仕事にデザイン思考を根付かせる

次のテーマは、普通の仕事にデザイン思考を根付かせるということかな。

大きな組織の開発フローでもそうなのだろうけど、小さな組織でこそ、デザイン思考は取り入れやすいのではないかと思います。
いや、企業でなくてもいい。あらゆる仕事がデザインの仕事なのですから、地域に密着した何らかの組織でもいいし、病院や学校でもいいのだと思います。

仕事が変わる、仕事を変える

人が生きる環境そのものを生態学的システムとして捉え、その環境のなかで問題発見+問題解決という当たり前のプロセスで仕事をすることがごくごく当たり前に、いろんな現場で行われるようになれば、いろんなことが変わってくるんじゃないでしょうか。

右に倣えではなく各地域の独自性を活かした地域活性による多様性の創出、クリエイティブなスキルをもった人たちの活躍する場、機械やコンピュータではなく人間そのものの力を活かす仕事。
手間はかかるけど、そういう仕事はたぶん、やっていて面白い。そういう仕事の仕方、生き方を増やせるようになればと考えています。

仕事を変えたければ、まず自分が仕事を変えること。
他人を変えたければ、まず自分が変われ!です。

むずかしく考えない。むずかしいことに挑戦する

そういう仕事の仕方をいちお、デザイン思考というキーワードで呼んでいますが、実はもっと単純に「集める、並べる、組み立てる」をていねいに手間をかけてやるというだけのことだと思っています。

そう。デザイン思考をむずかしく考えない。
ただ、むずかしいと思えることでもどんどんチャレンジする心意気だけを忘れなければよいのだと思います。

実際のプロジェクトだから面白い

ちょっと最近意識が変わったのが、デザイン思考の仕事の仕方を教えるワークショップをこれまで何度か行ってきましたが、そういうやり方を教えること以上に、もっと実際に仕事の現場でいっしょに仕事をしていくということのほうが大切だなと考えるようになりました。

そんな形で、4月くらいからごいっしょさせていただいていた、あるプロジェクトがようやく次回最終報告となりましたが、それが参加された方にとっても僕にとっても一番得るものが大きかったのではないかと思います。大変ではありましたが面白かったんじゃないでしょうか。僕自身もすごく面白かったですし。

ご相談はお気軽に

『デザイン思考の仕事術』を読んでいただいた方で、自分たちもそういう仕事の仕方を取り入れてみたいと思った方がいれば、僕に何かお手伝いできることがあれば気軽に相談ください。すくなくともご相談はタダなのでw。

僕でお手伝いできることがあれば、いっしょに面白い仕事を創造していきましょう。

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  • 棚橋弘季著:デザイン思考の仕事術
  • Excerpt: デザイナーではない人に日々の仕事に活用してもらう「新しいものの見方」を解説したものです。
  • Weblog: design non design
  • Tracked: 2009-07-21 22:37