そして、めでたくゲット。うん。かわいい。

いせ辰のざるかぶり犬
斜めからのショットも見せてみたり。
今日は備後屋で買いましたが、このざるかぶり犬、もともとは谷中に本店がある菊寿堂いせ辰という、江戸末期から続く江戸千代紙の版元がつくっています(もちろん昔は、いせ辰だけでなく、いろんなところでつくられていたんだと思います。なにせ、フォークトイですから)。
実は、ざるかぶりではない張り子の犬がいせ辰のマスコットキャラクター的にも使われていたりします。そちらの非ざるかぶりバージョンも備後屋に売っていました。
菊寿堂いせ辰:
http://www.tctv.ne.jp/miyakyo/tenpo/kikujudoIsetatsu/index.html
いせ辰では、千代紙だけでなく手ぬぐいや風呂敷も販売しています。
実は、ざるかぶり犬の下に敷いている小さなランチョンマットも、以前に、横浜の港が見える丘公園の近くのいせ辰・谷戸坂店で買ったものです。

この店の玄関にも、ざるかぶりではない、張り子の犬がいました。

ローマ時代エジプトの葬祭用装身具
さて今日は備後屋に行く前に、五反田のルーヴルDNPミュージアムラボに、ルーヴル美術館古代エジプト部門研究員であるロベルタ・コルトパッシさんによる講演「ローマ時代エジプトの葬祭用装身具」を聞きにいってきました。事前にほとんど知識もなく、聞きに行ったのですが、なかなか興味をそそる内容でした。
この講演は、現在、ルーヴルDNPミュージアムラボで開催されている展示「1800年前、エジプトに生きた女性たちの肖像」にあわせたもの。
当時のエジプトでは、死者の未来での復活を思い、死者はミイラ化して保存する葬祭の方法がとられていました。ただし、木材が少なく高価なエジプトで、ミイラを保存する容れ物として木材を用いたのは、ごく一部の裕福な層の葬祭のみだったそうです。
それ以外の層では、カルトナージュと呼ばれる亜麻布を貼り併せたものに包んで、その上に金箔や彩色を施したり、カルトナージュのうえにさらに漆喰を塗って髪の毛や装身具などのディテールを細かく表現できるようにしたものもあったといいます。
以下の画像や説明が参考になります。
→ ミイラの屍衣と胸甲面 – 古代エジプト美術 | ルーヴル美術館
ちなみに同時通訳の人も、カルトナージュって訳さずにいってたので、カルトナージュってなんだ?と思って調べてみたら、カルトナージュってフランスの伝統工芸なんですね。だから、当たり前のようにカルトナージュと訳さずいってたんですね。いまのカルトナージュは、亜麻布ではなく厚紙を重ねてつくるものみたいです。
Cartonnage(カルトナージュの歴史):
http://www.p75.jp/cartonnage.html
木材がなく、カルトナージュという技法を生み出したり、それに漆喰を塗ることで細密な加工をできるようにしたりという工夫がすでに紀元前1000年も前から行われていたというのが驚きでした。さらに木綿のなかったエジプトでは、亜麻布を使われていたというのも「FOLK TOYS NIPPON―にっぽんの郷土玩具」で書いたのとおなじ、地域の自然環境と生活文化の関係を想起させます。
葬祭という用途で技術的進歩がなされたというのも非常に興味深く、また、それがキリスト教以前に行われていたのだという点でも興味深く聞いていました。ただ、このあたりはなんとなくイメージがあるだけで、まだまだことばにできるほどではないので、また別の機会に考えてみたいと思います。
ルーヴルDNPミュージアムラボ:
http://museumlab.jp/
今日の夕食
最後に休日恒例の「今日の夕食」。今日は先日買ったパン切りボードが使いたかったので、パンが中心。
トマトソースのチキングリルとラタトゥイユ。ラタトゥイユは昨日つくっておいたもの。トマトがかぶってしまいましたが、おいしかったのでノープロブレム。

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