2009-07-26:藍染めをする

昨日、今日の二日間は、藍をつかった型染め体験をしてきました。

先週末以来(「2009-7-19:型絵染の団扇」、「2009-7-20:「型絵染の骨格 芹沢�_介の型紙」展」)、型染めに染まっているわけです。実際はずっと前から予約していたわけですし、自分でも家で藍染めのテーブルセンターなどを使っていて、ずっと関心をもっていたわけですけど。



体験させてもらった場所は川崎市の生田緑地内にある伝統工芸館。



昨日、日本民家園に行ったのも、実はそのついでだったんです。

最初に藍染めの工程を紹介するビデオを見せてもらい、そのあと、実際の型染めの作業にはいりました。

  • 型をつくる
  • 糊をおく
  • 染色する
  • 糊をおとして乾かす

大きく分けて、この4つの工程で型染めの作業を行いました。

型紙をつくる

最初の工程は、型染めなので、まずは型紙をつくるところからです。

今回は初心者向けのコースだったので、あらかじめ用意してもらった型のなかから自分で好きなものを選びます。
僕はこれを選びました。



この型をカーボン紙を使って、専用の洋型紙に写していきます。そして洋型紙に輪郭が移せたら、カッターナイフを使って型を彫っていきます。



はじめてなので、いちおカーボン紙でなぞった型の輪郭をなぞるようにしましたが、このカッターナイフで彫るという作業自体が、本当は絵を書いているようなものですね。
芹沢�_介さんが、下書きはあくまでおおよその雰囲気をみるもので、実際は彫るなかで絵をつくっていくといっている意味が、なんとなくですけど、そーだろうなと感じられました。

そんなことを思いながらも、結構、紙が厚いので時間がかかります。特に小さな丸などはうまく彫れなかったですね。これは何度もやって手を慣れさせる必要がありますね。
というわけで、全部彫り終わると、こんな感じです。

20090726d.jpg


糊をおく

次は彫った型紙をつかって、染める布に糊をおいていく作業をしました。

糊はもち米の粉とぬかでつくるそうです。この糊をヘラを使って布においていきます。
布のうえに型紙をのせ、そのうえからヘラで糊をのせる。粘着力があるので、型紙が浮いてしまったりするので注意が必要でした。
この糊をのせた部分が藍染めをする際にマスキングのはたらきをして、そこだけ白く残るわけです。

糊をのせおわった布は、こんな感じで乾燥させます。



もちろん、1回つくった型紙は何度も使えます。
糊をおきおわったあとは水で洗って干しておきます。



おなじ型を何度も繰り返し使う。
そう。だから「日本における生成の概念と「型と形」」で書いたような型が繰り返し形を生み出すことが可能になる。実際に自分でやってみて、これはあらためて強く感じたところです。

ここまでが昨日の作業でした。

染色する

そして、今日はいよいよ藍で染色する作業に。

藍はこんな藍ガメのなかに入っています。



この藍の溶液は、蓼藍という植物からつくるものです。
工芸館の庭にも植えてありました。



この緑の葉から、あの藍の色ができるんですよ。よくみると、確かに葉の傷ついた部分は青くなっていました。

昨日糊を塗って乾かしておいた布は、染色の前に一度水にさらします。
本当は染める前に大豆でつくった呉汁というものを塗っておくと、色が安定しやすいそうです。

そして、いよいよ布を藍ガメのなかに浸す。



カメから出した布は、最初はこんな感じの色なんです。あまりきれいじゃありません。



それが時間がたち空気に触れることで発色し、こうした藍色に変化します。



1回10分ほど浸けて、10分乾かす。これを3回繰り返しました。そうすることで、藍の色がだんだんと濃くなっていくのです。

糊をおとして乾かす

藍ガメに浸けては干すを3回繰り返したあとは、水のなかで糊をおとす作業をします。
糊がおちていくと、布の白い部分があらわれてきます。

そして、糊がおちたら天日で乾かす。



天気がよかったので、どんどん乾いていきます。

そして最終的にできたのが、コレ。



型紙から糊がはみだしている部分や、途中で糊がおちてしまった部分があって、あんまりきれいにはできてませんね。でも、はじめてだからこんなものか、と。
次は自分で描いた図案でやってみたいです。これは結構はまりそう。

というわけで、楽しく過ごせた週末の2日間でした。



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