小鹿田焼の壺(左)と嶋田窯の甕(右)。

いままでは食器ばかりで大物にはあまり興味をもたなかったのだけれど、2月に先に小鹿田焼の壺を買って以来、民藝の大物の品の魅力にはまっている。
大きさはどれくらいかというと、ブーツと比べるとこれくらい。

ブーツの高さが10インチだから25センチくらい。それよりすこし高さがあるのが小鹿田焼の壺。嶋田窯の甕は蓋込みで24センチで、容量は2升。
打ち掛け、掛け流しの意匠が映える大物の魅力
大物の魅力は、なんといっても大胆な釉薬の打ち掛け、掛け流しが映えるということ。基本的に食器などのサイズでは、掛け流しという意匠は好きではないのだけれど、これくらいの大物になると、逆に魅力になる。
最初に小鹿田焼の壺を買ったときは、これよりももうすこしきれいな掛け流しの意匠のものに目がいったのだが、店の前で太陽光の下で照らして比べてみると、断然、こちらの黄色と緑の釉薬が混ざってしまったところもある大胆な意匠のほうが魅力的だった。

嶋田窯の甕ももともと嶋田窯の器がお気に入りなことと、やはり、この大胆かつ風情のある白と緑の釉薬の打ち掛けとどっしりとした円筒形の意匠が気に入って、何に使うかも考えずに購入。

さすがに大物の品をいくつも買おうとは思わないが、こうやって実際に手元においてみて、その魅力を知ることができたのはよい経験だと思う。
サイズが違えば、意匠はおなじであっても、まるで別物になりうるということもよくわかったし。
最後におまけに、先日の月曜日も休みに作った、空豆と釜揚げちりめんのご飯の写真を。

丸いマグロのテール焼きが乗っている黒い皿は、小鹿田焼ではめずらしい黒釉の皿。しかも、中央に上にのせた皿の高台のあとがないので、一番上で焼かれた上乗せの皿であることがわかる、希少な一品か、と。
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