、現在のほとんどの企業が「私有」ベースのビジネスモデルだからか。
なんて思ったのは、hndtykzさんのブログのエントリー「イントラネット2.0について思うこと」に対する返信を書いてみたから、
でも使う側の企業が積極的にそういう展開を受け入れるには相当な時間がかかるんじゃないかなあ。
それにWEB2.0は多数の人々、資源、サービスが、WEBというネットワーク上でシナジーを生み出すという点に(WEBをWEB2.0たらしめる)パワーがあるのではないでしょうか。
hndtykzさんが書いているように、Web2.0はいわゆる集合知の利用によってシナジーを生み出すことが1つのポイントになっている。
キーワード的には「ソーシャル」「共有」「フォークソノミー」なんかがそうですね。
で、上のエントリーのコメントにも書いたけど、最近思うのは、これまでのように「私有」(たとえば著作権とか)によってビジネスモデルを企業が組み立てている限り、「共有」への移行って進まないだろうなってこと。
個人でもそうで、売れるノウハウを共有する人と私有する人っている。
それは道具(イントラネット2.0的なツール)を導入すれば変わる場合とそうではなく、より深い意味で個人の評価体制がノウハウの私有を強いる場合では道具だけじゃなんともならない。
だから、いろんな意味でビジネスモデル自体の設計変更が必要になってくる。
でも、楽観的に考えるなら、梅田さんがオプティミズムという言葉で表現しているように、そうなるにはどう進めたらよいかを考えていけばいいんでしょう。
まあ、私有から共有への移行は、それなりに他人の既得権益をおびやかすことになるだろうから、そうやすやすとは進まないだろうけど、かといって指をくわえているだけでは、自然淘汰されるだけでしょう。
そう。突然変異をうまく利用しながら環境適応が必要な自然淘汰。
だから「ウェブ進化論」なんです。
あるいは、イノベーションのジレンマでしょうか?
ジタバタしても、遅かれ早かれ飲み込まれるってのは、歴史が語っているように思うんですけどね。
違うのかな?
参考エントリー:
・技術の時代、創造性の時代
・従業員はオープンソース化しないのか?
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