これまでの反響はこちら。
5月30日に発売されたので、そろそろ3ヶ月になるんですね。ネット界隈での反響はここに紹介してるくらいですけど、リアルではいろんな人から買いましたという声をかけていただき、ありがたい限りです。
昨日も、仕事関係であの本をきっかけに、ユーザーインターフェイスの未来みたいなお話や、あの方法っていわゆるモノのデザインだけじゃなくて普通に仕事をしていく上での考え方にも使えますね、というわけで、これをベースにしたカリキュラムをつくりましょうなんてお話もあって、いろいろまわりが動き始めています。
このあたりはまた何か具体的な動きがあったら随時ご報告。
読者の声
というわけで、今回は新たに4人の読者の声を。この本は、いい匂いがする。
いい予感がする。
デザインを学ぶつもりで買ったが、それに留まる気がしない。
読み始め、ということなので概念編を読んでの感想かな。こういう風に感じてもらえると、わざわざ読む人を遠回りさせてでも、あの部分を書いたかいがありますね。
こういう声が聞けて、ありがたいです。
私自身デザインの勉強を特にしてきたわけではなく、開発→ユーザビリティ→デザインという形でデザインに興味を持ったので、デザイン(広い意味でものづくり)自体の考え方について吸収しなければいけない知識や考え方が盛り沢山だったのです。そんな感じで、1ページ読むたびに付箋貼って、メモ書いてとやってたわけです。
要するに、経験の少ない自分のような人間にはそれだけ価値のある本ということなのですが。
ユーザビリティをやってくれてる人が、こういう風に読んでくれるとうれしい。
前から書いてることですけど、ユーザビリティがデザインから独立して存在するなんてことはないわけで、全体としてのデザインのなかにしかユーザビリティはありません。であれば、ユーザビリティだけを取り出して、それだけを念頭に置いてデザインの作業を進めることなんて現実的ではないし、そんな風につくられたモノって、僕はむしろおぞましさを感じます。そんな発想で使える、使いやすいデザインのモノなんてできるわけないですから。
そのあたりユーザビリティに関心を持っている人の視線の向きを変えたいなというのも、あの本を書いた1つの主旨だったりします。
「ペルソナ作って、それからどうするの? ユーザー中心デザインで作るWebサイト」は三冊目の予感。
それぐらい読んでいて楽しい。
そして濃密な内容が苦しい。
苦しんでくれてありがとうw
そして、苦しいと楽しいが並列表記されているのがよかったなと思います。
楽しいことはそれなりに苦しさをともなうことだと僕も思っているので。
実践本として、とても役に立つ事は間違いないので、これをうまく使って企画を進めようと思います。
ただし、今進めている企画は、メンバーや予算や期間がかなり限られているので、上のフローをすべて適用する事は出来ないと思います。具体的にはインタビュー調査とユーザテストを省いて、経験や想像からペルソナを作るような形で進めようと思っています。
こんな風に、実践に使ってくれている人もいるようです。ありがたいですね。
「本を読んだり、他人の話を聞いただけで、何をわかろうというのですか?」でも書いているとおり、ペルソナやユーザー中心デザインという方法も、本を読むだけじゃなくて、実践してみてこそ生きてくるものだと思います。こうやって本を読んでやってみようという気になってくれる方がいるとうれしいですね。
こうやって、ものづくり・デザインをしてる人、それから、もっと普通に仕事をやっている人のなかに、ユーザーの生活・仕事の問題を解決するという方向からデザインを考えるという方法が広まっていけばいいな、と思っています。
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