進化論から見るGoogleの環境適応=戦略 2

進化論に「軍拡競争」という考え方がある。

例えば、それは捕食者と餌生物の関係に見られる。

捕食者が狩りに有利なよう足が早くなる方向に進化したとする。そうなると餌生物のほうも種の中でも足の早かったものが生き残り、その遺伝子をあとに残す率は高くなり、次第に種全体の足が早くなるよう進化する。
もちろん、逆でもいい。餌生物の足が早くなるので、捕食者も狩りに有利な足の早い個体がその遺伝子をあとに残すのに有利になると見てもよい。

最近のGoogleは、Yahoo!やマイクロソフトを相手に軍拡競争をするような動きが目立つ。

それはGoogleのメディア化の動きと重なる。当初から計画されていたものというより、自らが力を増したことによって変化した環境への適応のための動きのように見える。

Googleの遺伝子はすべてを自動化してセルフサービスにすることでロングテールを可能にするという方向で一貫性を持つ。上がる土俵は変わっても、手作業には頼らず、計算機の力で環境適応を目指している。新たな乗り物としてメディアを選んでも遺伝子レベルでは変わっていない。

それが吉と出るか凶と出るかはまだわからない。気になるのは動画検索をどうするかだ。
続く。



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