『デザイン思考の仕事術』感想をいただきました・4

引き続き『ひらめきを計画的に生み出す デザイン思考の仕事術』を読んだ方からいろんな感想をいただいています。
軒並みよい評価をいただいていたありがたい限りです。

前著『ペルソナ作って、それからどうするの?』よりも、幅広い層の方に読んでいただけていることもうれしいことです。
そして、やっぱり人間中心設計だとか、ペルソナだとかといった狭いフレームのなかで読んでしまっている人よりも、そういうことを知らずに読んでいる人のほうが、今回の本の本質をちゃんとつかんでくださっているなという印象です。なんでもそうですが型にはめた見方をしてしまうと本質に迫れないですよ。

ということで、今回は以下5名の方からいただいた感想をご紹介。
  • 下手な企画書の書き方の本を読むより(スプリングボード ヲ ツクロウさん)
  • 手垢をきれいにしながら、デザインの価値を発見させてくれる(好川哲人さん)
  • デザインニングにおける思考論をビジネスシーンに落とし込んでいく方法(Nobuyukiさん)
  • 文章をじーーーーっくりと噛みしめることが大事(Hidehiro Takedaさん)
  • 経営層や管理職の人がこれを一番意識してくれれば楽なのに(toksatoさん)


下手な企画書の書き方の本を読むより

スプリングボード ヲ ツクロウさんからは以下のコメント。

「使えるアイデア」の考え方を、プロダクトデザインのプロセスを通じてわかりやすく教えてくれる。下手な企画書の書き方の本を読むより、よっぽどオススメ。

「下手な企画書の書き方の本を読むより~」というあたり、まさに僕が期待する読み方をしてくださっているなと感じます。ありがたいです。大事なのは「書き方」=方法ではなく、「書く」という行為そのものですから。

手垢をきれいにしながら、デザインの価値を発見させてくれる

技術経営コンサルタントの好川哲人さんからは以下のコメント。

この本もなかなか、優れもの。プロデュース思考の佐々木さんが「プロデュース」という言葉は、手垢がついているとよく言われているが、デザインという言葉もそうだと思う。そのような手垢をきれいにしながら、デザインの価値を発見させてくれる本。

デザインの手垢を落とせているという評価はうれしい限り。そして、手垢の落ちたデザインがこういう方を通じて広がっていくことに期待。

デザインニングにおける思考論をビジネスシーンに落とし込んでいく方法

京都に住むNobuyukiさんからは、こんなコメント。

デザインニングにおける思考論をビジネスシーンに落とし込んでいく方法をより具体的に解説されており、非常に有益な本だと思う。

有益といっていただき、感謝。
飲めばすぐ利く的な特効薬的な本にはしたくないと思って、どちらかというと漢方薬的な利き方をする本にできればと思っていたので、それでも「有益」と感じてもらえたのはホッとします。

文章をじーーーーっくりと噛みしめることが大事

SIベンダーに勤務するHidehiro Takedaさんからは以下のコメントをいただきました。

デザインという行為に対する本質を突き詰めていく姿勢のない人が
方法論だけを学んだところで何もつくれやしません。
ですから、まずは先に引用した棚橋さんの文章をじーーーーっくりと
噛みしめることが大事ではないかと考える次第です。

すごくちゃんと読んでいただいているなーということにまず感謝。紹介の仕方もすごく丁寧。
さらに「棚橋さんの視点と姿勢、そこから生まれる香り。柔らかな強さ。それがこの本の細部に宿っていること。これがこの本の最大の魅力だと思います」というコメントもとてもうれしかったです。ありがとうございます。

経営層や管理職の人がこれを一番意識してくれれば楽なのに

最後にtoksatoさんからは、こんなコメント。

でも、僕がこの本を読んで一番感じたのは
「経営層や管理職の人がこれを一番意識してくれれば楽なのに・・・」
です。
いや、結局それはひいては日本人全員ということになってしまうのかもしれませんが。

うーん。楽しようとしちゃいけません。楽を望むことほど、デザイン思考から遠いものはないからです。
他人を変えたければ、まず自分が変われ!です。経営層や管理職を変えたければ、自分が変わらないとダメです。

それから脳にこだわっていらっしゃるようですが、脳で考えているあいだはダメです。脳を外に出すだけでは足りません。再三書いているように、自分が自分の枠組みから外に出ることが大事。自分の枠組みのなかにある考えを単に外に出しただけでは何も生まれません。

なんかこのへんがうまく伝わらなかったのかなー、という感じ。

みなさん、読んでいただいてありがとうございました。
引き続き他の方からの感想もお待ちしております。

以前にいただいた感想は以下。




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この記事へのコメント

  • ゆうたパパ

    はじめまして、管理職関係のサイト検索していたら辿りつきました。

    新入社員などへの仕事の教え方は指導者の永遠のテーマです。
    これからの仕事に参考にさせて頂きます♪

    私は、日々の仕事での苦労や解決法を自分なりの視点で日記風に書いています、今流行のレイオフ一時帰休に関しても書いていますので、一度お越し下さい。
    2009年08月06日 19:08

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