セミナーのリフレクション&『ペルソナ作って・・・』読者からの反響その3

今日は『ペルソナ作って、それからどうするの?』出版記念セミナーでした。

まずはご来場くださった方、ご協力いただいた方、本当にありがとうございます。
つたない講演で申し訳ありませんでした。個別の相談も受けますので、必要あればご連絡ください。

さて、そのセミナーですが、以下、リフレクション。

セミナーのリフレクション

どんな方々が来られるのだろうと最後までセミナー自体のペルソナ像が見えないまま、講演させていただきましたが、やっぱり、それだとダメですね。

ある程度は、

  • ペルソナそのものを知りたい人/本のタイトルどおり「ペルソナ作って、それから」を知りたい人
  • すでにUCDをよく知ってる人/UCDにほとんど理解がない人
  • 僕のことを知って来る人/そうでない人

といった感じのセグメントくらいは想定して、それらの人をあまねく満たす講演資料を作ったつもりですが、やっぱり、そこまで広げると焦点がボケてわかりにくい内容になってしまいました。プライマリーペルソナを決めることって大事ですね。すべての人向けというあいまいな定義ほど、結局、みんなにわかりにくいものになるという典型的な例だったかも。反面教師として使ってくださいませ。
すべてを満たそうと欲張りすぎたせいもあり、内容のボリュームが多すぎて最後のほうは駆け足で流しただけになってしまいましたし。

やっぱり「いろんな人を満たそう」だと講演内容のデザインさえうまくいきませんね。なんとかうまく説明しようにも視点そのものをあちこちに移動させてしまっていると、すべてをわかりやすく説明することができませんでした。完全に設計ミスです。
それでも、アンケートを見させていただくと、なんとなくはペルソナというものを理解いただけたり、あいまいだったものがわかっていただけたという声も聞けたので一安心ではあります。

それから、パネル・ディスカッションもパネルとして参加いただいた横浜デジタル・アーツの浅野先生、大伸社の白根さんの持ってるリソースをうまく引き出せなかったのは残念。アンケートではパネラーの方の事例がわかりやすかったと好評だっただけに、基本的な質問に答えてもらうよりも、僕がお二人のおもしろい話を引き出すインタビュー役に徹すればよかったなとこれまた反省。やってみて思うに、ここも僕のデザイン・ミスでしたね。

終わったあとに、フリーディスカッションのできる懇親会みたいな場もやっぱり必要ですね。全員に共通して話せる話もありますが、踏み込んだ話はやっぱり1対1で対面してでないと難しい部分もありますから。

ただ、資料が全部ハンドアウトになっていないというところは意図的。
「7つの作法」として「議事録を書く」という項目をあげましたが、最初から手元にある資料があると自分で記憶しようとしないようになってしまうと思ってます。いかに話を聞いて、聞いた話をいかに自分なりに解釈して編集するかはUCDをやる上での必要不可欠の能力です。自分の身体を使おうとせず、なんでも外部記憶に頼ってしまうやり方ではダメだと思っています。

やってみると、いろいろ勉強になることがあります。

次回に関しては、今回のアンケートで皆さんの声も聞けたので、セミナー自体のペルソナを簡易的にでも作って、誰のどんな問題を解決するかというところから講演内容を組み立てて、自分でも話しやすい内容にしたいなと思います。

やっぱりデザインする人自体が、対象者が誰で、その人がどんな問題をもっているか明確に理解できていないと、ちゃんとしたデザインはできないなとあらためて勉強させてもらいました。

読者からの反響

さて、ひさびさですが、3つほど『ペルソナ作って・・・』に対する読者からの反響を見つけたのでご紹介しておきます。

まずはものすごく丁寧に読んでくれていて、自分が興味にもった点をブログにきちんとまとめて下さってる「インタラクティブ・エージェンシーではたらくWebプロデューサー」さん。

日曜日に、面白くて一気に読んだ本。
最近ビジネス書は良く読んでましたが、Web関連の本を読んだのは久しぶりかも。

こうやって読んでくれるのは非常にありがたいです。
しかも抜粋していただいてる内容が僕自身伝えたかったところでもあるので、余計にうれしいですね。結構、どこがおもしろいかを抜粋してわかりやすくまとめてくれているので、これから買おうかどうか迷ってる方にも参考になる情報かと思います。
ありがとうございます。

もう1つは「佐賀あたりで働くWebデザイナーのブログ」さん。
今回はプロデューサーさんとデザイナーさんの感想ですね。

買いました。
まだ1章終わったくらいまでしか読んでないけどね。
でも、第1章終わったくらいまでしか読んでないけど、すごい引き込まれてる。

これはしばらく前の記事ですが、その後はもうすこし読まれたかな? また感想聞かせてください。

そして、最後は「『ペルソナ作って・・・』発売4日目までの反響」でもご紹介した「blog.longfeed」が読了された様子。

というわけで流し読み的になってしまったのだけれど、「ユーザー中心デザイン」の解説書であると同時に、棚橋さんの経験からくるパーソナルな本でもあると思った。で、この本をテキストにしてそのままやってみるといった本でもない(だいたい、そのままやれる制作現場は、すでにかなりの基礎体力があるはず)。自分にとっては、今すぐ役に立つ部分もあるけれど、どちらかというとこの先の自分に役に立ってくれるといいな、という本。多分、これから何度も読み返すことになるだろう。

全部やれるのは基礎体力があるところ。まさにそのとおりだと思います。僕としては「いまここ」の本を書くより、「すこし未来」の本を書きたかった。その意味で「先の自分に役に立ってくれるといいな」と思っていただけたことこそ、ちゃんと読んでもらえてありがたいなと感じます。
「ひとつひとつ理解しながら読むのは早々にあきらめた」というところは正しい読み方だなって思いましたw
僕もいつも本を読むとき、そうしてるのでそれが正しい読み方だと思いますよ。あんまり理解しようと思って先に進めないよりも、ざっと読み流しておけば、あとで「そういえば、あそこにそれらしいこと書いてあったな」って思いだすこともあるので。僕もそうやって一度読んだ本を読み返すこともあります。

それにしても、ペルソナっていまいろんな人がいろんな形で興味をもって下さってるので、余計にペルソナについて知りたいと思っている人が、どんな背景で何を知りたいと思っているか、知ることで何をどうしようと期待しているかという点をきっちりわかって、ものを伝えるようにしないと、ピンボケでわかりづらい説明になってしまうことも出てきそうです。

まぁ、セミナーとかではなく、ある程度、面と向って話せる場であれば、その場で相手の話を汲み取って、それに合わせた話もできるんですけど。やっぱり、こっちから大人数に対して一方的に話すプレゼン系の話し方って苦手ですね。



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この記事へのコメント

  • セミナー参加者H

    はじめまして。あえて書きますが、本書の内容がすばらしいのに、それを書いてらっしゃる方が一番ペルソナを理解していないような内容のセミナーで、正直わざわざ東京まで会社休んで出てきたのにとても残念な思いをしました。正直何を言いたいのか終始分かりませんでした。

    次回も同じ内容のセミナーをやられそうそうですが、同じ構成でやるなら、司会者をつけていただいて、質疑応答の形にした方が良いのではないでしょうか?

    これからもがんばってください。
    おやすみなさい。
    2008年06月25日 02:44
  • tanahashi

    貴重なご意見ありがとうございます。
    参考にいたします。
    2008年06月25日 07:12

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