簡単に言えば、チリも積もれば山となる方式で、一つ一つは小さな売り上げも、その数がたくさん集まれば合計の売り上げは大きなものになるのだから売れ筋のみに集中せずに小さな売り上げしか生まない商品もないがしろにするなということ。あるいは、そうした商売が成り立っている現象を指す。
とはいえ、普通は在庫を抱えるコストなどを考えるといつ売れるかわからない商品を倉庫や店頭に置いておけず、自然と売れ筋の商品に集中せざるを得ない。
つまり、普通のビジネスではロングテール現象など起きない。
ロングテール現象が起きるのは、在庫や顧客対応などのコストをあまり考えなくてよいサービスに限定されると言ってよい。
その代表とも言えるのがGoogleのアドワーズ広告などだろう。
アドワーズ広告から得られる個々の広告収入など微々たるものだ。しかし、まさにチリも積もればで、アドワーズを利用している数は底知れない。既存のバナー広告という限らた顧客ではなく、誰もが簡単に利用できるオンデマンドのテキスト広告で草の根とも言える顧客層まで取り込んだGoogleのビジネスセンスには恐れ入る。
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